青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

眠れぬ夜とサンライズ

2012年07月29日 07時45分38秒 | 東海道線

(夏の蒸し暑い朝@石橋山)

一週間もここの更新を放置プレイに致しまして失礼申し上げました。ほら、月末が近くなると仕事も忙しくなって来てさ、んで帰りが遅くなると「もう家帰ってメシ食うのも面倒臭いしさ、魔法の水を飲んで帰ろうよ」と言う直属の上司のありがた~いお誘い(笑)などもあっての事でございます。この直属の上司、私が新人時代にいっちばん仲良くって世話になった人なのでなかなか誘いが断り切れない。12~3年ぶりに一緒に仕事をしているのだが、いつまでも会社なんぞクソ喰らえ!とばかりにバカやってたその時の空気感が継続しているのはありがたい事のように思います。
それにしても連日連日暑くて暑くて体力も消耗しますよね。昨日は涼を求めて秋川渓谷まで子供と水遊びでもさせようと行ってみたのだが、到着して飯を食ってたら雷が鳴り始めて何にも出来ずにアウト(涙)。払沢の滝とか行って涼みたかったのに…失望のまま家に帰ると、アド街のテーマが「秋川渓谷」だった。消化不良のまま相変わらず寝苦しい夜、どうせ寝てても夜中に起きてしまうので、麦茶を飲みに起きたついでに今朝は石橋山まで行っちゃいましたよ。ちょうど聞きたかったCDが何枚かあったんでね。下関の特急専用機が落ちてしまったので、ロクロクのゼロ番台も希少価値の高いものになりましたなあ。


朝の東海道筋、最後の良心とも言える「サンライズ瀬戸・出雲」。チラッと見たけど朝もはよから根の上踏切には三脚並べて撮ってる人が複数いまして、誰もいなきゃ入ろうかなと思ったんだけど遠慮して今日は佐奈田さん上段俯瞰から。それこそ「富士・はやぶさ」末期には腐るほどの撮りが詰めかけましたけど、単純に撮影地としてさまざまなアングルとともにまだまだ季節ごとの魅力が残っている石橋山。そんな魅力に取りつかれた、むろん自分もその一人です(笑)。
箱根の外輪山が相模灘に落ち込む要害の地、海辺の岩礁地帯には早い時間から釣り人の影。この佐奈田さん上段俯瞰は並走する道に自動車とかが入って来るとアウトだし、道の「先入者優先」の書き文字は気になる人には気になるだろうし、そもそも架線柱とかビームの間の本当に狭い隙間を狙って叩かないとどうしても顔に何かがかかると言う難ありは難ありな撮影地。それでも列車の前面には最低限光線回るし、上り列車を海と絡めて撮れる場所ってあんまないような。今日は蒸し暑い夏の凪の海、もっさりした空気の中をサンライズが東上。う~ん、もうちょっと海の色を出したかった。冬ならいいんだろうけど、そしたらサンライズの時間には真っ暗で何も写らないでしょうし。

秋口の空気の澄んだ朝なら、サンライズを浴びて走るサンライズが撮れるのかな。
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Fの復活

2012年07月21日 18時07分25秒 | 日常

(復活!ドラえもん電車@近所)

去年の8月に走り出し、10月に「電車に対するキャラクターの面積が大き過ぎて都の屋外広告条例に引っ掛かってる」と言う事で運行を取りやめていたドラえもん電車こと「F-Train」。今回向ケ丘遊園の藤子不二雄ミュージアム開業一周年を記念し、装いも新たに「F-TrainⅡ」として復活し、昨日から走り始めています。前回の不始末は指摘する都も都で粋じゃねえなあと思ったもんだが、小田急の担当者も相当怒られたようでめっさキャラクターちっさww引きで編成撮ったらフロントマスクのドラえもん以外何が書かれてるか分からん。ビビり過ぎやろこれ(笑)。先頭車から水色・ラベンダー・黄緑・水色・黄色・オレンジ・水色・黄緑・ラベンダー・水色とパステル調の淡い色遣い。色違いの編成は昭和の時代のツギハギ南武線を思い出したりするが、「実は黄緑のだけ國鐵廣嶋から可部線・呉線用の103系の中間車抜いて持って来たんです」ってサプライズは…ないな(笑)。


返しは湘南台のインカーブで。
どうせラッピングするんだったら原色系のビビッドな色遣いにしてメリハリ付けても良かったのではなかろうかと思わなくもない。古くは向ケ丘遊園のフラワーフェスタ号も淡いピンクだったり、走るギャラリーポケット号は黄色と茶色の格子柄だったりとOERのラッピング系でもあんまり派手なものは記憶にない。派手だったのはワケ分からんデザインをNSEに施した「ゆめ70」くらいか。前回はどうだったか知らんけど、今回はホームページに運用が発表されるので捕捉しやすいですね。なんかこの手のイベント事をやる度にカタブツ小田急もそれなりにヲタへのユーザーフレンドリーさが上がって来ているようで。

