トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「ギンヤンマ」「ハラビロトンボ」初見

2021-08-10 | 小父のお隣さん
 猛暑日がギンヤンマとハラビロトンボの初見日となった。8日にSさんが視認してメールで知らせていただいたのだが小生は二日遅れの視認だ。まあ、「三日遅れの便りを載せて・・・」よりはいいか。今日の視認はトンボ池でそれもメスが葦茎に産卵する場面に出会ったのだが撮影位置が悪くて移動を試みた僅かな動きで舞い上がってお終い。小生は舞い下がってお終い。で、写真も無し。

 時を同じくハラビロトンボも居たのだった。これは数枚撮影したものの、背景の水面に全てピントが合って、肝心のトンボはボケた。結局、モタモタしている間にシオカラトンボのアタックを受けて舞い上がって去った。小生は再び舞い下がる羽目に。「お結びコロリン、あーあ」だけの人生にシオカラトンボがしてしまう!。ホント、シオカラトンボは「ハラグロトンボ」と名を変えて欲しい。

体力の限界、気力も無くなり遁走・・・

2021-08-10 | 水辺環境の保全
 毎日が日曜日で毎日が真夏日。暑い時期に暑くなければ豊作は期待できないと良ーく分かっている米作農家南魚沼出身の小生なのだが、暑さを多少は緩和出来るだろうと早めの作業開始しても「結局は丹兵衛どん」になってしまうのだった。「結局は丹兵衛どん」は魚沼地方なら通じる魔法の言葉なのである。いやいや、あれからン十年、もう通じない死語になっているであろう。

 さて、この日の作業は池の反対側から掘り取った土を運んで埋め立て始めたのだが、予想通りの軟弱地盤で一輪車が進まない。仕方が無いからあちこちに放置してあったバタ板を集めて敷いた。これでなんとか一輪車が使えるようになった。
 埋め立て用土の掘り取りはスコップで一発で掘るような使い方では体力が持たない。こそぎ取る様に使い一輪車に並べる。てんこ盛りにすれば回数を減らせてもバタ板から脱輪させてしまうとお手上げの確率が高くなるから、やや少なめの積載量である。それでも何往復か行えば噴き出す汗が目に入る。首のタオルで拭こうにもゴム引き手袋は泥まみれで、手袋を外し濁りの無い水で手をゆすいでから顔を拭くと言う手間の繰り返しで思ったほどの進み方ではなかった。

 漏水多発部位を埋め立てるには池の外周を掘り取るだけの土の量では不足し、残念なんだけれどエコトーンとして設えた出っ張りも削り取ることになった。これを作るために池を拡幅して用土を確保したのだが、其の拡幅部が漏水孔頻発部となってしまった現在、泣きっ面に大汗の手太楽なのだ。まあ、閻魔様の前に曳き出されずとも我が身の措置は現世から決まっているに違いない。
 この様は「天に向かって唾を吐く」結果でもあり「泥縄式」でもあり「因果応報」とも言え「身から出た錆」でもあったわい。しかしながら逃げも隠れもせず従容と武士の矜持にも似た始末をつける様の小生であれば、霞が関や永田町の嘘八百、ご都合主義、三枚舌、千三つの輩どもに爪の泥でもなすりつけたい小生なのだった。

         予定分は未定…

*原爆忌

2021-08-09 | 今日は真面目に
         我が火傷これ全身か遠き夏

                  せみ時雨消えた多勢の時雨かな

                  ヒバクシャや爆ぜた日遠しアキアカネ

                  讃美歌は入道雲の下にあり

                  黒き雨訴訟済んだり秋立ちぬ

                  語り部はプロとなる夏孫の歳

                  猛暑日や鐘浦々へ天主堂

                  猛暑日の陰ピカドンの人の影

                  黙禱や思愁思愁の原爆忌

                  原爆は爆ぜず炉心が溶ける今

                  幾星夏星またたきつ鎮魂歌

                  温暖化猛暑に想う超火玉

                  流れ星星も焼けたろあの日なら
                  
                  

