青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

年越し模様

2007年12月31日 21時34分43秒 | 日常
(画像:東多賀の湯玄関)

宿の前は降りしきる雪に音もなく、ただただ静かな2007年の年の暮れ。

大晦日の締めは吹雪の水沢競馬。
北関東も新潟県も上山も消えてしまった今、東京から北に向かい初めて現れる地方競馬は水沢になってしまった。久々の地方競馬は泥臭くも馬臭く、婦人会のふるまい芋汁は温かく。
降り続いた雪の白いベールの中を、直線飛び出した人気のテンショウボスがメインの桐花賞を圧勝。

それにしても水沢→鳴子の帰路は猛吹雪で、日は落ちて視界は悪いしセンターラインは見えないし、キツかったなあ…足と肩がパンパンなので、これから温泉でマターリしつつ今年の垢を落とします。
毎日は何も変わらないようでいて、年として纏めたら趣味のありようなんかもだいぶ変わったのが2007って年だったかなと。

そんなこんなで、今年もご愛顧ありがとうございました。
来年も、一つよしなにお付き合い下さい。
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年末湯治

2007年12月30日 18時22分13秒 | 日常
(画像:東多賀の湯)

恒例(笑)の年末湯治に鳴子に来ております。
日が落ちて鳴子も小雪模様に。

いつもの東鳴子「まるみや旅館」が一杯でしたので、今回はお隣り鳴子温泉の「東多賀の湯」。ここは真っ白ないかにも温泉らしい温泉です。
宿に入ってひと風呂浴びて、久々に笑点をまともに見て黄色い人のネタでバカ笑いとかしているしょうもない年末ですw

と言う訳で鉄ヲタ話は年明けから再開します(笑)。
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イブのヲタ旅ダイジェスト(Part3)

2007年12月29日 08時26分05秒 | 日常
今年の仕事は既に納めの方も多いかと思われます。
皆様、お疲れさんでした(笑)。
さて、年末年始を前にして、このレポはやっつけられるのかw

●鉄都・新津
新津駅は、前述の通り東から羽越本線、北と西から信越本線、南から磐越西線が交わる駅なので、ホームのベンチに座っているだけで四方八方から色々な列車がやって来る。漠然と「新潟まで行ってビジホでも泊まるか」なんて考えていたのだが、今回は思いっ切り鉄道を満喫する旅。あえて新潟まで行かず、ここ「鉄都・新津」で泊まるのも悪くないと思い、磐越西線のホームから見えた駅前のビジネスホテル「ホテル美好」へ投宿する事にするw
外壁のモルタルのくすみっぷりに北国の地方都市の場末感をヒシヒシと感じるのであるが、ロマンスグレーでやたらダンディーな支配人(この人以外見なかったけどw)にお出迎えされ通された部屋の窓からは新津駅の駅舎が見える。新津駅から徒歩一分。

部屋に荷物をぶち込み、カメラと三脚を持って新津駅に戻る。これがJR新津駅の正面口。広い構内を南北に通過する自由通路を持つ橋上駅。改築されて間がないのか結構立派だが、駅前にはヤマザキデイリーストアしかない(笑)。駅前通りはまっすぐ旧・新津の繁華街へ続いているが、雪国らしい雁木作りのアーケード、駅前の色は灰色が目立つ見事なシャッター通り。貸し金の看板と、パチ屋のはがれかけの塗装が夕日に照らされて、まさに斜陽差すと言った感じだ。まあ、どこも地方都市はこんなもんなんだろうけど…市街で一番元気なのが会社更生法を適用されて再建中の長崎屋と言うのがこの街の現状と昭和っぽさをより一層引き立てているような気がするな(笑)。♪サンバード~サンバード、長崎屋のサンバード。

