青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

あけましておめでとうございます。

2022年01月01日 20時00分00秒 | 江ノ電

(2022年の御来光@七里ヶ浜)

箱根そば謹製の年越しそばを手繰り、すっかり大みそか恒例になった「孤独のグルメスペシャル」をレモンサワーを飲みながらダラダラと見つつ、風呂に入って年が明けた。独り者だった時は、年末年始を温泉宿で友人たちと賑やかに迎えたりしていたものだけど、家庭を持ってそんなイベント的な年越しをする事もなく・・・。最近は、年賀状やら親戚付き合いですら正月らしい事をすっかり面倒くさがるようになってしまったけど、唯一初日の出だけはマメに見に行っている。だいたい行くのは帰りが楽な七里ヶ浜か石橋山。今年は七里ヶ浜にしてみたのだが、三浦半島の上から見事な生まれたてのスッピンの太陽が顔を出しました。雲に隠れたりそもそも出なかったり、天気の事なので当たり外れはあるのだけど、2022年の元旦は久し振りに100点満点の初日の出。「一年の計は元旦にあり」なんて使い古された言葉ですけど、まあ気持ちの良い年明けというヤツです。

初日の出の時間帯の江ノ島・七里ヶ浜周辺は非常に渋滞するので、藤沢にクルマをデポして江ノ電でアプローチしたのだけど、江ノ電の車内も結構混んでましたね。年明けからの本格的なコロナ第6波も危惧はされるところですが、正直申し上げてここでまた感染爆発だ!医療崩壊だ!行動制限だ!と言われても、もう国民の中でそういうコンセンサスはなかなか取れないのではないかと。勿論感染対策を放棄する訳でもないですが、「基本的な対策をしつつ、状況を見ながらそれなりにリスク対応する」というスタンスで今年も行動したいとは思っています。鎌倉高校前のシーサイドコースを、ちょうど昇り始めたご来光を浴びて走る305F。ところで江ノ電さん、七里ヶ浜界隈での日の出時刻(AM6:50)にピッタリ合うように、江ノ電のイメージリーダーである305-355の編成を配車したのは偶然か、それともこれを狙った粋な計らいだったのか。この電車の乗客は、三浦半島越しのご来光の瞬間を車窓から眺められた運のいいお客さんかもしれませんね。思わぬ形で走った、江ノ電のシークレット初日の出号でした。

年末から、北日本の日本海側では寒波の襲来で大変な雪と聞きます。思わず、スタッドレスにダウンジャケットと長靴履いて雪中撮り鉄に参戦したくなりますが・・・寒い日が続きますし、皆様お体ご自愛いただきますよう。そして、本年も趣味関連のよしなしごとが隆昌となりますよう祈念しております。
本年もぼちぼち「自分の好きなもの」を中心に更新して参りますので、弊ブログを宜しくお願い申し上げます。

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暑さ恋しく。

2021年09月13日 17時00分00秒 | 江ノ電

(安全の眼差し@腰越電車通り)

9月に入り、少しづつ新型コロナの感染者が減り始めたのは良いニュースですが、8月の終わりから長雨シーズンに入ってしまい、毎日肌寒い雨の続く南関東。徐々に弱まる太平洋高気圧によりオホーツク海高気圧が張り出し、そこから冷たい風が北東気流として流れ込み、その間に当たる関東の上空に低気圧が発生するという気象上の関東の負けパターンが続いています。まあ、ここ5年くらい本当の秋晴れってなくなっちゃいましたよね。夏が終わると9月~10月は雨期と台風でほとんど晴れがなく、秋は短くて意外にあっけなく冬が来る。

既に懐かしくなった夏の空気と日差しの中を行く10形。車掌さんが窓から体を乗り出して安全を確認しています。理由は分かりませんが、最近の10形には網目状のスカートが付いてないんですよね。何かにぶつけて壊しちゃった?

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腰越片瀬晩夏録。

2021年09月12日 17時00分00秒 | 江ノ電

(バス窓と連接台車@腰越・神戸橋)

江ノ電の車両は、所々に現れる急カーブを上手に走り抜けるために、短い車体に四軸ボギーではなく小回りの利く連接台車を装着しています。あまり江ノ電を撮影する際に足元って見てなかったんですが、スッキリと抜ける併用軌道で、二つの車体を支えるキーストーンを煽ってみました。「東急車輛」の銘板もだんだんと懐かしく感じられる今日この頃、神戸橋の夏空の下を、車輪の音も元気よく走り抜けた古豪。

龍口寺前をイン側で。この併用軌道に入って行くカーブは、一説には鉄道路線の日本最急曲線という事ですが、そうじゃなくたって急曲線が多い江ノ電沿線。パッと思い付くところでは、鵠沼駅の境川橋梁の前後、腰越を過ぎて海へ出て行く小動のカーブ、そしてここ龍口寺のSカーブ。このアングルの後ろに木で出来た鎧戸の渋い喫茶店があるんだけど、いっつも地元民らしきオヤジたちがまったりとコーヒーを飲みながら紫煙をくゆらせていていい雰囲気なんですよね。思わず入ってみたくなるのだが、なかなかカウンターのみの常連オンリーの喫茶店というものはハードルが高く、入店を果たせないでいます。連結時に併結車とのクリアランスを保つため、大きく突き出ている江ノ電の連結器。急カーブへの対策が偲ばれる装備でもあります。

カウンターでレスカでも飲みながら、道行く江ノ電を眺めていたい夏もあります。

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祭りの消えた夏。

2021年09月10日 17時00分00秒 | 江ノ電

(出番はあった・・・か?@稲村ヶ崎~極楽寺間)

稲村ヶ崎から極楽寺に向かって二つ目の踏切を過ぎると、江ノ電はしばらく市道とフラットになって、あたかも併用軌道チックな区間を走ります。昔はここに「砂子坂(いさござか)」なんて名前の駅があったらしい。木の板塀が続く路地の途中に、年季のありそうな店構えの酒屋さん。それこそ昭和の古い時代の江ノ電の写真にも出てくるお店なので、地元で長年商売を営んでいるのでしょう。配達用のカブが置かれた酒屋の倉庫には、ラムネの箱が積まれていました。神社仏閣の多い江ノ電沿線、腰越の天王祭に始まって、夏の祭礼の数は多かったはずなのですが、ご多分に漏れずどこもかしこもコロナ禍によって中止の憂き目。このラムネたちも、本当だったら夏祭りの露店で売られていたのかな。そんな事を思いながら切り取った、砂子坂の一枚です。

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15mmの世界。

2021年09月08日 17時00分00秒 | 江ノ電

(龍の棲家@片瀬・龍口寺山門)

最近15mmの広角レンズを手に入れたのですが、フルサイズの15mmの世界ってのはなかなか楽しいものです。最初は画角の広さが使いこなせず戸惑うことが多かったのだけど、収差を無視してエイヤと撮ればこんな無理筋の構図も撮れるものなんですね。その名の通り龍が見下ろす龍口寺の山門前を、朝日を浴びて緑の電車が行き交います。

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