(信州じゃないよ、河内だよ@河内長野駅)
美加の台駅から区間急行なんば行きに乗って朝通って来た河内長野リターンズ。「おー!よう来たのワレ!久しぶりやんけワレ!」と(朝以来ですが)言われてしまいそうに思えるのは「河内のオッサンの歌(ミス花子)」の印象が強いからなんでしょうか。コミックソングのように思えてギターのカッティングがファンク強くてカッコいいですよね(笑)。河内のほうの人に言わせると「そんなにワレワレ言うてないですよ」と言う事らしいが。
暑くなって来ましたので、駅前のノバティながの(駅ビル)で飲み物とタオルを補充。こっからは近鉄長野線に乗り換えます。長野電鉄の長野線は完乗しているので、ここで全国の長野線は完全制覇です。河内長野の駅は南海が2面4線ですが、近鉄はへりにくっついたような1面1線のホーム。近鉄のホームで待っていると、南海ホームに特急こうや9号が入線して来ました。
近鉄長野線は河内長野駅から羽曳野市の古市駅まで約20分。河内平野の東の縁を南北に走る路線です。河内長野からはしばらく単線なんですね。滝谷(たきだに)不動駅で上下列車が交換。富田林の市街地に入ると、羽曳野名物パーフェクトリバティー教団の大平和記念塔が山の上に見えて来ます。パーフェクトリバティー教団って言われちゃうと何ぞや、って感じですが「PL」って言われればご理解いただけるかと…♪わこおどのゆめ~ は~びきのの~ せいきゅうきよ~く あ~おぎみて、と言う感じ。
野球部の存亡はおろか、学園の存亡すら噂されるようになって久しいPL学園。色々な事情は推察されますが、PL学園!KKコンビ!池田高校!死闘!横浜商業!取手二高!そういうアツーイ昭和50年代後半の甲子園シーンがピンズドの世代にはただただ寂しい。って長野線の話何もしてねえな。河内長野の出発時はあんま乗ってなかったけど、富田林からそこそこ混んで来たよ。あと結構沿線に住宅建ってるのに、喜志から古市にかけて何の駅もないのは勿体ないような気がする。駅作れば?
古市駅。とりあえず腹が減ったので駅前に出て大阪王将でささっとギョーザ定食とか食ってワンブレイク。ここからは近鉄南大阪線にお乗り換え。アーバンライナーやしまかぜなど名だたる近鉄の花形特急が走り回る大阪線に隠れて日陰の身な感じのする南大阪線。関西本線から羽曳野地域への貨物輸送を目論んだ出自から国鉄規格の狭軌1067ミリで、大半が広軌1435ミリの近鉄線内においてなおさら亜流っぽい匂いの路線であります。
南大阪・吉野線系統の特急は21000系「さくらライナー」が主力ですが、我々世代にはこの16000系が吉野特急のイメージなんですよね。まだまだ現役よ。大手私鉄でも特急が2連ってーのが富山地鉄か!って感じなんですが、このサイズ感と狭軌で2両1ユニットで動ける機動力を活かして何本かは大井川鉄道へ譲渡されましたね。
古市の駅のベンチでコーヒー片手に休憩しつつ電車を待っていると、橿原神宮前行きの電車が…うわー、ちっちゃ(笑)。2連。南大阪線って一応本線筋だと思うんだけど、正直こっから先は優等以外は長野線より扱いが悪い感じ。乗客の流動が少ないのかねえ。確かに列車は2連で椅子の埋まらない状況で、河内平野と奈良盆地を隔てる穴虫峠を越えて行くのであります。
尺土で後続の急行吉野行きに乗り換え、橿原神宮前へ。狭軌の南大阪線と広軌の橿原線の接続駅なので、実質は隣り合った別の駅のような作りになってます。乗換通路の本屋で思わず近鉄時刻表とか買っちゃったよ…橿原・京都線方面のパタパタ。京都からの特急もあるでよ。京都観光してから翌日は吉野巡礼とか女子旅チックでいいですよね。京都から特急乗って来てもここで乗り換えになっちゃうけどね。
橿原線の橿原神宮前駅は、折り返しの南側が電留線のようになっていて構内踏切は基本開けっ放し。京都からの特急が到着しましたが、アタクシは左側の急行に乗って大和八木へ。
大和八木で大阪線に乗り換え。大和八木は大阪線と橿原線が十字にクロスする立体交差の駅ですが、京都方面から伊勢志摩方面への特急は手前の新ノ口駅から橿原線=大阪線間の連絡線を通って大阪線ホームに着きます。大和八木から伊勢中川の間の大阪線は名阪特急・大阪・京都~伊勢特急が入り乱れ毎時上下合わせて7~8本くらいの特急が走ってますね。
大和八木から乗車したのは急行の青山町行き。ひたすらスルKANを使いながら元を取って行くスタイル(笑)。既に時刻は16時前…高野山出てから4時間弱くらいかかっている。食事したり古市の駅でまったりしてたのもあるけど、結構日も傾いてきてしまった。降り立ったのは近鉄大阪線の三本松駅。ちょうど奈良県と三重県の県境に近く、次の赤目口駅から三重県に入ります。
この辺りの近鉄大阪線は、ローカルな宇陀路の里山と田園風景を眺めながら走るロケーションのいい区間。帰りがけの駄賃じゃないですけど、この駅で降りて近鉄を撮って帰ろうと思います。もう駅に降り立った瞬間から何だか良さそうな雰囲気を感じる山間の小駅。降り立ったのはもちろんアタクシ一人だけでした。