高松空港に降り、善通寺に寄ってから高知市へ、翌日は「しまなみ海道」を通って広島へというルートだった。
私たちが食べた「讃岐うどん」は、正直なところたいして美味しくはなかった。高知で食べた皿鉢料理は、結構気に入った。
高知市内には市電が走っていて、城下町のアクセントとなっていた。12月2日は何かの記念日だったようで、通常の190円が100円というサービスぶりだった。
想像したとおりの街だったが、市電が走っていて、城が見えるというのは気に入った。
TBSの「朝ズバ!」で「みのもんた」が、またまた変なことを口走っていた。
昨日のトップニュースだった「OECD学力調査」(後掲)について、「国のトップにいる政治家が宴会に出席したかどうかも忘れてしまう国だからこうなるのだ」とコメントした。「みのもんた」の言葉には誰も逆らえないようで、「学習指導要領」に基づく「ゆとり教育」の結果だというような、まともな”分析”など誰も行わなかった。本当にこんな番組が視聴者に受け入れられているのだろうかと疑問に思った。
一方、小倉智昭の番組では、「今朝はOECD学力調査について何か言おうと思ってたくさん新聞を読んだが、これより面白いロボット・ギターの記事があったので、これを採り上げようと思う」として、したり顔の解説など行わなかった。ギブソンの「レス・ポール・タイプ」のギターに自動調弦装置が付いたという話題を喜々として話していた。こちらは極めて自然で好感がもてた。
ワイドショー評論家になるつもりはないのだが、ふたつのワイドショーの基本姿勢の違いに驚かさせられる。かつては「報道のTBS」と言われた局が、視聴率のために「みのもんた」の独演会を容認する。どちらかと言えば政治的には「右寄り」で、娯楽番組に強かったフジTVがきちんとした報道をする。やはり時代の流れなのだろうか?それにしても、「みのもんた」は、香川県坂出市の山下清氏を犯人扱いした件で正式に謝罪すべきだろう。
経済協力開発機構(OECD)は4日、加盟国を中心とする57の国・地域の15歳男女計約40万人を対象にした2006年国際学習到達度調査(略称PISA)の結果を世界同時発表した。
…日本での調査は昨年6~7月に行われ、小学6年から現在の学習指導要領(02年度実施)で学んでいる「ゆとり世代」の高校1年生約6000人(全国185校)が臨んだ。
今回の結果で深刻なのは、前回までトップグループだった「数学的応用力」と「科学的応用力」が大きく落ち込んだ点。 「数学的応用力」は、前回と共通出題の48問中40問で正答率が下回り、得点も前回の534点から523点に下がった。台湾が1位、香港が3位、韓国が4位とアジアの国や地域がトップグループをほぼ独占する中、日本は、1位だった前々回と比べて34点も下げた。 先月29日に順位が公表された「科学的応用力」も前回、前々回ともに2位だったことと合わせ、日本が得意としてきた理数系の低迷が浮き彫りになった。
同時に今回初めて実施された科学に関する意識調査でも、「科学について学ぶことに興味がある」との質問に、「そう思う」と答えた日本の生徒は50%で57の国・地域中52位、「理科の勉強は役立つ」との回答も42%、56位で、科学への関心や意欲の低さが、順位低下につながった可能性が高い。 一方、「読解力」でも加盟国平均を500点に換算すると、日本は498点。1位の韓国とは58点差となるなど、韓国、フィンランドなどのトップグループに大きく引き離された。 文部科学省は前回調査で、「読解力」が8位から14位になったことを受け、「我が国の学力は世界トップレベルではない」との認識を示し、「ゆとり教育」からの転換を目指す次期学習指導要領で、思考力・表現力など言語力の育成や、理数の授業時間増を盛り込む予定にしている。今回の結果について、文科省教育水準向上プロジェクトチームでは「まだ取り組み半ばだ」としている。 (2007年12月5日0時41分 読売新聞)