藤子不二雄のお二人には故あって普段の生活でお目にかかる事もあり、私には縁は浅からぬ方でもありました。
弘先生のほうはもう亡くなって長い事経ちますけど、弘先生は鉄道好きだったらしいからねえ。
このラッピング電車のデザイン、いかがなもんでございましょう?
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夏煙・大井川

2012年07月19日 23時16分53秒 | 日常

(画像:束の間の休息@大井川鉄道千頭駅)

月曜日はやはり子供を連れて大井川へ。
新東名使えば島田金谷まで二時間ちょっとと行きやすくなったのもあるんだけど、今年は正月、GWに続いて三回目だから大井川詣でもかなりのハイペースだねえ…下り御殿場JCTで事故渋滞につき30分のロスをしてしまったので今日は静岡SAからスマートICにてR362千頭方面へ。千頭の駅で時刻表を貰いがてら「三連休だし二往復くらいSL動かしてるでしょ?」って聞いてみたら「今日は一往復ですよ」とつれない返事(←確認不足)。マジかよw
いや~それにしても暑いっす。車の中はエアコン入れてるからいいけど、暑さとそれ以上に強い湿気で車から降りるとメガネが曇る(笑)。俺は円蔵師匠か。普通に外にいるだけでも暑いこんな日に、SLを運行する方々の苦労はいかばかりか…そんな事を思いながら千頭に到着した機関車のキャブで一息付く機関士達の笑顔を一枚。猛暑の中石炭をくべてカマを焚いての1時間半、ホントに好きでなきゃやってられない重労働だと思いますよ。


下り「かわね路1号」は青部駅横の沢間トンネル飛び出しで。
真夏の強烈な日差しの中、草むす坂道を登って来るC5644。煙は陽炎となりSLを包む。ギュギュっと圧縮したタテ構図でそれなりの満足する一枚に。重たくって大きいTAMRON70-200、あまり使う機会はないがこう言うガチな構図(笑)だと自分のレンズ資産の中では一番いい絵を出してくれます。まあSLを撮ると言う事自体機会があまりないので、いざ撮ろうとするとどうしてもこんな構図でガチ撮りになってしまうんだよね。次のステップに進むにはもうちょっと遊び心が必要なのかな。


車の中で子供と弁当を食って、返しの一発目は笹間渡の発車を。
午後になって俄かに雲の出て来た川根路、ちょうど返しが笹間渡に着く頃から通り雨が。
駅からコテージへ向かう歩道、いつもなら笹間渡の発車狙いでそれなりに人もいる場所なのだけれど、一往復&三連休の最終日&にわか雨と言う事で自分一人だけしかいなかった。子供とヨメさんは川根温泉の駐車場から車越しのSL観覧。大きな長笛一発こだまして、補機付きとはいえ盛大にドレーンを切って発車するC56。通過する時の熱気は、湿り気を帯びた空気をさらに膨張させて…


家山の停車で追い抜いて、福用の手前でもう一発。大和田から高熊のトンネルを抜けて、16.7パーミルの坂を下り込んで来るSカーブ。下りでもあり煙はないものの、仔馬のギャロップ音とともに颯爽と駆けて来るC56。ローカル私鉄らしく架線柱が混み入っていて、Sカーブなんか撮れないと思ってた大井川ですがこんなポイントもあるんだねえ。架線柱と架線柱のワイヤから抜かなきゃいけないんでシャッターの切り位置はちょっと難しいんだけれども。

子供はちょっと暑さに参ってグズり気味&SLのドラフト音にビビってしまいちょっと消化不良。
帰りは帰りで厚木~御殿場50km渋滞にアテられてしまいました。
ちょっとまだ子連れ日帰りでは無理があるかなあ~。
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梅雨明け間近

2012年07月14日 21時07分55秒 | 日常

(梅雨明け間近@開成2号踏切)

九州での豪雨被害により、昨年の只見線に続いて今年は豊肥本線がズタズタにされてしまった。東日本大震災関連では復旧の方針すら定まらない鉄路が多い中、自然災害に翻弄される鉄路の行く末を案じてみたりする。今日の親子遠征は開成~栢山間の開成2号踏切、小田急では屈指の有名撮影地でありますが、実は参戦は初めてだったりする。轍の付いた砂利道の農道にある踏切の向こうは松並木と酒匂川。


