THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

BIG PROJECT

2006-08-31 23:17:17 | チョイ毒エッセイのようなもの

以前の記事で「ビッグプロジェクト」と言ったのはこの事、

禁煙だったのだ。

禁煙に踏み切ったキッカケは、7月1日からのタバコ値上げである。「値上げになったからヤメた」というのとはチョット違う。元々「最終的にはタバコをヤメる」という考えだったので、今回の値上げについて色々考えている内に決断したのであった。

7月1日の値上げに備えて、俺は50個のタバコを買い込んだ。一応俺は経営者であるので、「税金」という言葉には異常に敏感なのである。今回の値上げ巾分は100%税金であるので、タバコを50個買い込んで「ザマーミロ!」と言いかけたのだが、よくよく考えると…所詮は¥1500の節約でしかなかった。俺は何と言うミクロな世界で争っていたのだ!? 宇宙にすら観光旅行に行ける様になりつつある時代に、ナントモ俺の存在のちっぽけな事か。この買い置きが無くなったら、俺はタバコをヤメよう。

このプロジェクトは極秘裏に進めた。禁煙を始める事は誰にも口外していない。俺の人生に残された最後のタバコ50箱には、特に節煙する事もなく、これまでと同じペースで火が点けられていった。しかもそのペースはかなり正確で、殆ど狂いも無く1日1箱であった。
意外と呆気なく最後の1本に火を点ける時が来た。今までと変わりなく短くなり、揉み消された。
何処かに置き忘れたタバコがあるのでは?…と再三確認するも、本当にこれが最後の様だ。禁煙の事は誰にも言ってない。嫁さんにも言ってない。誰かに言った時点で負けてしまう様な気がしたのだ。

8~9年前に一度、禁煙を試みた事があった。当時吸っていたのはLARK MILDだったと思う。(日本のタバコ事業法やJTに対しての反感から、昔からJT製品やJT扱いの輸入タバコは避けていた)
この時は禁断症状も激しかったのだが、それ以上の問題が発生した。便が出なくなってしまったのだ。元々から慢性的な便秘であった俺は、初めてタバコを吸った時に「コレはウ○コが出る様になる!!」という感動を覚えていた。タバコのお陰で便秘解消して久しかった為に忘れていたのだが、タバコを止めた瞬間に出なくなり、1週間程便秘とタバコの禁断症状に苦しんだ挙句にまた吸い始めた。
実はこの頃の俺は殆ど酒を飲んでなかった。飲まない訳では無かったのだが、毎日飲む事は無く、飲んでも缶ビールを1本。上記の禁煙失敗後に気付いたのだが、ビール又は発泡酒も便秘に有効である。現在は一定量を必ず飲む為、便通に関しての心配はあまり要らない。

一回目の禁煙失敗後、タバコを1mgタイプに替えた。これは、当時からの取引先のHさんがやり始めたのを真似した・・・というか、一緒に付き合って俺もやり始めたのだ。「Hさん止めたら俺も止めますワ。」ってな感じだったのだが、1~2年位前にHさんはワザとらしく思い出した様に「そういえばタバコ止めたよ。もう2ヶ月位になる」。ひでえ、勝ち逃げだ。まあ気持ちは分かるが・・・。

実は、嫁さんが妊娠してから、俺は家でタバコを吸うのをヤメた。もう6年も前の事だ。それと同時に、必ず自宅で晩酌をする俺には、酒を飲みながらタバコを吸う習慣が無くなった。
最近になって気が付いたのは、タバコを銜えていても意外と煙を吸い込んでない。口が寂しいだけだったのかも? この辺りの事もあり、禁煙してもガマンしきれる自信をある程度持っていた。

タバコを一度も吸った事が無い人に限って、「百害あって一利無し」という事を言ったりする。タバコの存在そのものを全て否定する様な発言をしたりする。
が、ハッキリ言わせてもらえば、タバコはそれほど悪い存在ではない。勿論タバコは健康を害する事もあるが、それ以上に悪いのはタバコを吸っている人のマナーだ。妊婦や乳児の目の前で平然と吸ったり、ポイ捨てしたり。そんな事をするバカのせいで、マナー人も肩身の狭い思いをさせられる。

俺の身の回りにはかなりの年齢なのにも係わらず、結構なヘビースモーカーな人もいる。これぞ正に個人差そのもの、必ずしもタバコ=悪という図式が成り立たないのを証明している。逆に言えば禁煙する事の決断を鈍らせるファクターの一つともなり得る訳である。緩やかな殺人、緩やかな自殺等と言われたりもするが、目に見える状態の悪化は無いからねえ。

意外にも今回の禁煙ではニコチン切れの禁断症状は弱かった。真横で人がタバコを吸っていても、然程欲しいとは思わない。ニコチンに対する依存よりも、単純に口が寂しいだけといった感じ。仕事中でも何か一段落した瞬間とかにふとタバコを思い出してしまう。
そんな訳で取り敢えずガムを大量に買ってきた。どんどん口に入れてしまうので、アッという間に減って行く。食事の時以外全てガムを噛んでいる。キシリトール入りなので、時々腹が下るというオマケも付いてくる…。
FRISKも大量に買ってきた。どうも俺にはガムよりコッチの方が合うらしい。スースーするので、思い切り息を吸い込むとタバコの疑似体験の様な感覚もある。
でもコリャ、ガムやFRISKに頼りすぎ。金銭的にはタバコ吸った方が遥かにお徳だ。今度はガム&FRISK中毒になってしまう。今度はガム&FRISKを止める努力が必要になってしまうのか?

タバコを止めても、俗に言う所の「食事が旨い」なんて事は無い。一切無い。そう言っている人は多分、全く別の問題を体に抱え込んでいるのであろう。
タバコ如き吸ってもいいじゃねえか、マナーさえ守れば。でも、必要以上にタバコを正当化するな。嫌いな人からすれば存在自体が悪なのだ。せめて自分が排出した吸殻には全責任を負い、出来れば人の吸った吸殻も多少は拾うのだ。タバコの吸殻をポイ捨てする人は死刑。せめてコレを法律化して欲しかった、小泉さん。できれば某神社とは別に、堂々と参拝できる神社も造るべきであった。

この件については、何か変化があったら随時このBlogに書き込んで行くつもり。

コメント
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