青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

そぼ降る雨よ、涙雨 独身貴族解散旅行・三日目

2008年11月29日 23時36分06秒 | 日常

(画像:温泉湯豆腐)

朝食に出て来たのは、湯原温泉のお湯を使った温泉湯豆腐。
くせのない湯原のお湯だから出来るのかな。
もみじおろしと青ネギを乗せて、ポン酢でいただく午前8時。
朝飯を食いながらNHKのニュースにいちいちコメントを入れる宿のかあちゃん、
結論としては、「鉄道止めると賠償金が来るから、死ぬ時は一人でひっそり逝け」と言う事だw

  

今日は朝の5時に起きてから、宿で朝風呂。
少し体を温めた後に、朝の湯原温泉を徘徊。
かじか荘が早朝の旭川に映り込む。 
山の端から低く垂れこめた雲…
今日は雨の予報通り、宿を出る頃に降り出した雨。
マシンガンかあちゃんに見送られ湯原を後に。
つーか湯原温泉、まあまあイイとこだったと思います。
また来てもいいかな。

  

そぼ降る雨の中を津山駅へ。
今日は私のリクエスト、津山駅に残る津山機関区の見学。
ここに残る「扇形機関庫」は、昭和11年に建造され、「日本の近代土木遺産」にも指定された重厚なもの。
現存するものとしては京都の梅小路機関区に続く全国No.2の規模なんだそうな。
今日は、その一般公開の今年最終日。
雨の中ですが、たくさんの人が集まりました。

  

これが津山の扇形機関庫。
ターンテーブル(転車台)を中心に、20室弱の車庫が配されています。
この機関庫が作られたのはSLの時代。
SLには両方向に運転台が付いてないですから、ターンテーブルで方向転換をする必要がありました。
転車台を中心に車庫を半円に囲う事で、省スペースで効率良く車両を収納する事が出来る訳です。
現在保存されているのは、ディーゼル機関車3機と国鉄型気動車2両。
では、左から見てみましょう。

まずはDD51 1187号機。
側面に「後藤総」って書いてあったから、最終所属はJR西日本後藤総合車両所ですね。
簡単に言ってしまえば旧米子機関区ですか。
台車周りの突き出した箱型の砂箱に特徴あります。
何年か前までは寝台特急「出雲」の先頭に立ち、京都~浜田間を牽引した山陰のエース機関車です。
余部橋梁を渡るDD51とブルートレインってのは、山陰路を飾る代表的な鉄道風景でした。

お次はDE50 1号機。
1号機っつーか、結局DE50ってのはこの1台しか生産されなかったそうだ。
DD51より大出力かつ高性能な機関車らしかったのだけど、
当時の労組が「新型機の取扱を覚えるのは労務環境の悪化に繋がる(相当意訳)」と言う理由で運転を拒んだそうだw
まあ、新機種にありがちな初期不良とかもあったらしいのだが。
結局取り扱いに慣れたDD51を量産する事になり、それで別段問題も起こらなかったので、
じゃあ別にいらないよねって事で、この機関車の事はなかった事に。カワイソス。

機関車最後はDE10 1号機。
DD51を2,000CC上のセダンとするなら、この機種は1,500CCの取り回しのいい実用車。
小回りが利き、線路の弱いローカル線を走ったり、車庫の入れ替えなどの裏方仕事もコツコツこなす2番バッタータイプ。
今でも後輩達は全国で元気に活躍中です。

最後はキハ28・58のコンビ。もちろん国鉄色。
下関の車両だったみたいですね。
ついぞウン年前までは、全国の非電化区間では石を投げれば当たる状態でしたが、
今は走るだけで沿線は撮り鉄で大パニック必至の状況に。
価値と言うものは、失ってみて分かるもののようで。

機関庫の中にも入る事が出来る。
薄暗く、少しほこり臭いような独特の空気。
格子に組まれた車庫の窓、SLが燃やした灰を掻き落としたであろう深いピット。
天井の穴は、SLの排煙を抜くための穴だったんだろうなあ。
べっとりと煤がこびり付いた車庫の柱に、鉄道栄華の在りし日を偲ぶ。

