マランドは、オランダのバンドリーダー、アコーディオン奏者。
戦前から1960年代まで、タンゴ・バンドのリーダーとして活躍した。
「オレ・グアッパ」の作曲者としても有名。
私は、マエストロ亡き後の「マランド楽団」のコンサートを3度ほど聴いている。アルフレッド・ハウゼ楽団と比べると、編成も少なく、コンチネンタル・タンゴの楽団というよりも、本場のアルゼンチンのタンゴ楽団のようだった。
生前のマエストロの演奏は、TVとFM放送のライブで聴いたことがある。驚いたことに、バイオリン奏者が、全員、金管楽器に持ち替えて、ラテン音楽を演奏した。異質な楽器を使いこなす器用さに、ヨーロッパのダンス音楽の奥深さを見たような気がした。
タンゴのCDは、もう人気がないのだろうか。マランド楽団のCDは、コンピレーション盤を中心にわずかに発売されているだけだが、この春「幻想のムード音楽」シリーズで次の2枚組CDがリリースされた。
http://joshinweb.jp/dp/4988005505026.html
現在、マランド楽団は、マランドの孫に当たる人によって運営されているらしい。CDも何枚か出ているが、往年の輝きはもう見られない。