とりあえず駅に戻って、こっそりと三脚を立てて撮り鉄w
まずは特急北越8号金沢行き。国鉄タイプの485系。カラーリングは信越色に準じてますね。所属は新潟車両センター、旧上沼垂(かみぬったり)運転区と言えば国鉄時代は「特急とき」を担当する北陸の名門運転区。新発田から到着したE127系は信越地区の直流型近郊電車。最近JRも近郊区間の置き換えを進めているので、こんな感じのどこでも見れるような車両が増えました。東北の701系とか。
駅の橋上通路から新津運輸区を。新潟支社管内の気動車は、全てここ新津運輸区に所属。左側に停泊しているのがもはや風前の灯となったキハ52、羽越線の酒田までと米坂線・磐越西線を担当しています。その中でもキハ52 122は国鉄カラーで走行中。今日は米沢→坂町→新津のサボを着けていました。運用はキハ40+キハ52+キハ47で、混成カラーの見事な三色ダンゴ。キハ52が先頭に立ってないのが惜しまれるなあ(ヲタの言い分)。羽越本線は全線電化されてるんだけど、村上の先で直流と交流が切り替わる関係上、この区間を通る普通列車には気動車が入ってます。製造費用の掛かる交直流電車を投入してペイするほどの乗客は見込めないからかな。そんな訳で、新津の気動車は案外元気です。
駅の中を歩きながら撮り鉄を続けていると、太陽はさらに西に傾いて橋上通路を夕日に染める、鉄都の夕焼け。

●新津のもう一つの顔
新津市は鉄道の街としてだけでなく、明治から大正にかけては新潟油田の中心地として新津油田は日本一の産出量を誇っており、1996年までその採掘を続けていた。石油王と言われた中野貫一が開発した新津油田は隆盛を極め、新津石油は後の昭和石油となり、現在の昭和シェル石油となったそーな。
新津市内には「草水」と書いて「くそうず」と読む地名があるのだが、これは「臭い水」=「石油」が語源。日本海側では秋田から新潟にかけて「草水」「草生津」などの石油由来の地名が見られるみたいですね。市内にはボーリングを始めとする工事業者が多く、鎮守様のお名前も「掘出神社」。そのまんまやな(笑)。日本書紀にすら「越の国より燃える水が送られた」と言う記述があるくらいの歴史を持つ「石油」が、新津のもう一つの顔でもあります。

で、何でそんな長々と話をしたかと言うと、一旦三脚を畳んで向かったのが長崎屋の裏にある新津温泉。ここは石油のさく井を行おうとボーリングをかけたら出て来たのは天然ガスと温泉だったと言う、油田開発の副産物(近辺の瀬波とか月岡とかもそうなんだけど)とも言えるシロモノであります。と言う訳でここのお湯は異常にガソリンくさい、と言うかガソリンそのものwセルフのスタンドでうっかりこぼして手についちゃったガソリンの匂いを嗅ぐのがわりかし嫌いではない私には麻薬のような匂いである(笑)。肌触りはとにかくぬるぬるして入るとテカテカ&オイリーと一発で誰でも松崎しげる。このオイリーな感じがお肌にいいようで、アトピーなどの皮膚疾患にはかなりの効能があるらしい。施設のボロっちさと相俟って非常にマニアには面白い施設なので、新津に行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。ヤンキーもシンナー吸うくらいなら、ここでガソリンの匂いでも嗅いどけ。揮発油なら合法だし(違)。
ちなみに小判型の小さい湯船はいつも常連のジジイに占拠されているが、私のような「若けえの」は大モテで、湯船の中でオイリーさに磨きをかける越後オヤジに尋問されまくるのでありました(笑)。

●バルブしてみよ~
ガソリン臭を振りまきながら、駅に戻るとすっかり夜。こっからは夜間なのでバルブ撮影行ってみよ~。タイミング的にも下りのSL「ばんえつクリスマストレイン」が到着する頃だ。日本の交直両用機関車として今でも日本海縦貫線を席巻する言わばエース的存在のEF81 151が側線で休んでいる。この機関車は新潟まで走るC57を、ねぐらであるこの新津まで回送する補機として待機中の様子。放送が入り、SLは途中の津川駅で12分遅れと言う事で磐越西線のキハ47馬下行きなどをバルブで撮っていると、ニワカに三脚を持ってヲタ同士がホームを走り始めた(笑)。どうやらSLの到着のようです。
集まったヲタは自分を含めて10名程度で、怒号こそ飛び交う事はないが連中の各自アングルを決める慌しくも素早い動きと、画角を確保するために前方の人を排除するその傍若無人さと、何だか興奮してるのかデカい声でヲタ用語を連発する様はさすがとしか言いようがないwつか、何でヲタってヲタ話をする時あんな無駄に声でかいんだろ。み~んな高そうな機材を持ってて熱の入れようも違うのだろうが、さすが撮り鉄の中でも高みに上り詰めたヲタの醸し出す独特なオーラに私はドン引きしてしまいましたwそれでも隅っこのほうでち~いさくなりながらやっこらしょうと三脚を立てさせてもらって、撮影はさしてもらいましたけどね。