目には目を歯には歯を

2021-08-08 | 小人閑居して憮然
 年金高齢者が真夏日の日中、汗身泥となって泥地の中で蠢いている最中だと言うのに五月蝿くまとわりつく一匹がいた。いつもの事なので作業を続けていたら二の腕が「チクッ!」としたではないか。思わずバシッとやってみたのだが逃げられてしまった。しかし尚もしつこく周回しているから立ち禅で眇め瞑想に入った。で、ズボンに止まったところを一発叩いて捕まえたのだ。

 古来の教えに従い「吸血には吸血」でと、水面で多く蠢いているアメンボの中に落としてあげる。血は血でもって償わなければならないし刺したるものは刺したるものによって贖われるのも神仏の御意思、会者定離や適者生存も弱肉強食も大いなる自然の摂理で一部なのだ。
 少年時代、周囲は農耕牛の世界だった。耕耘するにも荷を引くのも牛が重宝されていたし、親父は自分の子どもより面倒見が良かったように思う。振り返ってみれば貧農の最大の財産でもあり農業を営む上でも最大の労働力でもあった訳だから当たり前なのだったと思える。
 この牛に取りつき吸血しようとするウシアブや吸血ハエには容赦ない贖いをさせるのは父の行為で、小生もその血筋にある。吸血ハエは蠅叩きでパシッと一発、ウシアブは飛べない程度に軽くたたき落として両翅を千切り道路に捨てていた。恐らく蟻の餌にでも「なれ」という事だったのだろう。「一寸の虫にも五分の魂」とも言うけれど家族の一員、家族の命綱の農耕牛を吸血するなぞ許せない気持ちだったのは間違いない。

 この時は池の中だったから水面に落としたのだが陸地では蟻穴の上に落して差し上げる。「そこらにポイ!」では悪戯に長引かせるだけなので、言わば武士の矜持・情けでもある。あの誤倫ヒック、すでに数万食が廃棄されたとか、小生、アブ一匹たりと言えど食材を廃棄するなどしない・・・。

            

「チョレーッ!土塊」は余の倣い

2021-08-07 | 水辺環境の保全
 余は、世でもあり「朝令暮改」など国家中枢大本営の得意技であろうけれど、「ここぞ!」と言う局面で思考停止してしまうところまでは小生は辿りつけない。それは下々であるがゆえに優秀には酷ーく遠くて知恵が回らない事にあって、とにもかくにも六尺足らずの身体髪膚総動員しなければ暮らしがたたないし、あっちはとうにたたない死に体。然るに日々に疎しとはならないものの変わりようのない日々なのであった。
 ところがフイールドの作業だけは「ハンコをついたような」日々であるにもかかわらず、昨日考えていた設えを翌日はバッサリと変更するのもやぶさかではないのだった。
 ホント、今の政府首脳・医事官僚そのままの手太楽なのだった。向こうは歳費をむしり取って時間つぶしをしているが、姥捨て山では蚊の喰われ跡や足指の水虫跡を掻きむしって漏水孔潰しをしていても収入には繋がらないのが大きく異なる。まあ、この国の民草はむしり取られても穀潰しを養っている心暖かい「世のため人のため」と粉骨砕身し続ける民草なのであろう。まっ、そこに付け入る隙があるのは間違いなく、今回の新型冠状病毒対策は「画餅」だけでオール不手際など、其の証であり当事者能力の無い証明でもある。

 さてさて現場までは昨日の予定のままでいたものの、つらつら眺めていたら「どうも埋設土が不足する」可能性が高く思え、急遽、埋め立て区域の変更をしてしまった。予定では水際線を一直線に延長し陸側の範囲になる部分に漏水頻発部三カ所を含む段取りだった。しかし、これだと掘削予定の土の量が不足する可能性が高くなりすぎて結局、中央部分の埋め立ては止め必要な埋土量を減らしたのだ。そうしても三カ所の漏水頻発部は埋め立て範囲に入っている。

 埋め立て部にある既存の護岸木を外し、新たに据え付けて杭打ちし水際線を決めた。護岸木を外せば固定していた杭が不要となるから、これはスコップを釘抜き風に使って抜き出し再利用したから新たな杭の消費はせずに済んだのだった。池の上流側の杭を1本抜いた途端に漏水孔となって流入口が出来てびっくりしたのだが、耕盤の下には把握できない漏水トンネルが網の目のようにあるのを実証した訳でもある。

