(彼岸花の咲くころに@飯田岡~穴部間)
朝起きたら台風が接近している割には意外にも天気が良かったので、今日も今日とて子連れ狼。最近我が家の近所の田んぼでも彼岸花が咲き乱れて、いよいよ秋も本番かなと思わせる風景になって来ましたね。盛夏が過ぎ、紅葉に至るまでの間の9月と言えば実りの秋と彼岸花。そんな田園風景を探して今日も神奈川県の西部方面、小田急の渋沢5号とか行こうかなと思ったけど、台風でロマとか早々に運休にしちゃいそうなんで今日は2年ぶりくらいにいずっぱこの大雄山線に行って来ました。2年前に来た時に、飯田岡の駅の辺りで田んぼがあった事を覚えていたので、大雄山駅に車をデポして飯田岡駅から狩川の土手沿いを子供と散歩。予想通りに田んぼの畦に咲く彼岸花を見付けて、子供と構える線路際。
小田原から足柄平野の西端を流れる狩(かり)川に沿って、神奈川県の都市の中で一番人口が少ない南足柄市(人口4万人ちょっと)へ向かって走る全長10km足らずの大雄山線。使われてる車両も5000系の一種類だけと趣味的には無味乾燥ですが、私的には結構この車輛嫌いじゃないのよね。昭和59年から平成8年までの13年間に渡ってチマチマと7編成が増備されたため、出て来る編成が常にバージョンアップされて同じ形式でも微妙に仕様が異なっているんですね。まるで写真集出すたびに何かが違っている釈由美子のようだ(笑)。あっちはいつアップグレードが終了するかもはや誰にも分からない状態になっているけどな…
いっちゃん最初に落成した第一編成@5001Fが狩川の堤防下を。この編成だけ鋼製車輛なんですよね。
コデを横目に、大雄山へ上がって来る第4編成@5007F。
台車についた置き石防護用の機器がカニの足みたいになってるのが特徴ね>5000系
まったくネタと言うもののない大雄山線ですが、唯一のネタモノと言えば駿豆線(三島~修善寺)の大場工場まで大雄山線の車両を検査に出す時くらいですかねえ。大雄山線には全般検査を受けるような工場なんかないですから、大雄山線の車両が検査を受ける場合はこのコデ165が大雄山から5000系を引っ張って小田原まで行き、小田原でJRの機関車に付け替えて三島、三島から凸型電機に牽かれて大場工場へ持って行くんですね。「コデ」って聞き慣れない種別ですけど、「工事用電車」の略称のようです。昭和3年製にて元相鉄の2000系。そう言えば相鉄のかしわ台車両基地の隅っこにも似たようなのが留置されてますね。まあコデって言われると基本こっちを思い出すけどw
狩川の鉄橋を渡る第7編成@5013F。
最終編成はスカート付き&行き先表示がLEDだったりする。
大雄山線は深夜早朝を除いてほぼ全線12分間隔のパターンダイヤなんで、乗ったり降りたりして撮り歩くにはまったく苦労がない路線です。駅間距離も基本1kmないから、歩いたってたかが知れてるしね。途中の五百羅漢と相模沼田と和田河原の3つの交換駅で必ず対向列車と交換するから、電車の来るタイミングも非常に分かりやすい。
狩川の土手から小田原行きに懸命のアピールをする息子の図。
かように趣味人でもなかなか興味を引きづらい地味路線ではありますが、それだけにカメラを向ける人が珍しいのか駅員氏&乗務員氏の愛想はすこぶる良かった(笑)。息子はおそらく今日の仕業に就いているウテシ氏およびレチ氏全員に「バイバイっ!」と手を振ったんじゃないかと思われ…
声援に 汽笛よ響け 足柄の 曼珠沙華咲く 狩川の土手