(500系最後の東上@のぞみ6号)
先日より懸案だった免許の更新作業で今日は二俣川の免許試験場まで。
帰りがてら、本日をもって東海道新幹線では最終運用になる新幹線500系を撮影して来ました。
去年の富士ぶさとのお別れも天気が悪かった記憶があるのですが、今年も別れの日は雨でしたね。
去年は在来線の、今年は新幹線のスターが東海道の舞台を降ります。
雨に濡れた艶やかな曲線美、ロングノーズに刻印されたナンバーはW1。
500系トップナンバーが最後の東上を務めました。
そう言えば、2年前の岡山行きの時もW1編成でしたねえ。
一番東京寄りの16号車に乗りましたから、まさに乗ったのはこの先頭車両でしたね。
冷たい雨にもかかわらず、4~5人の同業者たちと最後の東上を見送る。
新横浜駅に近い場所ですから、もうちょっと遅い速度で走るのかと思いましたが…
思った以上のスピードで、あっけなくピューンと行ってしまいました(笑)。
返しののぞみ29号は、「新幹線全景が見える丘」から。
新幹線の撮影地としては全くマイナーな場所ですが、家の近所の川沿いの土手上に小さな広場とベンチがあります。
あんまり遠くに行けない時、ぷらっとここへ写真を撮りに来たりするんですよね。
広場の隅にある掲示板には、この広場を整備した人達が撮った写真が張られたりなんかしてね。
地元の有志が整備した、ハンドメイドの小さな小さなお立ち台なんですよ。
雨も降ってるし寒いし、どうせ誰もいないだろうなんてタカをくくってたんですが、
なんと親子連れを含む10人近くが最後のお別れにスタンバイ(笑)。
500系人気恐るべし。
(サヨナラは丘の上から@のぞみ29号)
ただ見に来た人、携帯を向ける人、コンデジを構える人とホントに地元の人だけが集まった感じのいい雰囲気。
そんな中で三脚を伸ばしてアングル決めてる場違いな中年のオッサン。俺だが。
「さみしいねえ おわかれはさみしいねえ さみしいねえ」
しきりにつぶやく子供が一人。そーか、さみしいか。将来立派な葬式鉄に(ry
報道ベースに乗るようなヲタ集結の殺伐とした雰囲気とは正反対のほのぼのムードの中、
「来るかな 来るかな?」なんて親に尋ねる子供の姿。
「来たよ!」
と言う親の返事をマッハで越えて、500系が曇天のお立ち台に最後の晴れ姿を見せる。
轟音を響かせて、架線を削る金属音とともに飛んで行く。
日本が誇る「SHINKANSEN」が生んだ異形のモンスターは、最後まで速く鋭く美しく、瞬きの間もなく姿を消した。
あっという間のサヨナラは、丘の上から。