青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

青が冴える、緑に映える。

2023年05月30日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(梅雨の走りか、鋳物師沢@沢中山~釜ヶ淵間)

いつもの鋳物師沢の陸橋俯瞰。地鉄では定番の撮影地。立山連峰から流れ出る豊かな水を常願寺川の扇状地に引き込んで、大きく広がる富山平野の圃場。富山地方の田植えは、おそらく5月の上旬・・・GWくらいには済ませているのだろうと思われる。GWから早くも一ヶ月弱が過ぎて、水田に稲はすくすくと伸び、散居村の周辺の緑は色の濃さをいや増しに増している。

予報では「曇り」という天気予報だった土曜日。5月の終わりともなると、何となく梅雨の走りといった雰囲気も感じられる初夏の富山。蒸し暑ささえ感じるしっとりとした朝の空気を纏いながら、60形「カターレ富山」ラッピング号が電鉄富山へ。清冽な青のカラーリングが、深みを増す緑に映えます。

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久々の、地鉄歳時記。

2023年05月28日 15時00分00秒 | 富山地方鉄道

(ツーマン運行、出発合図@本宮駅)

そう言えば、ここんところ年2~3回は行っていた富山地鉄に随分と長い事行ってないな、と思い立ち、この土曜日に一日だけですがクルマで富山まで行って来ました。最後に行ったのが去年の9月だから約8カ月ぶり。最近は遠出する場合は「酒が飲める」「なんだかんだ楽」ってことで鉄道の方を選択する事が多くなっていたのですが、たまには長距離ドライブもやらないと運転技術が衰えてしまうような気はするよね。最近の地鉄のトピックス。コロナ禍において大減便されていた特急列車が、今までのアルペン特急(ただし宇→立の片道運行のみ)だけの体制から4月のダイヤで1往復の特急たてやま号が追加されました。そして西武から導入されて以降優等運用もなく持て余し気味だった20020形が、アルペン特急とその前後に紐づいた運用を積極的にこなしているようです。

3両編成では車掌付きのツーマン運行になる地鉄電車。アルペン特急で立山へ観光客を送り込んだ後の間合い運用となる普通電車の電鉄富山行き。乗客の姿は見えない本宮の駅でも、丁寧に運転士と車掌が出発の合図を交わし合います。山峡の駅にこだまする乗務員の息遣いに、観光需要の復活を願って。

 

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赤に染まるGW。

2023年05月26日 21時00分00秒 | 名古屋鉄道

(スカーレットは永遠の輝き@名鉄本線・神宮前駅)

新年度から職務内容が大幅に変わり、書き溜めていたここの記事も更新が切れて、なかなか手つかずになっております。かと言って何もしてない訳じゃなくて、このGWは息子と一緒にまたJR東海の休日お出かけフリーきっぷなんぞを買って名古屋くんだりまで日帰りで行ってたんですわ。一泊くらい出来れば良かったけど、ヤツも部活だなんだと忙しいので仕方なし。

名古屋まで行って、ただ名鉄だけに乗るでもいいのだけど、一応ってんで熱田神宮とセントレアと犬山城に行って来た。豊橋で藤田屋の大あんまき食べて、名鉄特急の特別車で神宮前~セントレア~犬山遊園~名鉄岐阜~豊橋と名鉄の主要どころをひとめぐり。日帰りでここまで回れればいいか。犬山城は天守閣に登るだけで90分待ちとか言われたんでさすがに城を見ただけで撤退。豊橋を19時前に出ないと、普通列車だけでは家に帰れないのが悲しいところ(笑)。静岡長げえわw

そうそう、個人的には犬山城より名鉄の犬山橋で撮影が出来たのが良かったね。かつての道路併用橋、トラスの側に僅かにの頃アスファルトに往時の姿を偲ぶ。キハ8000系特急北アルプスがクルマとせめぎ合いながらこの橋を渡って、新鵜沼から高山、富山、立山に向かっていたあの時代に思いを馳せて・・・

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広瀬川、流れる岸辺。

2023年05月20日 14時00分00秒 | 上毛電気鉄道

(艶めき・輝き。@中央前橋駅)

デハ101展示会、午後の部は中央前橋駅で。西桐生駅よりも多くのギャラリーが訪れていたような感じがします。午後なので、光線は貫通路側のサイドが良く、そして上電の社員さんが展示用に「中央前橋」の中折り丸看板をセットしてくれました。これでグッと表情が引き締まった感じがしますねえ。太陽光に浮かぶリベットの鋲の並びもいかにも旧型電車という感じで。

中央前橋の駅は、広瀬川という川の横にあって、川の水の揺らぎのそばで何ともゆったりした空気が流れています。川沿いの柳の青葉の向こうにデハ101。広瀬川と言えば「青葉城恋歌」に歌われる仙台の街でしょうけど、どっこい前橋の街にも青葉の木陰に流れる水の優しさがあります。古豪の周りに寄り添うように戯れる水鳥が二羽。駅を見渡す橋の上から、西桐生行の電車を見送ります。

中央前橋の展示会を終えて、大胡の車庫に向けて回送されるデハ101。この中央前橋の発車アングルは上毛電鉄では有名なアングルなんで、多くの撮影者が集まっていました。久し振りにお会いしたけれど、ひとまず元気なところが見られたことは喜ばしい限り。上州の鉄道文化財として、末永くファンを見守っていて欲しいと思います。

古豪からのメッセージ。次回をお楽しみにね。

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爽春、青葉を泳ぐ。

2023年05月17日 17時00分00秒 | 上毛電気鉄道

(停車場の味@富士山下駅)

上毛電鉄そぞろ歩き。沿線随一の撮影地である、渡良瀬川の鉄橋にほど近い富士山下の駅。駅の裏にある山が「富士山」と呼ばれていて、そこからこの駅は「ふじやました」となっています。駅の裏路地に「ていしゃば」という名前のレストランがあって、丁度お昼時の時刻、多くのお客さんがランチを食べておりました。トレインビューのレストラン、こういう店で豚のショウガ焼き定食とか食べながらのんびり電車を見ていたい。何となくこういうレストラン、平たい皿にご飯が盛られて出てくるイメージがありますよね(笑)。んで、妙に塩とかかけたくなっちゃう奴だ。

西桐生から午後の中央前橋での展示会に向けて回送されるデハ101を狙ってのロケハン。桜並木で有名な桐生球場前の駅に来てみました。今年の桜をどこで撮ろうか・・・と思い立った際に、ここの桜を狙ってみようかなとも思ったんですけど、天気が悪かったんで大落古利根川の桜にしてしまったんだよねえ。駅前の桜の並木道、とうに花の時期は過ぎ去ってはいましたが、それに代わってきれいな桜の青葉がアーチのように公園の道路を覆っています。日差しの強い日だったんだけど、木陰を渡る春風が爽やかで気持ちがいい。

そろそろ西桐生から回送のデハが中央前橋に向かう時間。スジは書かれていないが、30分間隔の並行ダイヤの間に回送列車を走らせるのであれば、交換駅の組み合わせを見てもたぶんここしかない、という時間帯がある。頭の中のダイヤグラムに回送列車の見えないスジを入れ込んで待っていると、おおよその時間通りにデハが回送されて来た。

花過ぎて 樹々は青葉に 至りおり。

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