(出頭命令@神奈川県運転免許試験センター)
「オメー相変わらず違反ばっかしてるから免許の期限が3年で切れるぞ!とっとと印紙代持って更新に来いや!」と1か月前くらいに国家権力からお葉書をいただきまして、面倒臭いのでシカトこいてたんですが、これ以上引き延ばすと別の場所からのお呼び出しに応じなければならないので、やむなく昨日は二俣川まで行って来た。神奈川県にはおよそ550万人の自動車免許取得者がいるらしいのだが、その人数を処理する免許センターがここ二俣川の1ヶ所だけってのは神奈川県民はもっと怒っていいと思う(笑)。アタクシなんか電車乗って30分くらいですけど、山北とか湯河原の人間とか一日仕事になっちゃうよねえ。まあ埼玉県民の免許センター鴻巣1ヶ所だけってのもたいがいな仕打ちだと思うけど…申請書類作成、視力検査、証紙購入、写真撮影と並びに並ばされこの時点で早くも一時間が経過しているのだが、相変わらずクソ神奈川県警の職員の対応が横柄でムカついてしまったよ。こんなに並ばされて不遜な態度取られて証紙買わされて、神奈川県民どんだけマゾなんだと。ビデオ講習、安全運転適性診断から、休憩を挟んでさらに講習。最終的に新しい免許証を貰って釈放された時間は、既に昼を大きく回っていた。しかし今回のビデオはつまらんかったな。前回のビデオは北大路欣也とか大物の登場もあったのに…(笑)。
二俣川の商店街で大盛りソバを啜っているとメール。どーやらヨメさんと子供は買い物に出掛けてしまったらしい。と言う事はこれを口実に若干のフリータイムが頂けたと言う事で、今日は未履修になっている相鉄撮り。特に5000系引退後「最後の相鉄顔」となってしまった7000系の初期型を中心に追っかけまわしてみようとホームに降りると、ちょうど大和行きの7000系8連がフタマタ4番で優等の通過待ち。フトコロ事情に応じて色んな両数に編成の組み換えが行われて来た経緯もあり、こんな感じで運転台付き車両が中間車で封じ込めになってしまっているのも相鉄らしさかねえ。
とりあえず7000系の大和行きに乗っていろいろ観察。
日立のマークも今や懐かしい、昭和51年日立製作所製造の銘板。封じ込めの運転台の真上には小型の扇風機があるのだが、電車の車内にある扇風機にしては家電感がハンパない(笑)。さすが電車とは言え、家電業界のガリバーだった日立製品だなあと妙に感心してしまう。そーいや昔のラーメン屋にこんな扇風機あったよねえ…下に長いヒモが付いててカチカチスイッチ回すの。隣に冷し中華始めましたとか貼っときたくなるよ(笑)。何のためにあるのか意味不明なドア横のオシャレ鏡といい、「相鉄イズム」の凝縮された車両ですよねえ。
車内はオレンジ色のフカフカのモケット。定員着席を促すスタンションポールも、座席端のポールすらもありません(笑)。これ、ラッシュ時に使ったらドア横にもたれる客と着席客で間違いなくケンカになるのですが、今日は休日。もっぱら7000系の出番って横浜~大和・湘南台の各停運用ですからね。電車は大和の駅に滑り込みここで折り返し、止まり恒例・職員の降車追い出しで眠りこけてた学生のあんちゃん叩き起こされるの図w
折り返し横浜行きの走行写真を狙いに大和から急行で西谷2号踏切へ。丘陵を駆け下り、帷子川の谷戸を走る8000&9000系で肩慣らし。工事のフェンスとかで10連の構図はちょっとカツカツだけど、お尻がインカーブ&下り坂でいいアクセントじゃないの。人道専用の踏切だから落ち着いて撮れるのもグー。
本命登場。
ホントならAMが順光のポイントだけに、正面は光が回らないけど振り返ってのもう一枚と合わせ技ニコイチって事でどうでしょう。ちょっと目の離れたヒラメ風&ぺったんのっぺりの超切妻顔、カァァァァ~ン!と言う直角カルダン特有のモーター音とともに、ディスイズ相鉄ここにありって感じですが(笑)。思わず心電図でも取るのかと言いたくなる海老名方のジャンパ線ゴテゴテの顔もヨシ。
とりあえず本命を一発決めて、鶴ヶ峰方向へ向かって歩いていたらもう一本7000系が横浜方から飛んで来た。