最後に、転車台越しのDDシリーズの雄姿を。
何となく戦隊モノの巨大メカの発進基地のようでかっこいいですよねw

現在の津山駅ホーム。
以前は鳥取へ、岡山へ、大阪へ、長編成の急行列車が走っていたため、津山駅のホームもかなり長い。
今はその長さを持て余すかのように、2両編成の列車が発着している。
これが、現在のこの国の地方の鉄道事情です。
高速道路があまりにも便利に発達し過ぎました、と言うのは自己弁護か。
それでもこの駅は、日本最後の昼行急行列車(急行つやま)の終着駅でもあります。 

 見学終了後、へんしうちょはサテライト津山へ玉野競輪の記念場外売りに(笑)。
ヲタに付き合わせてしまってすみませんw
へんしうちょ曰く、「タモリ倶楽部における松尾貴史(キッチュ)のような目線で見ていたので結構面白かった」らしいがw
今日のミッションはここまでしか決定してなかったので食事を取りながら今後の予定を詰めようとするも、
さすが地方都市、駅付近にはまともなメシ屋が全然ない。
バイパス沿いが栄えている、典型的な車社会の街ですね。

やっと商店街の外れのシャッター通りで見つけたうどん屋で昼食。
もう歩き回ってるのも寒いので何でもいいや、って感じだったのだが、
店主が自ら打ったらしい「作州うどん」は案外美味しかったのが救い。

結局昼食兼作戦会議では何も決まらず、あてもなく雨の作州路を彷徨う我々。
道の駅「久米の里」では1/3スケールのΖガンダムとご対面w
何が凄いってこのガンダム、油圧ダンパーが装備されてて、実動するらしい(笑)。

実際雨に降られちゃうとピンとくるスポットの何もない地域なので、
さっさと岡山方面に移動する事にする。
中国道の北房IC~岡山総社ICまでワープし吉備津神社などを拝観するも、
それでも時間は大量に余ってしまった。
へんしうちょは車窓から「ダース!ダース!」とか叫んでいましたがw

結局岡山駅に戻って来ちまったよ。
レンタカー返納。総走行距離は3日で596kmでした。
ここで一行は協議の末自由行動に。
へんしうちょは速攻岡山駅近辺のゲーセンに(笑)。
私、グッピー、山小屋氏は岡山の市内観光をする事にしました。

  

と言っても、岡山の路面電車に乗るだけなんですけどねw
まずは清輝橋線に乗って終点の清輝橋まで。
降りる駅の前で降車ボタンを押さなければいけないのが岡山流。
運賃は終点までが140円。途中の郵便局前までが100円。
100円区間は結構な乗車率。

  

清輝橋から柳川まで戻り、お次は東山まで往復。
東山行きの車両は、岡山電気軌道が投入した新型車両「MOMO」です。
バリアフリー対応の低床車両で、他の車両と違い2両連接タイプ。
路面電車と言うと車社会の中の邪魔者として衰退の一途を辿っていましたが、 
岡山では路面電車への投資も怠っておりません。
車両内にはイルミネーションが施されており、無駄に派手(笑)。

岡山駅前に戻り、へんしうちょと合流。
あ、自分もQMAってヤツを初めてやってみたりw
岡山駅地下の回転寿司で、とりあえずごくろうさんの乾杯。

帰途は19時ののぞみ。
それまでは、みやげ物を見たり、フラフラしたり。
人気があるのか価値暴落で仕入れがないのか判然としないのだが、
わし育ラーメンは残り一個しかなかったw

東京と言う文字に旅の終わりを感じる。
帰りはのぞみ190号。今回はサプライズはなく普通に300系でしたw
行きのテンションとは違い特にしゃべる事もなく、窓の外に過ぎて行く街の灯りちらちら。
新横浜で皆に別れを告げ、旅が終わりました。

