(橋のたもとにひっそりと@京浜急行神奈川駅)
あまりにもあっぱれとした秋晴れの土曜日。最近とんとカメラも触らず、身近な雑用に勤しんでいたアタクシではありますが、さすがにこれは出かけなきゃ勿体ない。さりとて遠くまで行くほどの色々な余裕もない中で、子供を連れてご近所ぐるっと一回り。秋のヨコハマ鉄道めぐりは横浜まで出て来て京急で一駅、神奈川駅からスタート。
神奈川駅から品川方向に5分くらい歩いた1コ目の踏切、先日この周辺に仕事で来た時に、なかなかいい雰囲気でカーブが抜けそうな踏切だな…という目星を付けていたんですが、ネットで調べると結構有名な京急の撮影地であるらしい(笑)。秋らしくススキが柔らかい日差しに映える踏切で、まあそんなもんかと子供にジュースのペットボトルを渡して構えてみます。
秋なのであえて手前のススキは省略せずフンワリ感を出してみました(笑)。600、800、2100、銀1000、2000、新1000系。とりあえずババババンと撮ってみましたが、ここってちょっと上り勾配のカーブになってるんでうねる感じがいいですよね。神奈川駅を過ぎたあたりから、いよいよ京急の優等は横目にJRを見ながらフルノッチに入る区間ですんで、スピード感も強調されるような感じがします。そしてバックに横浜高島屋のマークがバッチリ入るのがアクセントかなと。こだわる人は看板が邪魔に感じちゃうのかもしれないけど、いかにもな横浜の風景って感じで嫌いじゃない。
この踏切の隣にはJRの線路を渡って国道1号へ出る跨線橋があり、こっちはこっちでそれなりな撮影地。線路際のススキが昼の高い日差しにキラキラ。3複線をJRの通勤電車が追い掛けっこ。すっかり横浜線の車両もオールE233になってしまいましたが、黄緑とグリーンの二層型の色調は変わらず。
お昼前まで神奈川界隈で撮影を楽しんだ後は、跨線橋を渡って東横線の反町駅方面へ。現在は東白楽の先から地下に潜ってそのまま反町~横浜~元町・中華街方面へ抜けている東横線ですが、国道1号線の上にはかつて地上高架駅だった時代の反町駅のガードがそのまま残され、「東横フラワー緑道」として整備されています。駅近くの中華屋で簡単に親子でラーメンをすすった後、腹ごなしにちょっとお散歩。
反町地区から横浜駅西口方面への近道として生まれ変わった東横線の旧線。かつては反町の駅を出ると、東横線は高島山トンネルと言う短いトンネルをくぐり、トンネルを出ると左側からJRの線路が近づいて一番山側の2階にある横浜駅ホームに滑り込んでおりました。小さいトンネルを抜けてパアッと広がる横浜駅の景色がすごく印象的だった高島山トンネルも今や遊歩道。桜木町までの旧線が廃止され、みなとみらい線に付け変わったのが平成16年の事。つい最近の話かと思えばもう10年も前の話なんだなあ。
高島山トンネルを出ると国道15号の青木橋の交差点。青木橋の交差点は京急の神奈川駅がある場所ですから、こっからは京急に乗って川崎方面へ。何がしたいかと子供に聞いたら「貨物列車が見たい!」と言う事で八丁畷で南武支線に乗り換え。電車は30分に1本しか来ないけど、その電車を待ってる時間だけで確実にそれ以上の貨物列車が見られる貨物ファンにとってはたまらない駅です。この日も電車待ちの間に2本貨物をゲット出来ましたが、ロクヨンロクゴとどっちも国鉄型の機関車でちょっと得した気分。
南武支線で尻手に出て、ここからは相変わらずの205系天国である南武線にて北上。101系・103系時代に比べればアレかもしれんけど、205系もだいぶ小汚ねえ感じになって来ました(笑)。ま、川崎市民にとっては南武線ってのは常に小汚い電車であるもので間違っちゃいないんですが、武蔵小杉で下車したら対向ホームについに投入されたE233南武線バージョンが!こ、こんなの俺の知ってる南武線じゃない!!(笑)。
武蔵小杉からは東横線で横浜方面へ。途中で子供に「まだ見てくか?」と聞いたら眠そうにしながらも「東急も見ていきたい~」と言うので菊名で降りてみる。「東横線は東急の車両だけじゃなくていっぱい色んな電車来るから面白いぞ!」と言うと、「副都心線と相互乗り入れしてるからだよね!」と正しい回答が返って来た(笑)。相互乗り入れを語る4歳児、菊名の駅を出るおなじみのカーブで相互乗り入れを親子鑑賞。埼玉まで行かなくてもこんな電車が見れる時代は便利になったと言うべきかw
この菊名カーブでは下り電車を見ているので分かりませんが、上り電車の行き先が「各停・保谷」「特急・川越市」「各停・和光市」「急行・小手指」「特急・飯能」と言うのはとても違和感がある。遠くに見える菊名の折り返し線、あそこに停まってたのは最近までは日比谷線の03系で、ちょっと昔は3000系マッコウクジラの寝床だった記憶があるのだが。
「Shibuya Hikarie」号の特急飯能行きを後追いで。この菊名カーブ、順光となる時間が限られてるみたいで光線状態はあまり良くなかったですけど、めったに見に来ない東急線の電車は子供にとっても結構新鮮だったみたいです。あまりお金を掛けなくても、地元のお立ち台を回るだけでそこそこ楽しめたしね。帰りの電車ではぐっすり眠りこんでしまった子供を駅からおぶって帰る背中の重かったことと言ったら(笑)。
帰り道 眠るわが子の頬に差す 赤い夕陽に 深けて行く秋