トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「リスアカネ、てなもんや三度笠」

2020-08-16 | 小父のお隣さん
 顔面の眉斑や胸部側面の模様の様子が不明だったため「リスアカネ」と断定はできないし「マユタテアカネ翅端斑あり♂」とも言えない個体だ。
 それでもここ数日、日陰の薄暗い場所で目にしているタイプなので「リスアカネ」に分がありそうだ。Sさんが出現を確認していたし、小生的には「リスアカネ」で納得。マユタテアカネはおおむね暗いところを好まないように経験値では感じているので、他人に教えるわけでも無く、すでに出現を確認している種なので「小生の今期初撮影」で一件落着だ。

              


蜂満総社建立 1「構造材を揃える」

2020-08-16 | 何よりの楽しみ
 蜂満神社は現在二代目で隣には蜂満大社が鎮座している。数字的には奇数が好ましいので蜂満総社を建立して三社を並べてみる事にした。と言うのも連日の猛暑日続きでは屋外作業は避けたい。木の玩具もイベントがあるかどうか判らず、コロナ禍にも負けず需要がある蜂満大神を奉じよう、てなもんや三度笠なのだ。

 材料はすべて廃材で、しかるべき材が滞りなく集まるかどうかは分からないけれど、ともかく構造材だけは調達できたので組み付け部の加工に入った。柱はヒノキの三寸角を使い、軒桁や土台は垂木材を用いる。これらを組んで格子状にして枠組みを作るのだ。いつののように簡単なスケッチだけで寸法を決めて切断。切込みは鋸とノミで行うが拠点道具小屋に小屋根付き作業スペースが出来たから気温はともかく直射や降雨からは逃れられるのがありがたい。

 柱は垂木材で繋ぐ。すべてをノミで削り取るのも苦労なので丸鋸盤で切込みを入れられる部位についてはそうして、残りはノミで加工する事にした。とは言え手鋸で切り込む個所もあり、暑い最中の作業ともなると日陰にいても暑さは変わらない。
 加工した溝の幅は鉛筆の罫書き線一本の差でも緩かったり入らなかったりして、こういうところに素人の特徴が表れてしまう。緩い箇所はしょうがないけれど、入らない箇所もしょうがない等とは言ってはおれず、固定する時に鉋で調整する事にした。




今日のトンボ「ヤブヤンマの産卵」

2020-08-15 | 小父のお隣さん
 ようやく自前の産卵シーンを撮ったのだが、どのカットもピンボケ気味だった。悪い方から削除して残ったのも鮮明とは言えないもののアップした。
 この場所も泥水池4なのでマルタンヤンマもヤブヤンマもヒシやシャジクモの密生場所が好みなのだろうか。上の池でもヤブヤンマが産卵していたが水際の崖っぷちだったから撮影ポイントが無い。手持ちではズームにすればするほどボケてしまうし小生は呆けているカメラもボケだったでは情けない限りだ。

                    

 写真の産卵場所は泥水池4だし、近年のヤブヤンマの視認は珍しくも無くなっている。写真には撮れなかったが最高気温37,2℃を記録した9日、新設なった三角池でS先生の環境評価を伺っている時にヤブヤンマがやってきて水面近くの表土に降り産卵管を突き立てた。すわっ「三角池での初産卵!」と見てカメラを出す暇も無く、オオシオカラトンボに追い立てられた。このオオシオカラトンボ、数日前から縄張りを張って、カンガレイの先端で翅を休めている個体だ。
 独占状態の縄張りのせいか、オオシオカラトンボも威勢が良い。撮りたい写真を邪魔するのは大方シオカラトンボである。それでもヤブヤンマが産卵に来たから「先生、これで合格点ですね」と言ったら、頷いて笑われた。こういう事態に遭遇すると「次はサラサヤンマの産卵場所を創ろう」と欲が出る。あーあ、三角池を設えてヘロヘロになったのはつい先日なのだ。