ばんえつクリスマストレイン ナイトバージョンその1
ばんえつクリスマストレイン ナイトバージョンその2

出発と同時に大きく蒸気を溜め込んで、C57が吼える。
リアルに鼓膜をビリビリと震わせるような大きな大きな大きな長い汽笛が鉄都の夜にこだまして、白いブロワーを線路に吐き付けながらガッシュン、ガッシュンとシリンダと動輪を回し始める。切なくなるような音色だ。哀愁を帯びていると言うか、人間の琴線に触れて来るような音だと思います。感情移入する人が多いのも分かるような気が…
C57は遅れを出しているせいか停車時間が予定時刻より少なく、彼らにはそれが不満だったみたいですが。

てか、このシーンを見た人間の脳内には絶対ささきいさおが降臨して、絶対BGMとして「銀河鉄道999」を絶唱すると思われw

続く。
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ちょっと休憩

2007年12月28日 00時30分28秒 | 日常
クソ忙しく更新の暇ナシw
喜多方駅を出るC57の咆哮を聞きながらお待ち下さい。

あ、首は左90度に傾けてくれ(笑)。
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イブのヲタ旅ダイジェスト(Part2)

2007年12月26日 23時10分08秒 | 日常
昨日の続き。
年末進行でサクサクいってみよ~。

●越後湯沢(12:11発)~六日町(12:41着)
越後湯沢からは上越線1735M列車・長岡行。お昼時なので駅弁でも買って乗ろうかなあと思ったのだが、あったかいものが食べたくなったので立ち食いそば屋でまいたけ天ぷらそば。やっぱりこの辺りは「雪国まいたけ」ですか。駅の立ちそば屋の割にはまあまあ美味かった。
いつもは越後中里始発のこの列車は、冬季期間中だけ水上から国境を越えてやって来る。上越新幹線が開通して以降、水上~越後湯沢間は日中3~4時間は平気で列車の来ない閑散線区でもあります。そして18きっぱーの関門でもあります(笑)。列車は魚野川の作る平野を、まだスキーをするには雪の少ない山を見つつトロトロと進む。

●六日町(12:41発)~十日町(12:55着)
そのまま長岡まで乗ってても良かったんだけど、車窓風景は平凡極まりなくなんだか退屈を催して来た。時刻表を調べて六日町で降り、ここから分岐する北越急行ほくほく線に乗り換え。北越急行はこの六日町から日本海沿岸の犀潟(さいがた)までを東頸城の丘陵をぶった切るがごとくストレートに建設された。1997年に開通したこの短絡ルートにより、東京~金沢間は4時間で結ばれる事となる。
接続するのは北越急行836M・虫川大杉(むしかわおおすぎ)行。車両は北越急行HK-100型で、新潟トランシス㈱謹製。そう言や先月の天浜線でも新潟トランシス製の車両に乗ったなあ。道理でデザインが似ている訳だ。六日町始発のこの列車に乗り込んだのは地元の高校生と私を含め4~5人のみ。まあ東京と北陸の間を結ぶ幹線だけど、実際走っているのは豪雪の過疎地帯だからねえ…普通列車は閑散としたもん。
六日町を出た列車は、いきなり高規格の高架路線に入りグングンとスピードを上げる。ナリはちっこいが、京急とタメを張るような物凄いダッシュ力に驚く(笑)。まさに車窓風景は「畑も飛ぶ飛ぶ家も飛ぶ」状態。何とこの路線を走る「特急はくたか」の最高速度は160km/h、普通列車も110km/hで走る日本一のスピード路線だそうな。ちなみにほくほく線のキャラクターは雪ウサギ。「ほっくん」と言うらしい。雪の上をカッ飛ぶイメージだとしたら、ピッタリ?