そぼ降る雨は、私の心の涙雨w
走る列車から自分だけ降りて行くと言うのも、何とも意味深な最後です(笑)。
今回はそこはかとなく悲しさのある別れですが、本当に充実した三日間でした。
間もなく私の首には鈴が付きますけど、たまには鈴を外してみたい。

倦んでしまった心の窓を開け、違う空気に入れ替える作業は必要です。
そんくらいいいでしょ。ね。

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見た目は大人、頭脳は子供! 独身貴族解散旅行・二日目②

2008年11月27日 21時49分00秒 | 日常

(松葉ガニ@道の駅ポート赤碕)

山陰の冬の味覚と言えばカニ。
松葉ガニです。
とは言え、地物の松葉ガニは中サイズでも一匹2,000円。
大型になると一匹4,000円はする高価なものでございます。
たぶん、テレ東の乱獲のせいだね(笑)。
ロシアの海なら腐るくらいいるらしいし。

せっかく山陰まで行ったのなら、旬の味覚に手を出してみたくなる。
道の駅の近くの店はカニブームに湧きに湧きまくっていたので、
そっから離れた赤碕町の街中の料理店へ。ま、ここも結構混んでいたのだけど。
店のおばちゃんはてんてこ舞い。
山陰の片田舎の街に、こんなに客が来るのもこの時期だけでしょう。
都会の連中がカニ狩りに来てるんだからねえ。
とりあえず4人中3人がカニ定食オーダー。

どんだけ待つのか気が気ではなかったが、心配をしていた自分の予想よりは早く出て来たカニ定食w
これで1,900円は、やっぱり安いかなと。
へんしうちょはワンランク上の3,000円のカニ定食だったのだが、さすがにカニのサイズがワンランク大きかった。
どうやら儲けを確信しているらしいw

つか、テーブルに並びまくるカニは壮観です。
とりあえず興奮のあまり、全員でこの歌を大合唱した事をお許し頂きたい(笑)。
浪速のモーツァルトマンセー。
思わずトイメンのグッピー氏とお互いの持ちガニを闘わせてみたりw
山小屋店主氏のみ刺身定食をオーダーしたのだが、
こちらも刺身にサバのような大きさのアジの塩焼き付きです。
とりあえず、食え食え。

吉牛やマックをファストフードとするならば、カニって究極のスローフードだね。
とにかく食うのに時間がかかる(笑)。
犯人は残虐たる先割れフォークを用い、ハサミで足を切断、身を引きずり出し、甲羅をパカッと外して味噌をすすりたるものなり。
よって死刑。
松葉ガニ王国で断罪されそうな罪深き食い方ですねw
付いて来たカニメシはカニのダシがしっかり利いてて、ご飯にカニ身をほぐしたのを乗せて食べるのが美味い(笑)。
正直最後の方は足の細い部分まで面倒を見る気力が…
ともかく、完食。カニさん成仏してたもれ。

   

カニを始末するのに予想外の時間を取られた後は、R9を倉吉方面へ戻る。
もう結構日は西に傾いているが、今日のミッションは続く。
ここは鳥取県は由良郡北栄町、日本海に面した静かな町です。
これは一応へんしうちょリクエスト、と言う事でいいのかな、「青山剛昌ふるさと館」へ。
って、青山剛昌って誰やねん。って言う人も多いかもしれませんね。

「犯人はお前だっ!」
って事で、ここは週刊少年サンデーで人気の「名探偵コナン」の作者である青山剛昌先生の記念館なんですね。
何でも、先生はこの町のご出身なんだそうで。
同じ鳥取県では境港市が「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる先生を使って街おこしをしてますけど、
こっちは青山センセで二匹目のドジョウを狙ったと言う感じでしょうか(笑)。
こらこらそこ、「じっちゃんの名に賭けて」とか言っちゃダメですよ。
ぶっ飛ばされますよw

  