梅雨明け十日は日陰の身

2020-08-15 | 何よりの楽しみ
 俗に「梅雨明け十日」などと言われるが前半はそうでもなかったものの後半になり突然の猛暑37.1℃を記録した。さすがに体温より高い状態で刈り払いするなど愚の骨頂である。いやいや「年寄りの汗水」ですでに噴き出す水分とて無いほど涸れておるわい。そんな身体で高温炎天下高湿度下では皺いくつあっても足らん。もとえ、死は幾つあっても足らぬ。いいえ、命は幾つあっても足りない。
 ああ、かように我が聡明英知なる脳味噌は木久扇師匠になってもろたわい。こういうのは自然劣化、いやまて風化と言うべきか。その衰えを少しでも源氏パイ…減じたいなら手仕事が良いと記憶にある。それで納得したのは木久扇師匠は口仕事だったからだ。
 そんなわけで日陰木陰に居てお陰様でと言えるのが何よりの平和と言えるから、コロナ蔓延で開催されるかどうか不明のイベントに向け新趣向の木製玩具を試作してみる事にしたのだった。「からくり玩具」とまでは言えなくとも「動かす玩具」を作りたい。それもあまり凝ったメカニズムでないシンプルな物をだ。

 くねくねする玩具は「動く魚」や「ヘビのプルトイ」「芋虫のプルトイ」などを作っている。台座が2基残っているからこれに蛇を載せてみる事にした。巾木の余りがあったから、これを半分にし2匹の蛇を作ろうと切り分け成形し繋いで試運転してみたが節の数が少なくリアル感が薄い。以前に製作した蛇の節は20節以上もあり長さも2尺ほどに達していたから半端ないリアル感があった。今回は架台に載せるタイプなのでそこまで長くは出来ない。テーブルの上で遊べるサイズにしたかった。

 ピースが出来た  ➡   角を取り動きを可能にする

 結論としては両立せず、現行の仕様で「ヘビ」から「トカゲ」に変更してみる事にしたのだ。「トカゲ」のプロトタイプは「泳ぐ魚」を作った折りに試作し機構に載せてみていた。その時より少しだけリアルにしたい。シルエットを眺めて肝心要は「手足の形」らしいと判断して前肢,後肢をデザインした。取り付ける場所も必要だからピース2個に設計変更して場所を確保、二枚の脚部を切り出したのだが適材が足らず色違いになってしまった。
 ところがあまり適材とは言えなかった前肢が仕上げ中に割れ再度切り出した後ろ板も割れた。これでかなりの戦意消失となって可能性に賭けてみる事にした。まあ、かのエリート高官のように銭こがある訳は無いから賭け麻雀ではなく再利用の方である。

 瞬間接着剤で接着し、木工ボンドの水溶液を筆で全体に塗布し吸い込ませる。一晩硬化を待って完成したが、効果のほどは試さないし確かめない。狙った動きが出て、それらしく見えるのが判れば良いからだ。組み付けて架台で動かしてみる。蛇行運動は魚の時よりリアル感が少ない。脚の動きは可動範囲と緩さを増せばよりそれらしくなるだろう。
 そこで思い出して数年前に試作した「カム式動作」させた一体と比較した。この方が頭部と前足胴と後ろ脚がカムにより反対方向への動きが増幅するのでリアル感がある。でも今更パーツの変更をする気にもならず、最初の一体分だけ尾の末端を改善して終わりたい。トカゲはプルトイにして動かした方がリアルだし、架台に載せるのは魚が有効だった。蛇に見せるには倍の長さが必要で、完成させない2体を継ぎ合わせヘビ1体に変更!、と早くも「宗旨替えをせよ」ともう一人の吾がせっついてくる。

