澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

ノーマン・キャンドラー~マジック・ストリングス

2008年07月08日 09時13分52秒 | 音楽・映画

ノーマン・キャンドラー(Norman Candler  1937ー )は、ドイツのバンドリーダー、アレンジャー。1970年代に個性的なストリングス・サウンドで人気を博した。


彼の音楽の特徴は、大編成のストリングス。「ノーマン・キャンドラー楽団」は、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のピックアップ・メンバーを中心に構成されたレコーディング・オーケストラだった。いかにもドイツらしい、というと月並みすぎる表現だが、精密で律儀なアンサンブルには、ぴったりの修飾語だった。


マントヴァーニの楽団テーマ曲である「シャルメーヌ」を彼の演奏で聴くと、オケがより大編成であり、録音が新しいためか、シンフォニックな響きがする。滝が流れ落ちるようなと形容された「カスケーディング・ストリングス」も、マントヴァーニにまさるとも劣らない出来上がりである。


だが、ノーマン・キャンドラーは、日本ではあまり人気を得なかった。その理由は、デビューの時期にある。1968年、フランスのポール・モーリアが「恋は水色」で大ヒットをとばしたが、ちょうどその時期に重なるのだ。ノーマン・キャンドラーの演奏は、それまでの「ムード音楽」の流れをくむ重厚なストリングスを中心とした音楽。一方、新しいポール・モーリア・サウンドは、ロックのリズムを前面に押し出した、当時としては斬新なアイディアに満ちたものだった。その時点で、ノーマン・キャンドラーの音楽は、「古くさく」聞こえてしまったのだ。


現在、アルバム(LP)の多くがCD化されていない、ノーマン・キャンドラー。クラシックを基調とした彼の音楽は、今となっては貴重だ。ぜひ、CD化を進めて欲しいと思う。

 

《ウィキペディア》より

ノーマン・キャンドラー (Norman Candler, 1937年 - ) は、19701980年代に活躍した、ドイツ ミュンヘン出身の作曲家編曲家楽団指揮者ギタリスト

1971年ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のピック・アップ・メンバーによって、ノーマン・キャンドラー楽団を結成。ただし、海外におけるクレジットは"ザ・マジック・ストリングス"。 その楽団は、ヴァイオリンだけで48名という、総勢80名からなるストリングス中心の大オーケストラである。

なお、スタジオ録音のみの活動であり、日本においても数枚のアルバムを残しているが、大多数は海外版である。