先日、横浜のパチンコ店が不正行為で摘発された。常連の客に作為的に大当たりを出していたという。パチンコ店の管理室からコンピュータ操作によって、恣意的に大当たりを引き出せることがTV画面でも示されていた。
巷には「パチンコ攻略法」と称する本や講座が氾濫している。
だが、上述のような違法操作が可能ならば、攻略法など何の意味もなくなる。
店側は、防犯カメラで撮影した客の映像をストックし解析する。①常連客かどうか、②最近の勝負の状況、③店にとって必要な客かどうか等の規準で、客を分類する。一定のスパンの中で大損した客がいる場合、違法操作によってその客に「大当たり」をプレゼントするというやり方もある。こうすれば、客離れを防ぐことが出来る。
このようなウラがあるとすれば、本当の攻略法とは何か?
①パチンコを打つ日時(曜日・時間帯)を選ぶこと
②「シマ」の状況を把握して打つこと
③もし自分が店長ならば、店の経営という観点から、この瞬間、この台を大当たりにするかどうか考えること
まず①について、新装開店日は例外として、土・日曜日が出やすいことは確かだ。だが、客数が多い時は、かえってカモになりやすい。ウィーク・デイは、客数が増える直前の午後4時くらいがねらい目。
②については、よく出る機種を選ぶことは当然だが、すでに多くの先客が出している場合は要注意。自分自身が「カモネギ」になってしまうかも…。
③は重要。具体的にはこういうことだろう…。
「ある木曜日の夕方5時頃、なじみのパチンコ店に行く。客は少な目。ドル箱を積んでいる客も少ない。でも、常連客はまた出しているようだ。」
こういう状況下で店長は次のように考える。
a.この客に「大当たり」をプレゼントすれば、次の客を呼び込めるかどうか。 (客の呼び水効果)
b.この客は、最近、大勝ちか大負けをしているかどうか。 (客の分類)
c.この客は店に相応しいかどうか。 (客の選別)
上記のa-cの条件が、店長のお眼鏡に適えば、ほぼ間違いなく出ます。
もちろん、千円で何回転するかどうか、リーチが何回あるかなどという基礎的なデータは必要です。でも、それらは副次的な要素に過ぎない。
要するに、客に「この店は出そうだな」と思わせて、より多くのカモを呼び込めばいいのですから、「大当たり」は店側の「投資」に過ぎないのです。
結論的に言うと、普通の客は絶対に儲からない。店の売上げから諸経費、利益、それに北朝鮮への献金を引いてみればわかりますね…。