 ホウの木は割れた ➡  固い外材も割れた       下2体がプロトタイプ

 二体を連結し長めの一体に変更した。頭部と尾部の余りが出たが廃棄物である。後ろ半分は未加工だがとりあえずはこのまま放置である。気が向いたら加工すればよい。まあ、つまみ食い、食い散らかしは姥捨て山の倣いなのであった。

ようやく訪れたジャコウアゲハ

2020-08-14 | 小父のお隣さん
 原爆の日に今期初めてジャコウアゲハを庭で見た。この時は撮影できなかったのだが11日の朝、フェンネルの花で一泊したジャコウアゲハを撮れた。居間からだと斜め方向になるし、勝手口から背方向正面になるので展翅版のチョウのような姿で映すことが出来たのだ。

 この時に気が付いたのだが尾状突起の片側が無い。成蝶としてはそれなりに危ない橋を渡ってきたのだろう。この日、最高気温が36.6℃に達したんだが暑い盛りにも庭のオイランソウとノアザミの遅れた花で吸蜜していた。夕刻、庭の植物に水やりをしている時にも飛び上がったりして、どうも去る気が無いらしい。暑さに閉口したのか老化したためかは不明だが、水を撒いた事で少しは涼しく感じられる一夜になってくれると良いのだが。

 あちこちに繁茂したウマノスズクサの中に20mmほどに育った幼虫が見える。今までだと何匹もいるのが常だったけれど、今回は一頭だけしか確認できなかった。
 フイールドでもカブトムシの数も蜂の数も、ともかく昆虫の数が少ない。庭でも鳴いていても良い頃のアオマツムシさえまだ音をだしていないのだ。長雨大雨に続き猛暑酷暑が続くとはやはり異常と言わざるを得ないだろう。

                  

摘果蜜柑のジュース

2020-08-14 | 何よりの楽しみ
 摘果みかんをコンテナで頂いた。皮で芳香蒸留水を作ってみる心づもりだったが「残留農薬があるだろう」との話だったから果実だけ使うことになった。実質的に小生だけでコンテナのミカンは消費できず、大小不選別なので大中小に区分し小は廃棄処分とした。残りを月例会で会友と分ける事にしたのだった。

 それに先立って使えるかどうかを確かめねばならない。レシピサイトでは幾つかあったものの参考にはならず、結局は自前で作る事にした。果汁の糖分は6%で食味は酸っぱいだけで甘さは感じられず苦みが僅かにある。これに1割ほど砂糖を加え、携行水用に麦茶と混合すればクエン酸とビタミンC、ミネラルの補給が可能なはずだ。容器に梅干しも投入すれば塩分も補えられて暑い最中の水分補給に役立つと考えたのだ。

 とりあえず1.5ℓのペットボトル1本を作れば足りると考え、量を推定した。果実の廃棄率50%なら2kgの果実で1ℓ採れる計算だ。皮は廃棄と決めていたから果肉2kgを用意した。皮むきで爪を使うと肉離れを起こすのでマイナスのドライバーで傷をつけて皮を剥く。それでも親指の爪の間が沁みて痛い。絞った果汁は想定通りの量には足らず1ℓにもならなかった。これではもう2kg絞らねば1本出来ない。少々怖気づいてしまう小生であった。まあ、「もったいない」も「下手の横好き」も苦労無しには語れない・・・。そもそもが姥捨て山には獣道があっても人の踏み跡などは無いのだった。

       頂いた摘果蜜柑  ➡   果肉2キロ分  ➡   こんだけ!