 埋め立て用土は、沈泥地から春頃に浚渫した盛り土とエコトーンとして池中央部へ両岸から張り出した部分をまず掘り取って使ったが、一区画を埋め立てるだけの量にはならず、反対側の岸を削り運ばねばならない。もう三日ほど汗泥まみれで作業する必要がありそうだ。
 暑さ寒さも彼岸まで、泥んこ遊びも彼岸まで。でもねえ、二つの彼岸は同一ではないのであった。人生とは難しい。

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ケラの手の動きに同じ…

2021-08-06 | 水辺環境の保全
 いつもの事なのだが丑三つ時に小用に起き再び寝落ち寸前に大正解が降臨したのだ「潰したまえ真理なり!」と。二つ池の漏水孔顕在化は終息はするはずも無い。池底に度々顕在化する漏水孔は其処が湛水域である限り止む事も無い。「手当、手当」と追われる現実と「減水、減水」の杞憂は必定なのだった。
 散々悩まされたあげく「もう止めた!」は出来ないから漏水孔が発生しない手立てをすれば良い。それには「陸地化」が完璧な対策で解なのであった。

 振り返ってみれば「広げたり、狭めたり」の繰り返しだった二つ池である。現在の形にする前は流入部の池は広かったのだが、その昔、農耕牛が落ちるほどの漏水陥没孔があって、耕作放棄されてから小生がかかわるようになった頃も度々、陥没流入孔が発生した。その度に土嚢を投入し土を投入していたのだが、ある増水時に再び陥没流入孔が現れ、補修作業を始めた小生の足元から崩れて「あわや生き埋め」のリスクもある下半身埋没の手太楽となった。これで水域のままにしておく事は諦めて陸地化させたのだった。
 その代わりに、二つ池の下側を拡張したのだが、これが悪手となり度々漏水孔を現す水域となったのだった。つまりは「昔の陸地」に戻す格好になるのだが、何の事は無い「無駄の積み重ねでしかなかった」事になる。
 少年時代、ケラを捕まえれば押しなべて「おけらけらけら、親父のチョンチョはどれくらいー⁉」と指で摘まんで歌いかけると、ケラは精一杯両前足を広げたり狭めたりしている。それに合わせて「こーれくらい、これくらい!」と囃したのだった。今となってはリアル生物ゲームであり絶滅遊びである。

 さて、肝心の作業は陸地化する範囲を決めた。埋め立てに使う用土は作業範囲で賄わねばならない「箱庭療法」なので、二つ池の名の元になった中央部の両岸からの出べそを撤去し、また上棚側に幅三尺ほどに設えた護岸兼通路を撤去して賄う事にした。もちろん、これで予定する漏水孔が顕在化した水域全てを埋め立てる事は適わないのだが、浚渫するたびにそれを埋め立てに使うと言う数年単位での作業になる。
 とりあえずは漏水孔頻発部位の一坪半程度を埋め立て陸地化し、その後にトレンチを地下漏水トンネルまで掘り下げ潰す作業を行えば地下漏水トンネル網の抑制にはつながるだろう。好んで行うような暑い最中の作業では無いのだが上棚側護岸通路水域はニホンアカガエルの産卵好所となっているので初冬までには掘削を済ましておきたいと言う理由もあって「暑いから涼しくなるまで待つ」自者快適選択肢は産卵環境を阻害する。

 かくして小生は自ら貧乏くじを引き続けている結果となって懐は「おけら」、札束からは阻害された人生が続く・・・。今更どうもがこうと無理なのだし、両手を広げるよりは前に出す動作の方が利に適うのだが生憎、姥捨て山には喜捨してくれるような金持ちは来ない。まあ、金品財宝に恵まれておるなら姥捨て山など必要は無いのだった。「惑わず」の齢はとうに過ぎても達観出来ないのは小生の業なのであろう。同情するなら金送れ…。

