(なんかNHKっぽいロゴ@どきどきリニア館)
寒い時期だからかちょっと風邪気味だったりして出歩いていないですが、先日子供を連れて行ってきたのは山梨県は都留市にある山梨県立リニア見学センター「どきどきリニア館」。山梨にリニアの実験線が移って、見学センターが出来たのも知ってはいたんだけど今まで一回も行った事はなかったんだよな。しょっちゅう富士急行とか中央東線とか撮りに行ってるのに。あ、ちなみに富士急行線の田野倉駅の西側の山にへばりついたような場所にありまして、一応大月駅から一日5便のバスも出てたりする。
施設は山梨県の物産を売ってるお土産棟とリニアの展示やってる棟に分かれておりまして、どうやら最近リニア館は新しく改修された様子。オトナ一人420円の入場料はかかりますが、とってもキレイです。1Fフロアにはリニアの実物大モックアップ。MLX01-2と言う車体番号らしい。これが山梨の実験線で時速581kmの世界最高速度を計測した車両だそうです。
そして壁面には日本のリニア開発のヒストリーが。そもそもリニア自体既に鉄道と言う概念から超越した未来の乗り物だけに、正直そんなに食指の動かないジャンルではあったんだが、こうして見ると国策としてリニアを諦めずに実用化に近付けようと日々努力していたんだなあと言う事は分かります。個人的にはリニアと言われると国鉄時代に宮崎県の美々津に作られた宮崎実験線時代のイメージが強いっすね。この日の丸カラーのリニア(ML-500)が懐かしいのだが、今は美々津の実験線はソーラーパネルが置かれて太陽光発電の基地になってるんだよな。
ここの施設の白眉は3Fにある「山梨県の鉄道」を模したジオラマですかね。スクリーンにCGを配し、山梨県の四季を織り込んだシーナリーは素晴らしいです。ここらへんのカネのかけっぷりはさすがに公営施設と言うか。特に大月駅に長野色の115系が滑り込むところとかいいよなあ…岩殿山から俯瞰したイメージなんですかね。
この日はリニアの実験も行われていたので、館内放送では逐次リニアの運転状況を知らせるアナウンスが流れていました。館内のモニターでもリニアの現在位置を確認する事が出来るのですが、なんせ遠くにいても時速500kmで移動する物体なのであっという間にやって来る。そして目の前を通過するリニアの速え~のなんの(笑)。初めて生で見たんで驚いちゃったんだが、鉄筋の立派な建物の中にいても時速500kmの物体が間近を通過すると物凄い轟音と衝撃波で建物が揺れるんだよね。そしてその姿をカメラで補足しようとしたんだが、もはや早押しクイズと言うか(笑)。
接近戦だととても太刀打ちできないので、長玉使って相対速度を下げるしかあるまいと言う事でチャレンジした次の一枚。補足成功。計画では品川駅を起点とし、大深度地下を通って橋本駅からこの山梨県区間に入るルートになってるんだけども(当然この実験線も正式ルートの一部)、確かに地上でこんなもん走られてたら周辺住民から衝撃波とかで苦情は出るんだろうなあ。
品川~名古屋間の開業は2027年を予定しているそうだが、昭和50年から色々と試行錯誤を繰り返して未だ実用化に至らない部分とか、南アルプスを山岳トンネルで一気通貫すると言う荒唐無稽の計画とか、正直本当に出来るのか?と疑問に思う部分もあったりはする。リニアが開通すると山梨から品川まで25分らしいけど、まさに狭い日本そんなに急いでどこへ行く、だ。メシ食う暇もありゃしない(笑)。