西谷から横浜羽沢駅を経由し、相鉄がJR・東急方面に乗り入れる「東部方面線構想」の分岐駅になる予定の西谷周辺では徐々に工事が進捗しているようです。相鉄がやるには壮大な計画過ぎてアタクシ的にはホントにやれんのかよ!って疑惑もあったりなかったりしますが(笑)、そんな計画があってこそ最近の相鉄は「ガラパゴス的」と言われた独自の車両製作を打ち切り、E231ベースの10000系や11000系をせっせこ作っては既存車両の駆逐に余念がない。新車が入れば確実に落とされるのがこの7000系である事は疑いようがないのも事実でして。
それだけに撮れる時に撮っておけ~って思ってる相鉄ファンの姿もちらほら。鶴ヶ峰駅横浜方のS字はポイントの少ない相鉄沿線でも比較的絵になるポイントですが、先客のオジサマ一名あり。手書きの運用表を見ながら丁寧に電車を切り取ってましたね。オジサマのお邪魔を避けてちょっと上段からタテ構図で一枚、くねる車体を屋根上から光を回して撮ってみました。ケーブルの影が顔に落ちていわゆる筋肉少女帯ですが、まあいいでしょう(笑)。
鶴ヶ峰駅手前のカーブで8000系新塗装。相鉄線ってなあ実に線形の悪い路線でありまして、特に二俣川~横浜にかけては帷子川に沿った谷戸をあっちにクネクネこっちにクネクネとカーブして走る。当然速度なんて上がるはずもなく、加えて朝は優等も各停のケツをナメナメしながら走るもんだからイライラする事しばし(笑)。停車駅だけ見ると急行は二俣川から横浜までノンストップなんだけどさ、それは単に駅に止まらないだけって話なんですわ。こっちにしてみりゃ急行に乗ってて二俣川で座れないと横浜まで立ちが確定するのでそれもムカつく話なんですわwそんな相鉄に対する苦言を相鉄歴30ウン年のヨメさん(相鉄ラブ)に申し伝えたら、「あのくらいの速度がちょうどいいのよ!アタシ京急とか東海道線って速すぎてコワイもん!」だってさw
鶴ヶ峰で電車乗っちゃおうかな~って思ったけど、ヨメさん&子供がまだ帰宅してないのでもうちょっと歩いてみる。
鶴ヶ峰の人気スーパー、ザ・プライス前のストレートでダイヤモンドカットの新塗装8000系をアオリで。鶴ヶ峰のシンボルであるタワマンと絡めて旭区住民にはたまらない一枚に(ホントかよw)。
お目当ての7000系はこの日中2本が運用に入り、横浜~湘南台・横浜~大和の往復に終始していましたんで沿線を歩いていればテキトーに来てくれると言う願ったりな展開。神奈川県民なら給食で一回は口にした事があると思われる「タカナシのヨーグルト」でおなじみのタカナシ乳業横浜工場前の踏切から引き付けての一枚。アルミの板を電気溶接でボコボコと繋ぎ合わせた溶接痕が目立ちます。当時としては徹底した省エネと軽量化を目指した関係で、薄い鋼板を繋ぎ合わせて作った車体。ある意味産業機械らしい、無骨ないでたちですね。
暖かく日の当たる場所では梅もほころび、ビジュアルだけでも春めいて来たのかな。とは言え春は名のみの風の寒さ、二俣川駅近くの踏切で新7000系新塗装&9000系旧塗装を。新しいコーポレートカラーを導入した、とだいぶ前に言っていたにもかかわらず、まだ相も変わらず赤を基調とした旧塗装の塗り替えを終わらせない相鉄電車(笑)。アタクシ相鉄の事を親しみを込めて「大手私鉄の田舎電車」と呼ぶ事がありますが、色々見ていると実際何だかゆるい部分も目立つ訳でありましてw
二俣川を出る12運行・横浜行き7000系。冒頭でお話ししたように、組み換え組み換えで編成された7000系なので、よく見ると横浜側ユニットがシングルアーム、海老名側ユニットが菱形とパンタグラフにも統一感がありません。編成の中でも製造年次が違う車輛がランダムにくっつけられており、ここらへんもゆるいと言えばゆるいよなあ(笑)。
結局二俣川から再び7000系の大和行きに乗り、22運行の終了まで見届ける事に。大和に着いて回送表示を出し、折り返し線に入る事なくかしわ台の車両基地へ直行します。良く見ると、妻面の境目とか結構劣化が目立ってますよねえ。最近仕事で毎日のように金沢八景の総合車両製作所の前を通るんだけど、11000系を作ってるのを見ると心が痛みますw
引退のその日まで相鉄顔の伝統を紡いでくれと願わずにはいられないのでありました。
大手私鉄には顔ってのがあると思うんだけど、去年の小田急顔の終焉に続いて、最後の相鉄顔も風前の灯。
今度は、ヨメさん連れて撮りに来よう(笑)。