(夏の古都、蒸暑の午後@阪急嵐山駅)
さてさて、長きに亘った富山のお話を少し巻き戻して、今度は7月の終わりのお話。京都の鉄道博物館に行って来た際、まあ旅行会社のツアーだったんで、嵐山で昼食を兼ねた自由散策の時間があったんですね。嵐山散策って言われたので最初は嵐電でも乗って来ようかと思ったんだが、そこまでの時間はない。嵐山公園の近くのメシ屋でメシを食って、じゃあ余った小一時間で何しましょうとなったのだが、そんな半端な時間を使ってクイーンにお会いして来ました。
はい、阪急のクイーンこと元京都線特急専用車両の6300系。去年のGWだったかな、梅田の駅で「京とれいん」として6連で働いている姿はお見受けしましたが、その他の残った編成は4連改造されて現在は嵐山線で桂~嵐山間の機織り運用に就いています。相変わらず前照灯の飾り帯がチャームポイントの、端正な気品あるお顔である。短編成化されても、2ドアでも、嵐山線程度の輸送量なら特段問題はないのでしょうね。
阪急らしい落ち着いたオリーブのモケットと、木目調の化粧板。嵐山線投入に際し、車内外ともリフォームされているのですが、あれ?と思った方は阪急電車にお詳しい方ですかね。阪急車の特徴とも言える日除けの鎧戸が普通のロールカーテンに変わっているではないですか…。あの鎧戸をガバッと下から引き上げるのが関西っぽいと勝手に思っていたんですけどねえ。あと、全部乗り通しても10分くらいの短区間運用ですから、クロスシート部分は縮小されてしまったようです。
嵐山から1つめの松尾大社までものの3分程度、つかの間のクイーンとの邂逅。なんせツアーの合間の自由行動だけにとんでもなく慌ただしい(笑)。それでも子供の頃からの憧れの関西私鉄の名車両に乗れたので満足だ。子供にも「これがお父さんが子供の頃の阪急の看板車輌だったんだよ!」と教えてあげたのだが、どうでしょうね。ほぼ私と同年代の車両でもあるんですが。
松尾大社は「お酒の神様」として酒造会社などから篤い信仰を得ており、1300年以上の歴史を持つ京都の歴史ある神社。嵐山への折り返しは6451編成、連結器回りがスッキリしていてさっき乗った編成よりも自分のイメージに近いです。現在6300系は嵐山線用に4連の3編成が残っているようなんだけど、4+4で手を組んで走る事とか出来るのかなあ。イベントとかでもいいから、8連で京都線を再び爆走するシーンを見てみたいもの。