8000+1000の異種混結10連急行。
ついこないだが田植えの時期だと思ったけど、稲はすくすく育ちもう夏色の田んぼ。


農道で 親子三人 手を振って。
開成駅前のマンション群を抜け、10連EXE(はこね27号)が下って行きます。


これはヨメさんが撮ったLSE(はこね24号)
「初めてにしては上手くない?上手くない?」だって(笑)。
ま~三脚使ってますから…


微妙にアングルを変えて4000系快速急行。
以前は多摩急行中心でお目にかかるのもややレアな感じがしましたが、
最近はジワジワと勢力を伸ばし、現在は10編成以上の大所帯に。
乗る分にはともかく、撮る分だとE231仕様の「切れるLED」をどうにかして頂きたいw


夏色の稲田の上を滑るように8000系10連@フルカラーLED更新車。
小田原側だと女性専用車のピンクのステッカーが目立ってイマイチ…
ツライチ8000は小田急線屈指の名撮影地・栢山らしいストレートを際立たせた一枚。


切り位置のカッツいVSEはこね29号。
蒸し暑さの中、氷水を飲みながら小一時間。ちょっとおとーさんバテましたw
VSEからホーンを貰えたので子供満足の締めです。

朝方雨が上がったものの、丹沢湖周辺ではだいぶ降ったみたいで午前中は抑止もかかった小田急線。
酒匂川は川幅いっぱいに濁流が渦巻く暴れ川と化していました。
真夏はすぐそこに。
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背徳の味

2012年07月12日 05時52分18秒 | 日常

(お立ち台@京急横浜駅)

先々週に引き続き仕事で横浜へ。京急線の横浜駅ホームには上の画像のようにお立ち台があって、常時駅員の方によるホーム監視が行われております。到着する列車の接近案内と安全確認、ホーム放送、列車が到着しての乗降、乗降促進放送、最後に「○ ト」のランプが両方点灯して列車の発車。一連の流れはこの司令塔から誘導されて行きます。朝夕のラッシュ時は殺人的な混雑になる横浜駅のホーム、今でこそ二面二線になってますが改良前は島式ホーム一面でやってたんだから信じられないよね。ちなみに京急と言えば「ダァシエリエス」みたなホーム放送やってると思ってる人多いけど、実際はそんなに言ってる人いなくないっすか?(笑)。主流は「ふつーしゃ川崎行きです ドア しめまーす」みたいな感じだと思うんだけど…「ドア」と「しめまーす」の間に一呼吸入るのが京急風味。

 

今日の用事は横浜のお隣の高島町だったのだが、東横線がなくなって行き辛くなったよな高島町。まあ高島町の辺りにあんまり用ある人もいないけどさ。と言う事で市営地下鉄で行っても良かったんだけどメンドくせえからクソ暑い中を横浜駅の東口から高島町まで歩いたさ。噴き出る汗をぬぐう暇もなく用事を済ませ、遅い昼メシを食いに「バーグ戸部店」へ。本店は杉田にあるらしいのだが、自分は戸部のバーグしか知らんからあんまり大きい事は言えないが、知ってる人は知ってる横浜のカレーの名店。


ここの名物はカレー、それも豚バラ肉の炒め物が豪快に乗った「スタミナ」と呼ばれるメニュー。スタミナにはさらに卵がトッピングされますが、「生」と「焼き」が選べて生は文字通り生卵、焼きだと固焼きにした目玉焼き。8:2くらいで生を選ぶ人が多いような気がしますが、私は今回は焼きで食いました。相変わらず頼んだら秒殺で供されるスタミナカレー、何だか果物のような若干甘酸っぱいカレールウはやたらとドロドロしてて左官屋さんなら壁に塗れてしまう粘度。デフォでそこそこ盛りの良いご飯と、生姜焼きともバーベキュー味とも取れる甘辛味の豚バラ肉を粘度の高いカレーを接着剤にして食うと、口の中で豚バラの脂にウマウマ、粘っこいカレーにウマウマ、焼き卵のカラッとした味を混ぜてマイルドに食うも良し、卓上の福神漬を混ぜて食べるも良し。いずれにしろ、「豚肉の脂身と濃厚カレーに溺れるだらしないアタシって(笑)」みたいな堕ちていく快感と申しましょうか、週刊実話見出し的には「孤高の女教師プライベートの酒池肉林」みたいな背徳感と申しましょうか、いずれにしろ体に悪いと分かっちゃいるけどやめらんないと思わず顔がほころぶような味なんでありますな。

昨日今日と神奈川県の美味いもんブログみたいになってますが、「バーグ戸部店」は京浜急行戸部駅か横浜市営地下鉄高島町駅からどちらも5分くらいのもんでしょうか。
まー食ってみたら。
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