●十日町(13:29発)~越後川口(13:57着)
ほくほく線はあっという間に15分で十日町到着。18きっぷは使えないので290円を払って精算。こっからは飯山線185D列車・越後川口行。30分の待ち合わせだが、一日10往復の区間ならまずまずの接続かねえ。車両は東日本の非電化ローカル線を味気なくした功労者として誉れも高いキハ110系の単行(笑)。まあ昔はキハ28とか58が同じ事を言われていたのだろうと思えば腹も立たないかな。お出掛けの親子連れとおっさんリーマンと私の4名で十日町をどよーんと発車。ダッシュ力はさすがに雲泥の差だw
ワンマン列車なので車掌はおらず、車両後方のデッキを占領して流れて行く車窓を眺めてみる。線路沿いの防雪林と、屋根を急角度で切った雪国らしい家々の連なる農村地帯を真っ直ぐに線路が伸びている。魚沼中条、下条、越後岩沢、内ヶ巻と、途中から乗る客は一人もいませんでした。さっき六日町で別れた魚野川を渡り、越後川口着。

●越後川口(14:03発)~長岡(14:26着)
お次は上越線1737M列車・長岡行。再び新潟色115系。2回目なので特に感想なし(笑)。越後川口で魚野川と合流し、川幅を広げる信濃川に沿って走る。車窓に妙に新築の家が増えて来た。場違いに見える新しい家は、当然今もなお残る中越地震の爪痕なんだろうなあ…と言う訳で長岡着。ちなみにブルーは信越本線用の115系直江津行きです。上越は緑、信越はブルーとカラーリングを使い分けてるのかな?

●長岡(14:38発)~新津(15:33着)
長岡からは信越本線445M列車・新潟行。みたび新潟色115系。3回目なので特に(ry
長岡からはそれなりに車内も埋まり、一般的な郊外電車の様相。朝から雨や曇りの天気だったのだが、越後平野に出てやっとこ晴れ間がのぞいて来た。結婚式帰りのヨッパオヤジどもがボックス2個を占領して大声でわめく中を発車(笑)。まあ、飲んだら乗らないと言う事でいいんじゃないでしょうかw
車窓に広がる越後平野、12月だというのにまーったく雪がありません。冬の新潟ってこんなもんなんでしょうか。右手に遠く見晴るかす守門岳が輝いています。東三条までに三々五々とヨッパ軍団が下車するごと静けさが車内にやって来て、加茂を出る頃には車内はガラガラ。ボックス席で足を投げ出し、暖かい午後の陽射しにウトウトしているとへんしうちょからメル。そう言えば今日は有馬記念。結果を受け取ったのは新津の手前、矢代田駅でしたw
マツリダゴッホかよ!

●鉄道の町・新津
首都圏にお住まいで、JRを使っている皆様、毎日通勤ご苦労様です。
さて、皆さんが乗っているあの電車、この電車、どこで生まれているか知っていますか?
まあ、モノによっては違うんでしょうが、だいたいここ新津にある「JR東日本・新津車両製作所」で製作されているんですねえ(新津工場生産ラインナップ)。現在は新潟市に編入され、新潟市秋葉区となってしまった旧・新津市は、日本海縦貫線の重要ポイントであり、「西の米原・東の新津」と言われた鉄道の町として発展した町でもあります。

「秋葉区の中の新津地域は、JR信越本線・羽越本線・磐越西線の交差する日本海側の鉄道の要衝として発展してきました。旧国鉄の機関区や電務区、車両工場などの現場機関が多く設置されたこともあり、鉄道と市民生活は深く関わっていました。最盛期には客車400両、蒸気機関車60両を有する一大鉄道基地となり、また市内勤労者の4人に1人は鉄道関係者であるとさえ言われていました。(新潟市秋葉区HPより)」

さて、次回はそんな新津でぶらり途中下車。
続く。
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