総額2億円弱の工費がかけられただけあって、なかなか立派なものです。
一応探偵漫画なんで、こんな感じトリックなんかもあったりして…
地元の大フィーチャーっぷりは凄まじく、地域振興券の図柄とかもコナンだったらしい。
ここまでやってもらって剛昌先生、「ふるさと納税してない」とか言われたら泣きたくなりますw
印税ウン億あるんだろうがw

ちなみに私も高校生の頃から10年近く毎週サンデー買ってたんで、印税のなにがしかには貢献しているのかなあと。
コナンは読まずに華麗にスルーしてましたけど(笑)。


    

町の真ん中を流れる由良川にかかる橋。
その名も「コナン大橋」。
橋の基礎にも、欄干にも、電燈の柱にもコナンがいます。
「たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人!」
すっかり晴れ上がった由良の街に、鈍く輝くコナンのレリーフが語りかけます。
こちとら見た目は大人、頭脳は子供だ!まいったか。
ダメじゃんw

夕暮れの犬挟(いぬばさり)峠を抜けて、今宵のお宿は「湯原温泉・かじか荘」。
グッピー氏チョイス。
湯原温泉は、京阪神の人にとっては関東の箱根や草津のようなもんらしく、
三連休ともあって温泉街は非常ににぎやかであります。
そんな喧噪の中にあって、「かじか荘」は古き湯の街情緒を残す好ましい雰囲気。
玄関の引き戸に彫り抜かれた宿の名前がいい感じです。
寡黙で朴訥そうなご主人と、マシンガントーカーとしか言いようがない賑やかなお母ちゃんが切り盛りしています(笑)。

すっかり夜の帳が下りた湯原温泉。
マシンガンかあちゃんとウエルカムトークを弾ませつつ、夕飯を少し遅めにしてもらって夜の湯街をまずはぶらっと。
湯原温泉と言えば、旭川の河原沿いにある露天風呂「砂湯」が有名ですね。
この写真で言うと右側の東屋のあるあたりです。正面は湯原ダムの堰堤。
川面に映る宿の灯り、かすかに立ち上る湯煙。

この辺りの水辺に棲むと言うカジカガエルをモチーフにした湯原の温泉街。
川沿いの細い谷あいに、ウナギの寝床に続く温泉街。
射的屋さんなんかもあったりして、レトロな風情を意識している感じもする。
浴衣姿の湯客がそぞろ歩くさまは、何となく群馬県の四万温泉を思い出します。

温泉街の片隅にある薬師堂。
その傍らにある、「薬湯」と書かれた飲み湯とひしゃく。
掬って飲むとかすかな塩味とわずかな苦みが残りますが、くせのないお湯ですな。

少し冷えて来たので、宿に戻って宴会。
作州・伯耆の地酒を冷やで飲みつつ舌鼓。
宿の自慢だと言う地鶏の燻製が冷や酒に合いますねえ。
黒媛鯛(ティラピア)の薄造りも、川魚とは思えないさっぱりした食感です。
相変わらずおばちゃんは料理を持ってくるたびマシンガントーカーぶりを発揮し、
部屋中の人間に向けて乱射を続けるのでありますがw
まあ酔って来るとこっちも弾丸を上手くかわしつつ反撃に転じたりして(笑)。
元々我々、マダムいじりは得意とするところですからw

夜遅くなってくると露天風呂は爪楊枝の楊枝立てみたいなもんです~
もう上から見たら隙間ないくらいぎっちりぎっちりで!
あ、お風呂何時に行かれます?
早く行った方がよろしいかと思うですけどねえ~(この間10秒)

なんかおばちゃんがやたらに露天風呂にさっさと行く事を奨めるので、
そこまで言われたらしゃあないので食休みもそこそこに露天風呂に行って来る事にする。
露天風呂「砂湯」はかじか荘から徒歩2分。
さすがに夜は底冷えがするのだが、若いんだから寒いのくらい大丈夫でしょ~!と無責任な見送りの文句w
もうそんなに若くないんですがw