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**深川どぶ板長屋、新型冠状病毒減らず口

2021-08-05 | 性向有毒の翁なれば
          役に立たない有事の政府
                   検討違いの厚労省 ハアコリャコリャ

          初動対応自宅でやれか
                   民は生け贄人は礫 ハアコリャコリャ

          自宅収容命と健康
                   守るためとか阿呆じゃねー ハアコリャコリャ

          自宅収容死刑に同じ
                   症状悪化も継がらぬ ハアコリャコリャ

          何時までたってもカバーはされぬ
      事             乞食のお粥ゆーばっか ハアコリャコリャ

          俺たちゃ専門コロナで遊ぶ
                   医事官僚暴走中 ハアコリャコリャ

          宣言千でも役には立たぬ
                   鰯の頭が効くだろう ハアコリャコリャ

          詰まるところは向僕なのよ
                   時間つぶしで職安泰 ハアコリャコリャ

          策も無いから成り行き任せ
                   全国全戸収容所 ハアコリャコリャ

          なすすべ無くて命は果てる
                   コロナゲットー蔓延中 ハアコリャコリャ
                   

分水部の補修

2021-08-05 | 水辺環境の保全
 泥水池1に設えてあるトンボ池への分水口、取水升前堤が浮き上がってしまい分水量のバランスが崩れてしまって泥水池3と4は減水し最下段の泥水池5は干あがってしまった。全体から見れば水資源はカツカツなので分水部より下段の泥水池2~5は分水先のトンボ池より優先はしてはいないのだが、毎分10リットルにも満たない流入水を適量分水していれば干あがる事は無いのだった。

 それが設えて十年も経過して来ると取水升前堤の微妙な変化が顕在化する。もとより、この前堤を基準面にして泥水地2へ落ちる水を手斧で調整した実妙な配分なのだ。水量が少ないだけに取水升前堤と泥水池1のオーバーフロー部の調整はミリメートル単位の調整なので基準面が動いては補修するしかない。
 位置が動き端やそこからからの流入を防ぐには再度据え付け調整が必要だ。浮き上がりの影響を減ずるために大きめの材を探したが使えるものが無くて、仕方が無いから同じ材を据え付け直した。原水面と同じにしたのだがこれでは泥水池2への水量が勝る。当座はこのまま土が安定するまで待ってから手斧で取水升前堤を削りバランスを図る。

 隣り沢からの送水、毎分20ℓ程度に頼っている水域の下流なので途中の蒸散や浸透・漏水などから、その量は下流域まで続かない。なのでどうしても渇水期には「どっちも生かそう」とはならない事態も発生しやすい。今回も夏本番の真っ最中の事なので、泥水池2以降は「干上がり御免」なんて事も覚悟せねばならないかも・・・。

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*夏真っ盛り

2021-08-04 | 感じるままの回り道
             べらぼうな暑さ頭突きす沢の水

             夏猛るリッター飲んでも昼餉前

             ため息も飲んでまた刈る若き林

             塩ひたい股ぬれそぼつ猛る夏

             生き生きはトンボだけなり谷戸の日々

             葦抜きや足抜けず立つ案山子爺

             メマトイを憎み潰せば赤き点

再三、重ねてバタフライフイールドへ落ち葉堆肥

2021-08-04 | 蝶の食草園
 梅雨明けて連日の真夏日だが昨季の猛暑に比べれば良しとしなければならないだろう。しかし春先に定植したフジバカマやオミナエシの苗は根張りが浅く赤土の土壌では暑さで根傷みするだろうと思い、モミガラ、落ち葉堆肥、カサスゲの枯葉などを一輪車5杯分ほどを敷き詰めてみたのだが、改めて眺めるとまだ裸地があり不足を感じる。見ているだけだは埒が明かないから再再度の落ち葉堆肥マルチを実施した。今回は頑張って一輪車4杯分を敷いた。
 搬入経路も今までの段々脇の斜面ではなく遠回りだが傾斜の緩くなる経路にしたのだ。前回の斜面押上げの際に力負けをして後方に転倒した危険は冒せない。丸太で据えた段々状を下方に転倒して怪我が無かったのは奇跡に近い。もう危ない坂は上れない。

