(懐かしの手書き出走表@中央競馬ワイド中継)
今日は午前中ちょっと出掛けていたのだが、中央競馬ワイド中継の最終回を見届けるために早々に切り上げて帰宅した。12時半にいつも通りの中継がスタートして、最終回ですねなんて話はおくびにも出さずに淡々と進む長岡一也のオープニングトークに合わせて出て来たのがこの懐かしの出走表。ちょっと2枠の部分にやっつけ的な仕事のヌルさはあるものの、見た瞬間やられたと思いました(笑)。逆に言えば一番熱心に見ていた時期がこのスタイルだったからなあ。当時から同じ出走表でもベージュのボードと水色のボードと2種類あったような気がするのだが、何か違いがあったんでしょうかねえ。昭和60年から足掛け25年間、そのうち自分が見て来たのは20年間くらいで、最もコアに見ていたのが12年くらいでしょうか。
1部(12:30~14:30)の途中で過去の出演者たちからのメッセージ紹介、初代MC小林皓正さんはまだまだ元気そうで、久し振りに「ご機嫌よろしゅう」って挨拶を聞いたぞ(笑)。「中央競馬大作戦(RFラジオ日本)」とか聞きながら予想してた頃が懐かしいよ。対して松沢俊夫と松本憲二(暴力団)はすっかり歳を取ってしまったんだな、と言った風貌でしたねえ。松沢さんもトレードマークの渋い声が老人のそれになっていたし、マッケンに至ってはパンチやめて白髪のオールバックになってたしねえ。パンチじゃないマッケンなんてマッケンじゃないやい。マッケンはパンチで、内炭重夫は上岡龍太郎似で、坂本日出男は驚いてなくちゃいけません。あ、それは週刊競馬ブックの話だが。
2部に関しては思い出を残すために思わず録画してしまったw
最終レース、最後の柏木御大のメイン回顧、最終の阪神競馬、そしてお別れの挨拶。
スタッフと出演者には今年の4月にこの放送が終了する旨通知が行っていたそうで、そのせいか長岡アナと出演者からのお別れの挨拶も、25年続いていた番組にしてはあっさりサラッとしたもの。宮嶋千佳子あたり泣くかと思ったのに(笑)。思えば宮嶋さんって柏木&長岡に負けじと1992年から18年間もこの番組のアシスタントをやってたんだねえ。最近は目尻に小ジワも増えて経年劣化は隠しようもなかったが…
そのお別れの挨拶、長岡&柏木の「まあ競馬が終わる訳じゃないですしね」と言うコメントに、この番組の立ち位置が現れていたような気がするね。あくまで中継に携わる司会者も出演者も黒子に徹したと言うか、変に当たった外れたで騒がず、基本的にはレースとパドックを中心にした番組の仕立てがシンプルで心地よかった。昼の「ワイド中継」夜の「ハイライト」とともにフジのバラエティ路線と違い華やかさのかけらもなかったが、レースごとの解説や差し挟まれるエピソードや話題や特集コーナーには駆け出しにはマネの出来ない「長年競馬が好きなヤツラ」の取材だったり喋りがあったと思うんよね。んで、そのサジ加減がマニアック過ぎずガキっぽくもなくちょうど良かったんだよな。間違いなく関東の、私達と同年代±10歳くらいの人達はこの番組を「知識の学び舎」として競馬にのめり込んで行ったのだと思う。
2部の最後、現場組が中山のウィナーズサークルから一言コメント。その背後に一般ファンと思しき大勢の人々が「長い間ありがとう」「中央競馬ワイド中継よ永遠に」なんて手書きのボードを出していたのだが、その大勢をよく見るとやっぱ同年代なんだよねえ。たぶんみんな自分と同じワイド中継の塾生たち。その中で「I LOVE 柏木」なんてボードもあって笑ってしまったのだが。柏木信者かよ!でも気持ちは分かるぜ!
月並みですが、私も塾生として一言。
出演者並びにスタッフの皆様、25年間本当にお疲れ様でございました。
さらば「中央競馬ワイド中継」そして「中央競馬ハイライト」。