湯原ダムの堰堤を見上げる、旭川の河原を掘り抜いて丸く囲った露天風呂。
あ、写真は翌朝撮ったやつだけどね。
一番奥の「子宝の湯」に陣取り体を沈める。
お湯はややぬるめの適温で、長湯向きの非常にいい湯加減。
昨日泊まった津黒もそうだが、中国地方の温泉は長湯向きのまろやかな感じだね。
ぬるければ、底に敷かれた玉砂利を足で掘ると熱い湯が湧いて来る。

ほろ酔い加減で体が暖まると、キリリと冷えた山の空気が気持ちがいい。
出たり入ったりで一時間近くいただろうか。
こんな感じで旅に出て、仲間とくだらない話をしている時間が至福と言うのかな。
独身だろうとなかろうと、こう言う時間は必要なんだろうなあ。

 宿に戻ると、宴会はきれいに片づけられて布団がしつらえてあった。
おばちゃん、とっとと布団を敷きたかっただけ疑惑浮上(笑)。

続く。

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ヌケ目タテ目よさようなら 独身貴族解散旅行・二日目①

2008年11月26日 21時55分54秒 | 日常

(画像:津黒高原荘&山小屋店主氏)

宿泊した「津黒高原荘」は、高原の中である事以外何もない場所にありました。
温泉はラドンを含む長湯向きのぬるめの透明なもの。
夕飯に出て来た牛肉の陶板焼きと松茸釜飯が美味でした。

旅に出た時の常として、私は普段に増して早起きになる。
この日の朝も、朝4時半に起きてしまった。
小一時間ぬるめの風呂でウトウトしてから宿の周りをぶらついてみる。
今日はどんより曇り空。
昨日到着した時はすでに暗くて分からなかったのだが、
津黒高原の周辺も結構な紅葉だったのですね。

宿で朝飯をつつがなく終え出発。
今日は昨日回り切れなかった大山の東側から鳥取方面を攻めてみる事に。
ツリマプ@中国四国を片手に、ネタ的に面白いものでも拾ってみましょうかってなもんで。
まずは今回の旅行に残念ながら参加出来なかったZafolia氏が「行ってみたいねえ」と言っていたスポットへ向かう事にする。
最近はすっかりグッピー氏もツリマプがお気に入りだそうだ。
「とにかく詳しいし、これを見るとだいたいカバー出来るから」との事。
津黒高原からR482で三朝温泉を抜け、鳥取r21鳥取鹿野倉吉線へ。
特段の変化のない山間部の隘路。
途中に「投入堂」と言う国宝に指定された崖に立つお寺があったんだけど、
お寺に行くまでの参道があまりにも長いため却下(笑)。
我々の前では国宝と言うのもそんなもんだ。ってか、これから行くのも神社仏閣なんでねえ。

鳥取県鳥取市鹿野町河内。
何の事はない山陰の山村にやって来ました。
どんよりとした空の下のせいもありますが、とにかくひっそりしたもんですね。

県道から集落を流れる河内川を渡った山裾に、鳥居があります。
その名も、「茂宇気(もうけ)神社」。
手元のツリマプには「商売繁盛にご利益あり!」とある。
元々競馬が縁で出会った我々、儲けと言う言葉には縁遠い人生を送って来ました(しみじみ)。
そんな不遇の人生に終止符を打つため、最後の希望を持ってたどり着いたのがこの神社であります(笑)。

それこそ悲惨な外し方を語らせたら両手両足でも足りない一行です。
そんじょそこらの神頼みではとうていご利益不足(笑)。
それでこその、その名もズバリ「儲け」神社。
名前からして神社界のリーサルウェポンと言っても過言ではなかろう。
どんなとこなんでしょうか。
本堂の前に思わせぶりな黒電話があって、JRAの勝ち馬決定委員会に直通電話でも繋がっているのでしょうかw
鳥居をくぐると、静かな里山の縁に沿って参道が続いています。