 腐葉土は両手で挟んで一株ごと揉み落として株立ちの中まで落ちるように心がける。株の周囲も敷き詰められるように振り落として終了とした。カサスゲの枯葉が大量に出たので、これを押し切りで細断し敷き藁のように使おうと思いつつも運搬細断の労が疎ましく未だ手つかずだ。

上の池の泥浚い

2021-08-03 | 水辺環境の保全
 護岸木の据え付けがようやく一辺だけ完了した。これだけでは足元不如意だし池への砂泥流入もあるから水深を維持するためには泥浚いもしなければならない。岸辺から浚ってみてもジョレンの届くところは2m程度まで。それでも浚わないよりはマシなので長柄のジョレンを駆使し泥浚いをした。

 浚った泥は護岸木陸側に盛り上げ歩きやすくする予定なのだが、泥が乾いて歩けるようになるまで数カ月はかかる。護岸木を設えなければならない残りの2辺はまだ予定が立たない。必要な処置ではあるが急ぎでも無く、他の用が優先順位が高い。
 一片の泥の盛り付けが終わり、先日に据えた沈泥路の畔にも浚渫土を盛った。前回は応急的な盛り土だったからこれでようやく水抜けの心配がなくなる。

      ➡   泥盛り終了       沈泥路の畔には追加

今日のトンボ「三身一稈」

2021-08-03 | 小父のお隣さん
 水域に突き刺した竹はトンボの止まり木なのだが水平止まりの天辺だけでなく時折は垂直止まりもする。本来は喧嘩早いシオカラトンボもおとなしくアタックもしないのは「お疲れ」なのかもしれない、何て通り過ぎながら横目遠目眇めつ通り過ぎる。だいたい、概ね、何時もこんな情景の時は常在種だけで珍しくも無いのだ。
 それでも同種だけでなくすべてが異種なのはニヤケを誘発される情景で、通りすがりの入域者が見たら「そら恐ろしい」情景に違いない。顔を背けて挨拶もせず通る入域者の行動は、独りニヤついている人物か物の怪の、その原因も理由も理解できない訳だからでの結果・・・。ホント!恐ろしい白日夢で、もののけ姫ならまだしも物の怪爺では背けたい。

      

二つ池、いつ溜まる

2021-08-02 | 水辺環境の保全
 ここ半年程度、二つ池が満水にならない。棚下の法面下部からは滲み水やチョロ水の箇所があるから漏水が原因なのは確定できても肝心の漏水部が不明なのだ。護岸木の下側からかと位置特定のため泥を護岸木に寄せてみたけれど泥はそのままなので流入部は相変わらず判らなかった。
 4月の後半、いつもの水見回りで更に減水している池になっていて半分は底が露わだった。ここまで減水すると漏水部の発見に至る事は経験則で分かっていたから丹念に水のある部分を探したら鶏卵が入るほどの流入孔が二カ所発見された。これでは湛水できるはずも無い。

 スコップを持ってきて孔の周囲に体重を掛け突き刺しブロック状に割り、その上から踏み押し込んでとりあえず一件落着させる。漏水部は度々発生する何時もの範囲で、泥の下に粘土の基盤層があり、その下の下層まで漏水孔は続いている。完治させるためには一旦干上がらせて重機で掘削し鎮圧まで実施しないと根絶は不可能な地下漏水ネットワークなのである。つまりは現状では根絶不可能なので発見するための水見回り、漏水孔潰しの水商売・自転車操業は続くのであった。

               漏水孔顕在化   ➡    とりあえずは潰した。再発は時間の問題…

 梅雨の初めにも別の個所から漏水が顕在化し、そこもどうにか潰すことが出来たのだが梅雨中頃から再び水位が低下し始めた。漏水部の場所が判明しないまま梅雨が明けて二つ池の半分の面積は底を露わにしている。漏水部が判らなければ対処は出来ず「さて、どうしたもんだか…」と水見回りの度に思案投げ首だったのだが、この日になって閃いた。「アオミドロが無い部分の先端付近に流入部があるのだろう⁉」と。どういう加減かこの日はアオミドロの一部が水路のように開けていたのだ。