 ジュース1本に不足だが皮むきと搾汁が手間なので躊躇したものの、猛暑日の連続ではそうそう屋外作業が長続きする訳も無く、暑い盛りの午後をジュース絞りに当てた。
 指で皮を剥くのは爪を傷める。そこで思い出した夏みかんの皮むきにスプーンをこじ入れて容易に剥けたことから茶さじを使って2kgの果肉を用意したのだ。皮に切れ目を入れ、そこにスプーンをこじ入れて果肉外周に沿って押し入れれば容易に皮と実が離れたのだ。これで爪を傷めずに済んだのだ。

 果肉丸のままでは絞り難いから半割にし二個分伏せて絞った。ボトル一杯になったところで余った果肉は5個、なかなか目安が的確だった。ジュースは冷蔵保存しながらフイールド行きの麦茶に混ぜる。梅干し入りなのでインスタントな経口補水液風になるはずだ。

           追加の果肉を用意  ➡   満タンになった

 蛇足ながら足し継ぎすると3月に作った「はるみ発酵シロップ」に5月の青梅と適量の氷砂糖を混入、「ハイブリットシロップ」と称して抽出期間が6月末、500㏄ほど小分けして味見をしていたのだが仕込んだ大瓶は立秋まで床下貯蔵庫だった。今回の「摘果蜜柑ジュース用」にボトルに入れ替えようと、その折に味見した。ところがなんと、すっとこどっこい玉手箱!…アルコール発酵していたのだ。密閉してあったから炭酸ガスも含んで口に入れるとピリピリ辛い。これでは楽しめるはずも無く、シロップは下水に、梅はゴミ袋にと相成ったのだった。あれほど手間をかけ銭こを掛け、愛を注いだのに、ものの見事にお尻ペンペンされたのだった。薄状物とはよく言ったものだわい。
 とは言えまあ、昔からモテるタイプではなかったので免疫はあるしワクチンは不要で、その上、豪雪帯育ちは我慢強いのだ。越後ではそう申しましたとさ!。

根絶は根気と根こそぎ

2020-08-13 | 今日は真面目に
 フイールドの駐車場にワルナスビが侵入して10年ほど経過している。気が付いた時から排除根絶の手間をかけているけれど今だ全滅には至っていない。最初の頃はピッケル状のチョンチョン鍬で牛房根を掘り出して始末したのだが手間がかかるし途中で切れると容易に再生してしまう事が判ってからは除草剤をスポット散布して駆除を続けている。

 今期も先日に一回目の除草剤散布を行ったものの遅れて伸長する株もあったり目残しもあったりするから2週間ほど間を開けて再度見回ってみる。やはり萌芽したのや目残しがあって改めて除草剤を掛ける。除草剤を掛けられればほどなく萎れ変色し翌日には茶色く枯れてしまう。かほどに強烈な薬効だ。

 郷里は水田稲作地帯だが田んぼの中や用水路に生物の影も無い。畔や法面はむき出しかスギナの類だけの貧弱な植生になってしまった。故に魚もカエルもトンボもおらず集落にはツバメの飛翔も無いから巣作り育雛さえ無い郷里になってしまった。使いようでは便利だけれどその激しい薬効は薬と言うより毒そのものである。
 日本の農薬や添加物の安全基準はしっかり出来ていて心配なさそうに思えるのだが、他の先進国や農業大国の基準と比較すると随分緩く抜け道だらけなのだという内容を読んだことがある。実態をどこまで反映した内容か判じる知識も無いけれど、主食のコメ生産地の風景を眺めれば想像は出来る。

      散布直後 ➡    1時間後 ➡    翌日

    

レモンバームの芳香蒸留水

2020-08-13 | 何よりの楽しみ
 まあ、芳香蒸留水を作ったところで誰も喜ばないのだが、雨降りお月さんの時間は暇つぶしになるのだ。庭の雑草化したレモンバームも花が見えてきて葉色も黄色く見える部分が出てきた。このまま開花させても増々のさばるだけなので刈り取って芳香蒸留水に仕立ててみる事にしたのだ。これも初めての、言わば新作である。

