澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

李登輝友の会・日台共栄のブログ

2008年02月19日 20時36分26秒 | Weblog
金美齢さん関連のブログを検索していたところ、「李登輝友の会」のHPに行き着いた。その中で、実に感動的なスピーチを発見した。

http://www.melma.com/backnumber_100557_4002995/

日本と台湾の歴史的な関係、日本の戦後民主主義教育の弊害など、これを読むと目から鱗が落ちる思いだ。

以下に、引用させていただくことにする。


《日本人であることに誇りを持って欲しい》

                    岐阜大学大学院生 黄慈[女亭]

 皆様、こんにちは。私は岐阜大学の留学生、台湾から参りました。黄慈[女亭]と申します。

 今日、この大会でスピーチの機会をいただき、大変光栄で、嬉しいと思っています。
日本語を習ってから2年半しか経ってないので、とても緊張していますが、どうぞよろしくお願い致します。

 では、今日は台湾の留学生として、私がみた日本について、お話をさせていただきたいと思います。

 台湾が昔は日本の植民地だったということは、ここにいる皆様は良くご存じでいらっしゃると思います。私のおじいちゃんとおばあちゃんも日本の教育を受けた人間でした。
おじいちゃんは私が生まれる前になくなったのですが、おばあちゃんから良く日本時代のことを教えてもらいました。そのため、小さい頃から私が日本という国や日本人に対して持っていた印象は清潔、礼儀正しい、誠実、プライドが高い、誇りを持つ人々、というイメージでした。

 しかし、日本のことについて私が中学校に上がったとき、当時の教科書には全部マイナスなことしか載っていませんでした。私は戸惑いましたが、最後は実際の経験者、おばあちゃんから聞いた話を信じました。

 なぜ教科書には全部マイナスのことしか書いていなかったかというと、当時の台湾政府の政策でした。でも、近年、台湾の政治状況が変わったことによって、教科書の内容も変わりました。日本政府が台湾を統治した50年間の建設や貢献をちゃんと教科書に書いて、子供達に教えるようになりました。

 私達の世代が、日本について学校で習っていないことはおばあちゃんたちが教えてくれました。現在の若者や子供達は教科書で習っています。だから、多くの台湾人は中国人と違い、日本という国に対して、感謝そして尊敬、親しい気持ちをすごくもっていま
す。

 去年の夏休み、私と同じ岐阜大学の研究室の3年生4人が台湾にいきました。私はいろいろな所を案内しました。ある日、台湾の九[イ分]というところで民宿に一泊しました、そこのオーナーさんはすごく親切で、昔、日本人が金鉱を掘るため、九[イ分]にやってきて、まちを作り、水道を整備して、九[イ分]の台湾人と兄弟みたいな関係で生活していた、と私達に話してくださいました。

 また、同じ去年の夏休み、日台青年交流会が台湾で開かれました。日本の大学生15人が台湾に1週間滞在し、最後の日に討論会を開きました。討論会で、日本の学生はこう言いました。

 台湾の土地改革、貨幣の統一、交通や上下水道の整備、農業の近代化など、いろいろな建設を昔の日本人がしたことを初めて知りました。しかも、台湾人が今でも大事にして、日本を感謝している気持ちも初めて知りました。

 台湾が50年間日本の植民地として存在していた歴史が日本の教科書に載っていなかった。私のおじいちゃんの世代の人々は、当時の自分は日本人だと思っていたかもしれないのに、日本の教育はその歴史についてなにも書かなかった。そんな素晴らしい建設を残したにもかかわらず、若者達に何にも伝えなかった。

 私は本当にショックを受けました。

 そうした歴史があって、台湾にとって日本は兄貴のような尊敬している存在でした。
世界中どこを探しても、日本に対して、こんなに親しみを持つ国は、ほかにないと思います。今の台湾は国連に加盟しておらず、日本政府も国と認めていませんが、われわれの世代は台湾の正常化を望んで頑張っています。

 私が日本に来てそろそろ3年目に入ります、本格的に日本人の生活環境に入りこむと、私が見た日本社会や接触した日本人は台湾の年寄り達が言っていたイメージとは少し違っていました。

 まず、電車に乗るとき見たホームの床に座り込んだ高校生達、電車の中で化粧する女性たち、席を譲れない若者たち……「あれっ」と私はびっくりしました。もちろん、昔のように日本の伝統、文化、精神を守って、礼儀正しく、日本人として誇りを持っている人達もいますが、どうも若者達の世代にはそれがないような気がしました。

 研究室の3年生4人は、私と知り合う前に全然台湾のことを知りませんでした。でも、台湾でそういう歴史を聞き、彼らは日本人ってこんなに素晴らしい、台湾人に尊敬されている人間だということに気がつきました。そして、自分が日本人であるという自信や誇りを持つようになりました。

 戦後の日本人は、何か気概や自信を失ってしまったような気がしますが、これからの日本は昔の日本の精神、文化、歴史を大事にして、今よりもっともっと強くなって自信や誇りを持って欲しいと思います。

 最後に大好きな日本の国にお祝いの言葉を送りたいと思います。お誕生日おめでとう
ございます。

 ご清聴ありがとうございました。