 早速、池に入り漏水孔を探したらピンポン玉程度の穴があるではないか。ここも耕盤を貫通してその下の基盤層に孔が続いている。ここは何時もこのパターンなので驚きもしないけれど、耕盤下には網の目のように漏水トンネルが繋がっているはずに違いない。
 重機を入れ耕盤ごと鎮圧すれば解決するだろうが夢物語だ。少しでも漏水顕在化を減少させるためには池の面積縮小しか無いのだが、今度は埋め立て用土が無い。無い無い尽くしなのに漏水孔はあるある尽くしなのだった。かくして自転車操業水商売、賽の河原での石積みにも似た日々が続く。「月に代わってお仕置きよ!と憤慨・念じたところで、この憑き物は落とせず水が落ちていくだけの二つ池だった。まあ、連日須田紋太君と同行二人の日々で、何と言おうか賽刻四十八苦所巡りが我が人生かい⁉…。

            漏水孔への流路   ➡    潰した

ハシリグモの採餌

2021-08-02 | 感じるままの回り道
 水面を走る姿やアメンボのごとく浮かんでいる姿を垣間見ることはあっても関心など湧かなかった蜘蛛なのだが、この日は汗ダクダク、体グダグダで土運びだったせいか、もう大休止とばかり作業を止めて眺めてしまった。見つけた時は水面上に居たのだが、スルスルと草のところに寄ってから食べ始めた。「寄らば草の陰」とでも思ったのだろうか。確かに無防備の体は固定物に触れていれば安定するし、何かの時に逃げ隠れする場所は増えるはずだ。

 捕獲された虫はツユキリなのかどうか判別できないけれど脚の蹴る動きはあったから生きていたはずで、蜘蛛だから体液を吸うのか齧るのかどっちだろうと思いつつ芸も無く面白味も無い土運びのひと時、一服の清涼剤となったのである。
 「蜘蛛が好き!」と言う人物は少ないと思っているが、小生は嫌いはしないけれど好きでも無い。デスク周りやリビングの壁にはハエトリグモの仲間が大小出没するし、時折はアシダカグモも闊歩するが見ない事にしての日々であって間違っても「殺虫剤・殺虫剤!」とはならない。

 フイールドではハナグモやワカバグモタイプが好みだし、ときおり見かける細長脚の体は小豆粒みたいなユーレイグモと呼んでいた種は、郷里の芋穴で良く見ていたから懐かしく感じてしまう。そんなクモだが贔屓を強いてあげれば年金減少で銭こに事欠くからコガネ苦悶、根っからの好き物だからジョロウ苦悶、わが身はツカイハシリ苦悶、実物のクモはクモなので苦悶も無く人生絶頂期の酒池肉林でウハウハ中、てなもんや三度飯・・・。

     

今日のエッ!品「梅ジャム練り込み粕パン」

2021-08-01 | 何よりの楽しみ
 小麦粉や白玉粉が余っている。何とか消費に努めないと虫が湧きかねない。そこで暑さで辟易している午後、お茶受けに簡単パンを作った。この頃は手馴れてしまってちゃっちゃと出来てしまう。それで2、3日分のおやつが間に合う。

 以前、作っては見たもののパン食主体の食生活ではない小生には美味しいと言っても梅ジャムの消費は進まない。結局は味噌パンを参考に「味噌の代わりに酒粕」「砂糖の代わりに梅ジャム」としてみたのだ。しっとり感を出したいから卵は奮発して2個用いている。
 レシピ通り進めて焼き上がり。この頃は雑把になってあらかた目分量である。そもそも計って行うのは性に合わない。

 焼き上がりを早速試食。最初に感じるのは酒粕の風味で咀嚼すれば梅の酸味が味わえてくる。これを「美味しい、旨い」と評するのは人それぞれだろうけれど、三時のお茶うけに不足はない。酒粕を増やしたりおからを混ぜたりドライフルーツを加えたりすれば、また異なったお八つになるだろう。
 郷里の玄米があるから粉にして玄米パンなんて…と浮気心も出てきている。こういう性向は治らない。

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