里山が尽きると、参道は山に向かって一直線の石段となる。
苔むし落ち葉の積もった石段。普段の不摂生と運動不足を痛感させられるw
そんな簡単には儲けさせてはくれないって事ですか。
それでも一行、比較的文句もなく黙々と石段を登ります。
儲けの神の前には従順ですw
石段を 歩みて速し 欲の皮。

およそ200段近い石段を登り切った先に、本堂がありました。
鬱蒼とした森に包まれた、何とも神秘的な感じの本堂です。
有名な神社仏閣にはない、侘びた雰囲気がします。
いかにも、「村の氏神様」と言う感じでしょうか。
祀られているのは天照大神。
建立は1703年(元禄15年)だそうな。
電話は、なかったw

さあ、ともかく祈りましょう。信者と書いて、儲と読む(笑)。

信じる者は、救われるw

全員が信心に目覚めた清らかな表情の下に(明日のマイルCSもろた!って感じの)仮面を隠しつつ旅は続くw
浜村から日本海へ出てR9を西下。すっかり空は晴れてきた。
青空の青谷海岸。日本海とは思えぬ穏やかな表情。
この辺り、京阪神の人のサーフスポットみたいですね。

倉吉市にある東郷池。
池の中から温泉が湧き出て、畔には温泉街が連なります。
冬の間は避寒地にでもなってるんでしょうか。やたらと水鳥が多い。
まあ、人間も鳥も冬は寒いから、温泉でも浸かってようって事ですかw

  

この東郷池のほとりに湧くのが「はわい温泉」。
以前は羽合(はわい)町だったんだけど、倉吉市に合併してしまいました。
「日本のハワイ」って感じのベタネタは方々で使われているので特に論評はせず。
つか、無理やりの道路沿いのヤシの木は痛々しいw
眺めのよさそうな「千年亭」と言う高級そうなホテルの露天風呂。
東郷池を一望出来る非常に気持ちのいい露天風呂で、参道の石段登りでかいた汗を流します。
思わず池に向かって仁王立ちw

続く。

そして今日のおまけ画像@はわい温泉↓

石破ちゃんキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
「きけん」って何やねんw

石破ちゃんは、(ヲタなので)使用上の注意をよく読んでお使い下さい。

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雪と紅葉の狭間を 独身貴族解散旅行・初日

2008年11月25日 22時37分24秒 | 日常

(画像:旅立ちの朝)

三連休の初日って事で、朝もはよから新横浜駅はかなりの人出。
6時台から、首都圏の通勤路線並みの間隔で次々とやって来る新幹線。
時速300kmの5分間隔ってのはもはや人間業ではないと思う。

てな訳で、独身貴族解散旅行の顛末なんぞを。
正直、まだデジカメの画像を整理し切ってないんですけどねw
300枚近く撮ってしまったんで…
根っから冗長にじっくりと描いていく作業が好きなもんですから、
本来であればもっとじっくりゆっくりと旅の思い出に浸りながら書いていくべきなんでしょうけど、
今回は画像に頼り切って簡単にまとめておこうかなと。

旅立ちの日はだいたい目覚ましなくても起きられるんだけど、
前の日にサンレッドまでガッツリ見ちゃったから目覚ましで起きる午前5時。
簡単に支度をして、早めに新横浜に向かいました。
乗車する「のぞみ」は新横浜6:43なので、それまでの時間を普段は全く手を出さない新幹線撮りに充てる事に(笑)。

N700系を新横浜駅の東京寄りで。
新幹線をまともに撮るのは初めてだが、停車列車でも速いのう。
何となく女性の背中を思わせる艶かしいボディスタイルだと思う。

何本か西へ向けて旅立つ新幹線を写真に収めた後、シウマイ購入し準備万端。
無機質なアナウンスが、間もなくの「のぞみ171号」の到着を告げます。
一応乗る列車くらい撮っておくか~とファインダーを覗いたら、なんかライトのフォルムが違いますね。