 蒸留鍋一杯に詰め、いつも通り加熱蒸留。香りが弱そうなので400mlを採ることにして容器は2本用意した。複数の容器に入れる時は最終的に小分けするのが濃度の差が無いのだろうが、そうすると少ない精油成分が容器に付着してもったいない。そこで今回は二本の容器に交互に滴下させて最終的に満杯としたのだ。
 不思議な事に初めは乳白色だったのに滴下終了の頃は透明水になっていた。沈殿物があるはずも無く気泡が入っていたのかどうか分からない現象だった。生葉の芳香が強くないと感じていた事もあって、蒸留水にはわずかだが青臭さが入っている。生の草本類には大方、青臭さが混入して来るのは仕方が無いのだろう。

 茶摘みの手伝いの折り、茶農家Aさんが「蒸せば青臭さが消える」とお茶を例に話をしてくれたのだが、芳香蒸留水抽出のように蒸しつつ採るのは近道で駄目なのだろうか。他愛もない遊びでも頭を悩ます。

        準備   ➡    交互に滴下   ➡    蒸留終わり



暑い!、あぢぃ!、a爺!

2020-08-12 | 水辺環境の保全
 朝の予報では最高気温35℃の猛暑日予想、実際には36,6℃の猛暑になった。自宅を少々早めに出て、暑くならないうちに作業を済まそうと考えたものの、実際は先日に横着刈りした枯れ草を造林鎌で集草するだけで汗ダラダラになった。そのあと棚田のコナギ除草が控えている。

 コナギの除草を考えている間に代表が出穂し始めた水稲を全て青刈りしてくれたので稲田の中の除草に比べれば楽になった事、この上も無い。青刈りした水稲は乾して注連縄に使うのである。それはそれとして、前日まで湛水していたのに底が出ている。もう「漏水」しか理由が無いし、その漏水箇所はオーバーフロー部に間違いないのだった。つい一月前に補修したばかりのカ所だったが軟らかい粘土で詰めてもイモリやズガニが穴を広げるから根絶するには位置を変えるしかない。そうすれば設えの違いも加えられて漏水までの時間稼ぎが出来る。まあ、暑い盛りだし土木はやりたくないし、とりあえずイヌビエの根塊を押し込んで誤魔化しておく。
       干上がっていた  ➡   原因はオーバーフロー部の水抜け

 コナギ抜きは文字通り手取りで抜き取るだけだけれど四つ這い姿勢で作業を進めなければならない。小年期に嫌と言うほど行った作業だが、今は手伝いではなくオンリーワンの必須作業なのだ。暑かろうが泥まみれになろうが眼鏡に塩溜まりが出来ようが自己完結させなければ終わらない。頭の中は「シャワー浴びたい」それだけで、暑い!、アヂィ!、a爺!、てなもんや三度笠・・・。

                  畔に沿って多い   ➡    コナギ抜去終了

横着刈りですわ

2020-08-11 | 今日は真面目に
 刈り払い適期を外すと厄介な状態になってしまう。背丈が目いっぱい伸びて種子まで散布してしまうのだった。伸びも伸びたりはイヌビエで、まだ出穂しない頃は青々として美味しそうな葉であるものの出穂すれば急速に稔りが進み枯れ始める。このころには既に種は落ちやすい状態だ。刈り払い機を入れれば種蒔きしているに等しくなってしまう。

 倒伏してきたし実離れが容易になってきたしと、腫れ物に触るようにしたいけれど梅雨明けの蒸し暑さの中では一株一株を手鎌で刈り取り搬出する元気も出ない。結局は刈り払い機の出番になるのだが環境を考慮すると「全草刈り払い」は選択出来ず、高刈りか部分刈りしかない。高刈りをするつもりで刈り払い機を入れたのだったが「刃の切れ味」が悪くスカッといかなかった。ここは交換すべき事態なのだけれど拠点道具小屋まで登るのが億劫で巡回路幅だけの横着刈りにしてしまった。

 「横着刈り」と言えども生息する生物には「優しい」刈り払いなのだが、作業者の視点から眺めるとホント、雑で横着モンとしか思われない作業結果なのであった。刈り払いの大半はイヌビエなのだったが、近ごろはアマビエも勢力を伸ばしてきたとか。アマビエは怨霊や悪霊退散に功があるそうだけれどイヌビエは小鳥が啄む程度しか役立たない。そうそう、バッタもよく食べるが小生には悪霊もどきでもある。

