青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

スタイリッシュなキャピタル・ブルー

2021年02月07日 10時00分00秒 | 東京メトロ・都営地下鉄

(駅撮りキッズの聖地@都営6300形)

先日の仕事での都内訪問。何カ所かの訪問をこなしつつ調査や手続きを行って来たのですが、各所のアポイントの間がそこそこ空いていたゆるーいスケジュールであったので、ちょこちょこと移動中の合間合間でカメラを握る時間を捻出する事が出来ました。カメラを握れること自体が気晴らしになるのと、仕事中に撮る!という背徳感がいいですよね(笑)。と言う訳でホームに駅撮りキッズがたむろする東急の多摩川駅にて。みんな狙ってるのは東横線の車両みたいですが、挨拶して来た通りすがりのキッズに「何撮ってるの?」って聞いてみたら、「メトロ7000とか・・・」って言ってた。そうか、もうアレもだいぶ古くなって来たからねえ。副都心線もまた新車が入るというし・・・

東急界隈、別にこれと言って撮りたい!ってモノがあった訳でもない。仕事で動く経路が東横線から目黒線方面だったので、個人的にデザインが好みな都営三田線の東京都交通局6300形を中心に撮影してみる。メトロ7000に比べると見た目からして相当に新しい車両だと思うのだが、この車両も既に後継車両(6500形)が製造されてロールアウトしているらしい。「こんなに新しい」と言っても、初期車両のデビューは平成5年(1993年)と言われてビックリ。もう30年弱も走っておるのだね・・・

都営6300形。シルバーメタリックのステンレスボディに、三田線のブルーと東急のレッドをあしらったラインカラーは、キャピタルシティの公営地下鉄らしいスタイリッシュなデザイン。そしてこの車両のデザインのポイントは、ブラックでまとめた隈取りのヘッドライトと、ヨーロッパの鉄仮面のような自己主張の強いスカートでしょうか。ちなみに、作られた年次によって微妙にスカートの形が違うのが特徴で、私はこの3次車のスカートがいっちゃん好きです。連結器の開口部がクワッと開いていて、どことなくロボットアニメ的でもある。保守管理のためなのか、裾に付いている留め金で着脱式になってるっぽいのがよりメカニカルな感じを引き立てているような。

東急目黒線は、都営三田線・メトロ南北線・埼玉高速鉄道との四社間の乗り入れで運行されていますが、本来業態的にはライバルであるはずの都営とメトロが呉越同舟となるのも目黒線ならではの光景。南北線の9000系と並んでもらいました。都営6300形も相当にLEDが渋くて、こうやって停車している時でないとなかなかうまく映らんでなあ。走行中の写真でLEDを写すのは至難の業。写すには、シャッタースピード1/125以下らしいです。

低い冬の西日を浴びて多摩川駅に進入するのは、スカートの裾が繋がっていない1次車。5編成しかないみたいなんでレアっちゃレアですが、やっぱり3次車と比べると大人しく見えてしまいますよね。まあ、目黒線から三田線界隈は全ての駅が基本的にホームドアなので、マニア以外はあまり車体下部を見る事もないんでしょうけども(笑)。趣味的には、駅撮りするのにホームドアってのは障害物以外の何物でもないのですが、乗客の安全面やバリアフリー的な時代の趨勢を考えると導入が進んでいくのは仕方のないこと。

1次車に比べ、スカートが大型化した2次車。形状としては同じ目黒線を走っている東急の3000系と同じような感じが。スカートの形状については、ミニスカートの1次車、大ぶりでゴツい2次車、肉抜きしてスマートな3次車というイメージでしょうか。保守管理用のスカートの留め金は2次車から始まったみたいですね。

東急目黒線は、日吉から南側への延伸(新綱島~新横浜~羽沢横浜国大)が鋭意進められていて、2022年度には東急新横浜線と一体化して相鉄と繋がり、神奈川東部方面線ルートが完全開通する見通しになっています。都営6300形についてはおそらく相鉄乗り入れ対応の工事はしないと思われるので、相鉄対応済みの6500形の導入に応じて1・2次車は運用を離脱し、3次車以降が日吉まで限定の運用という事になりそう。せっかくなら、3次車にも乗り入れ工事を施して、県央地区まで足を伸ばしてくれればいいんだけど・・・6300形で、西高島平発の海老名行きとかやりましょうよ(笑)。

それにしても、6500の導入で離脱する1・2次車はどうなるんですかね。ひょっとしたら中間車は3次車の8連化に使われたりするのかな。先代の6000形のように改造して地方転出とかも考えられますが、全車にモーターが付いていた6000形に対して、6300の先頭車にはモーターが付いておりません。短編成化に際しては改造費用がそれなりにかかりそうではありますが、出来れば先代の跡目を襲名するために秩父とか行ってくんねえかな、と勝手に思っています(笑)。


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1 コメント

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赤帯の由来 (とある鉄道ファン)
2024-05-09 12:50:27
過去記事に失礼します。
元々三田線のラインカラーは当初はレッドでした。
それが当時の営団地下鉄との協議で赤色を
丸ノ内線に譲り、青になりました。
当形式はその名残を残している感じですね。
フォルムは半流線型でJR西日本の223系みたいな
無塗装車両ながらも洗練されたデザインで
初代の三田線形式より良いと思いました。

ちなみに個人的には後継車両は生理的に無理です。
どう見ても見た目が縁起でもなさそうな形なので。
SNSでも甲種の時点でストレートに言われてました。

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