楽天が乱戦制す 西-楽評 (共同通信) - goo ニュース
◇パ・リーグ
西武-楽天10回戦(5勝5敗、13時、長野、12、548人)
楽 天0150200107 16
西 武4003010100 9 (延長10回)
▽勝 福盛31試合4勝1敗6S ▽敗 大沼20試合3勝6敗
▽本塁打 中村16号(4)(紀藤)ロペス7号(1)(涌井)トレーシー3号(1)(宮越)カブレラ17号(1)(吉田)永池1号(2)(森)
昨日今日と長野で長時間の大乱戦を制した楽天。
檻vs鴎見てからチャンネル変えて流れ込んだのだが、いや~凄まじいゲームでした。シーソーゲームを通り越し、「野球ってサーブ権ある方が有利なんだっけ?」と思わずにいられない(笑)。
得点経過見るとバレーボール(笑)。猫4-0鷲→猫4-1鷲→猫4-6鷲→猫7-6鷲→猫7-8鷲→猫8-8鷲→猫8-9鷲→猫9-9鷲→猫9-16鷲…
こんだけスコアが動いたら、そりゃ5時間半ゲームにもなるわな。
同点9回裏西武の攻撃、先頭の赤田がファースト線へのゴロを打ったんだが、これが1塁キャンバスに当たってファールゾーンを転々、一気に赤田が無死三塁の絶対的サヨナラチャンス。楽天仕方なく和田カブレラを敬遠、満塁策となった。
この後の福盛と藤井の楽天バッテリーが圧巻。満塁でワイルドピッチが怖い場面で、開き直ってフォークの連投。右へ左へ飛びながらショートバウンドを止めるキャッチャー藤井。「俺が絶対止めてやる!」という藤井の気迫と、それに答えた福盛が無死満塁から石井義人を投ゴロ本塁封殺、中村剛也を三塁ゴロ5-2-3の併殺完成で切り抜けてしまった。完全なる開き直りの気迫勝ち。
藤井の物凄い男気と、それに応えた福盛。福盛は前日にも2イニングを放って疲労もしてたかと思ったんだが…まさに「逆境ナイン」!マンガだよこれ(笑)。この場面はかなり痺れたねえ。
藤井は次の回に打撃でも大量決勝点の呼び水となる左中間二塁打を放ち3安打。近鉄時代は的山と共に癒し系の自動アウト要員だった気がするのだが…その後も飯田が繋ぎ、沖原とか永池とかまあ渡り鳥たちが打つわ打つわの7得点。豊田を失った猫もたいがいだが…
お立ち台で涙ぐむ沖原を見てちょっと感動。昨日満塁で走者一掃の大暴投というやらかしをしてしまった沖原の名誉挽回の一打。阪神時代をあまり知らなかったのだが、打撃もコツコツとシュアに打てるみたいだし、何しろ一軍でスタメンで使ってもらえるし、まあ阪神に比べれば変なプレッシャーもないし、いい移籍だったな。
福盛にしろ藤井にしろ沖原にしろ、確固たる場所を与えられるほど抜けた存在の選手ではなかったはずだ。しかし、新球団ではそれぞれがリリーフエース、正捕手、スタメンショート。与えられた立場が人を育てる事もあるようだ。まさにリアルプロつくの世界。
楽天も粘り強くなってきたな。