            泥水地の一画       棚田部の一画

今日のトンボ「マルタンヤンマの産卵」

2020-08-11 | 小父のお隣さん
 この日は猛暑日、水見回りで泥水池4でマルタンヤンマの産卵に出くわした。丁度、逆光でモニターし難かったのだが何とか逃げ出さずに産卵してくれていたから数枚は撮影出来た。最も半分は消去の有様だったのだ。
 マルタンヤンマのオスは綺麗だとかねがね伺ってはいるものの、小生は遭遇した事も無く図鑑で見るだけである。それでもメスの赤銅色の腹部は特徴的で、初めて見た時は驚嘆した色彩だった。

 今日の産卵は落ち着いていたからじっくりと眺められたものの逆光なのでやや黒ずんで見える。順光側に移動したものの少し遠くなってヒシの背景に紛れて見出しにくい。なかなかチャンスは少ないものだ。

            

 撮影は8月7日だが1日置いての9日、S先生らが駐車場で立ち話をしている間に帰宅前の見回りをする。先日に初観測したチョウトンボの追認が出来ればと思っての事だったが、なんと上の池でマルタンヤンマの連結飛行に遭遇、それも連結したまま水面近くの葦に止まったのだった。カメラを出す暇も無くシオカラトンボのアタックで上昇して飛び去ったのだが、メスの腹部が赤銅色だった事からマルタンヤンマに間違いないと言える。
 オスもかねがね「美しい」と聞かされていたのにオスの美しさを確認する暇も無く、10数秒の出来事だった。マルタンヤンマの出現は珍しくは無くなったものの連結飛行とそのまま産卵体勢、オスの直視など初体験づくしの一瞬だった。駐車場には既にS先生等の姿は無く、この時点で正午を過ぎていたから当然だ。
 たまたま居合わせた昆虫好き少年が大人になったようなNさんが「子どもの頃から見たかったマルタンはまだ見ていない」と言うので、再見を期待し案内したが現れなかった。


食草園の高枝切除

2020-08-10 | 蝶の食草園
 食草園のヤナギの大樹、南側の日照を遮ってしまう枝は切除したのだが、その後に伸びた枝が日照を遮るし、周囲の食樹も背丈を伸ばした事もあって日当たりが不足している様に感じていた。高所の枝数本を切除すれば日照範囲が広がるから、とりあえず高枝切りで届く一枝だけ切除した。その上部の枝は梯子を掛けてからでないと届かない。
 それでも今回の一枝で、ヤナギの樹下は明るくなっている。当座はこのまま様子を見よう。

           ➡      ➡    

びっくりしたなあ、もうっ!

2020-08-10 | 小父のお隣さん
 暑い、あんまり暑いから上の池までトンボを観に行ったついでに腕を水に浸そうと吐水口の水槽前に寄った。吐水に腕を伸ばしたとたん「ぎょっ!」としたのだ。大蛇が横目で小生を監視していた。たいていの場合、蛇から逃げるのだが今回はにらめっこだ。猛暑日になった日中では大蛇様も濡れネズミ、いいえ、濡れヘビになりたかったのだろう動く気配も無い。
 にらめっこしていてもらちが明かないから小生が折れて腕を水に浸した。そうこうしている間に後退して林床に姿を消した。林床や草地にいる蛇の隠れ技とでも言うべき身を隠す術は本当に上手で、潜れる場所など無いと手探りで確認しても姿を発見できることはまずなかったのが経験値である。

             


