澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

故宮博物院の中台交流

2009年02月09日 18時49分01秒 | Weblog

(台北・故宮博物院)

北京と台北には、それぞれ「故宮博物院」がある。
北京の故宮博物院は、歴代皇帝が住んだ宮殿だった。しかし、日中戦争および国共内戦のため、収蔵されていた重要文物は、南京に疎開し、さらに台北に移った。
したがって、北京には故宮(建物)が遺され、台北には文化財として貴重な文物が新たに造られた建物の中に収蔵されている。

「台湾に来たら、故宮と花蓮を見て帰らないとね!」とは台北のガイドさんがよく言う言葉だ。台湾人の中には「中国的」なものを嫌う人も多いようだが、故宮博物院は、まさに「中華文明」の優越性を示す格好のシンボルだ。

馬英九政権になってから、パンダの寄贈、そして故宮博物院の交流というように、急速に中台交流が活発化している。一方、台湾では日本との絆を描いた映画「海角7号」が大ヒットするというように、親日的な感情も今なお根強い。

「中華思想」と呼ばれるものの実態は、「大中華主義」「中華愛国主義」だ。「地大物博」、すなわち「中華」には何でもあるという優越感だ。そうした感情に排外感情がブレンドされれば、とんでもないことをやりだしかねない、それが中国という国だ。

台湾がこれ以上中国に深入りすると、中国という「ブラックホール」に吸い込まれるのではないかという危惧を覚える。在京の台湾人T氏も私にその心配をメールしてきた。


☆★台湾故宮トップが訪中へ 初交流、合同展覧会を協議☆★


 【台北9日共同】台湾故宮博物院の周功☆院長は9日の記者会見で、14日から19日まで訪中し、北京故宮博物院の鄭欣★院長と会談、合同展覧会実施などに向けて協議することを明らかにした。49年の中台分断後、双方トップによる交流は初めて。台湾の馬英九政権発足後、関係改善を進める中台は文化交流にも力を入れる方針だ。
「2つの故宮」が正式交流 台湾故宮博物院長が訪中
2月14日(土) 11時34分

 【台北14日共同】台湾故宮博物院の周院長が14日午前、台北から空路、北京に向けて出発した。午後には北京故宮博物院の鄭院長と会談する予定で、49年の中台分断以来、初めての「2つの故宮」の正式交流が始まる。関係者によると、昨年12月、台湾側関係者が北京で開かれた文化イベントに参加した際、今回の訪問が決定。トップの接触は、これまで「政治問題」として行われていなかった。

中台故宮の交流促進で一致 双方トップが分断後初会談
2月16日(月) 1時43分

 【北京15日共同】北京を訪れている台湾故宮博物院の周功☆院長と北京故宮博物院の鄭欣☆院長は15日、北京市内で会談し、今後「2つの故宮」の交流を促進していくことで一致した。1949年の中台分断後、双方トップによる会談は初めて。台湾側によると、今回は「交流の第一歩」との位置付けで、副院長クラスの定期会合や研究員の相互交流などで合意。双方が所蔵する文物を貸し出す際に生じる法的な問題などについては、今後の検討課題とすることを確認するにとどまった


(台北・故宮博物院の中庭で「中共」の暴政に抗議する法輪功の信者達)