500系キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
しかもファーストナンバー(W1編成)ですよ!
JR西日本所有のこの車両、居住性が悪いせいでJR東海に嫌われ、現在定期の運用では一日2本しか東京口に姿を見せません。
が、その弾丸を思わせる独特の流線形は、いわゆる「その筋」の人には非常に人気が高いんです。
単純なカッコ良さで言えば、新幹線の一番人気なんじゃないでしょうか。

私「500系ですねっ!」
グ「なんか当日いきなり車両変更になったみたいだよっ!」
他「それって凄いのか…?」
各人の温度差はそれぞれw

  

とりあえず朝っぱらからのサプライズでもうかなり満足な私(笑)。
500系の窓から眺める富士山は一味違います(おんなじや)。
車販のねーちゃんからコーヒーを頂きつつ談笑していたら、あっという間に岡山に着いてしまいました。
新横浜から3時間強。久々に乗りましたが、のぞみって速え~w

 

青空の岡山駅。
週間予報ではいまいちだったんだけど、さすが岡山、晴れの国。
つか、グッピー氏は自他ともに認める晴れ男なんだそうで。
なんかの勝負駆けで晴天が必要な時は、ぜひ呼んであげて下さいw

今回の日程は、グッピー氏が大枠を決めてそこに個々人の希望を盛り込む形で作られて行ったのだが、
三連休は前半の方が天気がいいと言う事だったので、早めに景色のいい方へ回ってしまいましょうと一気に蒜山・大山方面へ行く事にする。
駅でレンタカーを借り、一路紅葉の岡山道を北へ。
今回の相棒は大きめの「カローラ・エボリューション」。
パワーはないがなかなかゆったり。もちろんスタッドレスを履いております。
うっかりETCを忘れてしまったのだが、山小屋店主氏が財布にカードを入れていると言うファインプレー。
岡山ICから100km弱、湯原ICからR313経由にてまずは蒜山高原へ。

青空の蒜山三座。
上蒜山・中蒜山・下蒜山の三つの山を総称し「蒜山三座」と呼ぶそうですが。
高原の風は冷たいが、日差しがあるので暖かい。
それにしても天気のいい事。晴れ男に感謝せねばいけませぬ。
なんかの勝負駆けで晴天が必要な時は、ぜひ(ry

 「道の駅蒜山高原」にて腹ごしらえを済ませ、まずは「蒜山ホースパーク」へ行ってみる。
高原と言えば牧場だろJK。
ここは乗馬を中心とした観光牧場と言う感じなのだが、JRAも助成しているらしく本格的な馬場馬術もやってるようです。
事前の下調べで競走馬が乗馬馬として第二の人生を送っているらしい事が判明していたので、ちょっと挨拶に。

  

こんな感じで看板にも出ている通り、見学には特に難しい手続きもいらず。G1G2「出走」と言うのが奥ゆかしいな(笑)。
ちなみに園内の係の人に聞いて案内されたのだが、係の人は非常に対応が丁寧で好印象でした。

  

観光用の乗馬馬が繋がれている厩舎の一段下に、競技用の馬場が。
ここから見る蒜山三座もことのほかきれいでした。
その馬場の横の厩舎に、元競走馬が余生を送っています。
真ん中がマッキーマックス、右がマーブルチーフです(たぶん)。

マッキーマックスって栗毛のきれいな馬だったんで印象に残ってますね。
父のダンスインザダークと言うよりは、母の父のディクタスが出た感じで。
「藤田だよ~」って耳元で言ってみましたが、無視されたw

この他にもエイシンツルギサンとかキーボランチがいましたが、写真が嫌いなのか馬房の隅っこで固まってて撮れませんでしたので割愛。
あとダディーズドリームがいたんだけど他の場所へ移ってしまったそうだ。グッピー氏は楽しみにしていたらしいが。
現役時代は松田博資厩舎だったんで、高田潤がひっそり夜中に調教を付けて中山大障害とかに出てくるかもしれんなw
へんしうちょが「ダディーズドリームグッズでも買って帰らなきゃダメですよ」と冗談ぽく言ってたのだが、
帰りに寄った売店ではこれらの馬のグッズとかも普通に何種類かあったりして驚く(笑)。
しかも結構丁寧に作られましたなあ。値段はそれなりだったけど。
キーボランチファンとかには聖地としか言いようがない場所でしょうw