三角池の完成

2020-08-09 | 水辺環境の保全
 新設した三角池が先日にではあるがようやく完成した。メモを見ると足かけ5日間を要している。トラブルとしては送水管を破ってしまったことで、補修作業不十分の結果、再度の補修をも行わざるを得なかった。護岸用の丸太の伐採も雨後の急斜面という事もあって、二本降ろすのに2時間も要したのだった。ほとんどの時間が掛かり木の引き落とし作業であって、牽引器の操作のために急な斜面を行ったり来たりは本当にくたびれたのだった。
 今思っても「二本の伐採,曳き出しに二時間」なんて馬鹿げてはいるが、休む間もない息絶え絶えの時間だった。掛かり木でなければもっと気楽にやったのだけれど、いつ落下するか分からない状態の伐採樹は放置はできない。その結果、翌日から空模様も怪しい事もあったもののフイールドには出ず、自宅でぼそぼそと工作をしながら一息ついたのだった。ホント、歳を感じなかったといえば嘘になる。

 護岸木に杭打ちして安定させる。杭は先日除伐したクワの枝を利用したから購入した杭棒は使わずに済んだ。こういう場所の杭棒は「間に合えば良い」のである。

 送水管を護岸木と堤の窪みに据える。現段階では露出しているが浚渫土を被せれば隠れる。これで浚渫時の破損や刈り払い時の破損が防げるだろう。その上、接続部の再再度の補修が必要になった場合にも露出させやすいし水漏れの点検も容易なのだ。

 道路から法面を踏んで堤に上がられると堤の破壊につながる。角部の法面は補強のため傾斜を緩くしてあるからここに丸太を横たえ階段を設える。小生が池の周りに立ちたい時は浚渫時だけだけれど、Yさんが畑の水やりに水を汲みたい意向があり、すでに水汲み用のバケツを沈めてあるから前もっての安全策である。「転ばぬ先の杖」ならぬ「崩されぬ先の階段」だ。

 今までの水辺設え作業では作業途中の水溜りが出来始めると産卵があったものだが、今回は一回も無かった。横の駐車場にはトンボが居続けている訳も無く、大方のトンボは日当たりのよい草地か水域で飛翔中だ。完成した頃にオオシオカラトンボの♂がやってきたが、之とて「ちょっと寄り道」程度の動きで、こんな場所で網を張ってもメスなど来るはずも無いのは判っていよう。
 数の多いシオカラトンボがやってこなくても小生としては全く困らない。設えた狙いはヤブヤンマ、マルタン、ササラなどの産卵用にと用意した池だからだ。発生期間内で1~2回立ち寄って産卵してくれれば「通信簿5」であり「ミシュラン☆☆☆」になるのだ。
 そればかりか来春にはニホンアカガエルの産卵もあるやもしれず、ネバタゴガエルは今期、絞り水の穴で鳴いていたから次回も期待できる。日当たりが悪いからモリアオガエルは望めないが小型のカエルの産卵はあるかもしれない、とまあ、妄想は膨らむばかり、財布は萎むばかり、体力は減るばかり、せめてトンボやカエルに繁盛してもらわねばお爺の立場が無いし意気地はどうなる!。

 まあ、つらつら考えてみるまでも無く姥捨て山でセルフケア・セルフデイサービスの高齢者にケアワーカーがトンボやカエル、はてまた水辺のヘビだとは、結婚はしないわ少子化まっしぐらも無理ないわい。自分の将来に漠然とした不安ではなく確固たる社会不安が取り去れないのだろう。情けない国になった。

*猛暑日の果ても及ばぬ原爆忌

2020-08-09 | 感じるままの回り道
             原爆忌また新しき記録かな

             原爆忌悼む意も無き戦後処理

             夜半の月原爆忌となりにけり

             出穂となれぬ青田の原爆忌

             何故か見るタマアジサイや原爆忌

             虫の音や天頂の月原爆忌

             風のまにまにウスバキトンボ原爆忌

             原爆忌語る世代に孫の代

             カワセミのチーの一声原爆忌

             鎌首をもたげて不動原爆忌