牧場を後にして大山方面へ。
何日か前の雪ですっかり白く染まった大山。
まずはR313内海乢(たわ)より。
山麓の紅葉と、雪に染まる大山南麓を。

 

大山晩秋。
落葉のすっかり終わった柿に、藁葺きの小屋は何ともフォトジェニック。
地元の写真愛好家がここで三脚を立ててたんで、混ぜてもらいました。
南麓は、こんな形の峻嶮な岩山となっています。

大山南麓の鏡ヶ成。標高800mでもう一面の雪景色。
そんな訳で、蒜山大山スカイラインは通行止めでした。
正面の山は烏ヶ山。大山の南麓を形成する山の一部です。

地図に沿って大山周遊を目論むも標高を上げるに従ってどの道もこんな感じ。
早足の冬に、何度も何度も通行止めに阻まれました。
春の鳥海山の時もこんな感じだったねえ…

大山の西麓、枡水高原付近から。
見る方角によって、だんだんと山の形とイメージが変わって来ます。
周辺の道には、いくつもの展望スポットが用意されています。
その都度降りて写真を撮る我々、なかなか忙しいw

北西麓から見た大山。この角度が一番美しいかなあ。
何となくゼリエースのパッケージを思い出す、筋の付いたおわん型です。
この山が伯耆富士と呼ばれるのも、この形からでしょう。
ちょうど北西方向が米子市街なんだよね。

天気は頃合いに晴れて、実に美しい姿の大山。
相変わらずちょこまかと止まっては嬉々として写真を撮りまくる私とグッピー氏。
この辺りからいい加減へんしうちょが車からも降りなくなって来たw
各人の温度差がだんだん出ているようです(笑)。
しまいにゃ「俺ブログの写真で見るからいいよ~…」

過去10年で最強の本末転倒コメントを吐くへんしうちょ。嗚呼。
貴方、いくらかけてここまで来てるんですか?(笑)。

へんしゅうちょの限界と、太陽が西に沈むのを見届けて宿へ。
本日の宿泊は津黒高原、鳥取と岡山の県境。蒜山の東側に当たります。
津黒高原から、作州の山並みを染める夕焼け。

藍の空とかすかな赤を見つつ、今日はこれまで。
つづく。

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楽しかったひとときが~♪

2008年11月24日 19時52分02秒 | 日常
(画像:旅の終わり)

どうだいマチャアキ、って感じで卒業旅行フィナーレ。
最終日はさすがに雨に祟られてしまったが、無事に全ミッション終了。

いま帰りののぞみの車内でこれを書いていますが、まずは全区間運転を担当した者として無事故を喜びたいですな。
そして、今回の旅を主幹事として企画戴いたグッピー氏に厚く御礼申し上げる次第。

大学時代から今回のメンバーで果たしてどのくらいの場所に攻め込んだか覚えていないが、常にお仕着せにはならない旅のルートである事は確かだ。そして蓋を開けたら最後、ちりばめられた料理しがいのあるネタがふんだんに盛り込まれている。このメンツの旅の面白さは、そんなネタの数々を「我々独自の普段着の感性」でぶった切るところにあるような(笑)。
例えて言うなら大相撲千秋楽、8勝6敗の千代大海VS7勝7敗の琴欧州。旅館の畳に全員ゴロ寝で観戦していた目の前で思わせ振りに突き落としで負ける千代大海に向かって「さすが大海」「相撲分かってる」「いい仕事!」「大海GJ!」と即座に全員から突っ込みが入るような、そんな「普段着の感性」だと思うw

面白おかしき刹那と言うべき楽しい時間を、思い出として悠久に残したいと思います。
コメント
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