澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

テレビ朝日の大誤報(中国毒餃子事件)

2008年02月06日 19時00分05秒 | Weblog

中国政府・中国共産党幹部のみに配信される「参考消息」という新聞に掲載された記事をテレビ朝日が誤って報道していたことが分かった。「参考消息」は、中国建国以来ずっと特別の地位を占めてきたメディアだ。文化大革命の時代には、香港に流出した「参考消息」が、中国共産党内の権力闘争の動向を占う鍵ともなったのだ。

 その「参考消息」が、「日本のメディアが毒餃子事件を捏造している」と報じたという。それを伝えたのが、テレビ朝日のニュース。私もそのニュースは見たので、中国もそこまでひどくなったのかと驚いた。政策決定にかかわる人たちが読む「参考消息」までがそのように報じたのであれば、彼らの「中華思想」は救いがたいなあと思ったのだ。


だが、その記事は全く誤訳だったのだ。「日本のメディアが大騒ぎしている」と訳すべきところを「ねつ造」と訳したのだ。故意か、能力不足かは知らないが、テレビ朝日のいい加減さをさらけ出した形だ。古舘の「報道ステーション」でも「中国びいき」は一貫しているので、故意の疑いは強い。もちろんねつ造したのは、「産経新聞」とでも言いたかったのだろうけど…。

 


李春風氏の涙は、このニュースを見たためだったりして…。

 

 

《テレビ朝日の大誤報》

 “殺人ギョーザ”事件に関連して、テレビ朝日が1日のニュース番組で中国の現地紙の  記事を誤訳し、「一部の中国のメディアが、毒ギョーザ事件は日本のメディアの捏造だと 報道している」と誤って報じていたことが明らかになった。ニュースを見た自民党議員が  「けしからん!」と激怒し、中国側に抗議するよう外務省に要請。同省で確認したところ、 誤報と判明した。
  テレビ朝日は1日のニュース番組で、ギョーザ事件に関する中国メディアの反応を紹介。
 共産党幹部向けの新聞「参考消息」の1日付紙面を引用し、「日本のメディアが毒餃子事件を捏造。 輸出検査は合格と中国は表明している」と報じた。
 さらに人民日報の姉妹紙「環球時報」を取り上げ、「日本のメディアが中国製ギョーザを包囲、攻撃している」との見出しを紹介。「『中国の輸出食品の99%以上が安全で、日本の保存過程に技術的問題があったか、誰かが故意に行った可能性が排除できない』などとしている」と伝えた。
 こうした現地紙の“報道”を根拠に、女性アナウンサーはニュースのなかで、「一部の新聞は 『日本のメディアが毒ギョーザ事件を捏造している』などと伝えています」と紹介していた。
 ニュース番組では現地紙の映像を映していたが、このうち「参考消息」の見出しは「日媒体炒作  “毒餃子”事件」となっており、日本語訳は「日本のメディアが“毒餃子”事件を騒ぎ立てている」が正しく、「捏造」や同意語の「虚構」といった表現は見当たらなかった。
 このニュースは、2日に自民党本部で開催された「輸入食品の安全性に関する緊急対策本部」の会合で取り上げられた。番組を見た議員が中国の“捏造”報道に激怒し、外務省に「けしからん話。
 中国に抗議すべきではないか」と申し入れる騒ぎになった。外務省も一度は大慌てしたが、省内の中国課で現地の新聞とテレビ朝日のニュース内容を 確認した結果、現地紙の誤訳による誤報であったことが確認された。5日の緊急対策本部の第2回会合の席で、外務省の担当者は「報道のような事実はなかった。テレビの翻訳の誤り」と説明したという。
 “殺人ギョーザ”事件報道をめぐっては、日本の警察当局は、中国の工場で混入したとの見方を強めているのに対し、中国側は暗に日本国内で混入した可能性も示唆している。 インターネット上でも事件の責任の所在をめぐって、日中間で激しい応酬が繰り広げられている。
 こうした状況下、今回のテレビ朝日の誤報に、自民党議員らは「ありもしない“捏造報道”を報じたため、かえって日本のメディアを攻撃する材料を与えてしまった。ただでさえ日中間にしこりを残しかねない問題なのに、さらに感情的なこじれを助長する可能性がある」と話している。
 テレビ朝日広報部は6日午前、誤報問題について「担当者がいないので、いまのところコメントできない」としている。(一部略)


李春風団長の涙(中国毒餃子事件)

2008年02月06日 18時22分53秒 | Weblog
中国毒入り冷凍餃子事件で来日している調査団の団長・李春風氏が、記者会見で「日本のマスコミは冷静な報道をしてほしい」と涙を流していた。

明日7日は、中国の旧正月。家族揃って餃子を食べるのだそうだ。
中国社会はコネ社会。会社や役所は、地縁、血縁などで張りめぐらされた人間関係で動いている。コネの網から外れた人間は、同じ仲間とはみなされないので、「人権」などどこ吹く風という扱いとなる。企業経営でボロ儲けした共産党幹部は、プール付きの邸宅に住み、内陸部の農村からやってきた娘を女中としてこきつかうのが普通だ。よく知られているように、農村から都市に働きにきた人間は、都市住民のような医療、教育などのサービスは受けられず、事実上、別の国の人間のように扱われているのだ。

毒餃子問題に関して中国のウェブサイトを見ると、「小日本」というような、日本人を侮蔑した言葉が目立つ。(小日本は「チャンコロ」と同じ侮蔑語)日本人は毒物混入が得意な民族だというような書き込みも見られる。

李団長の涙は何だったのか?
李氏から見れば、日本のマスコミの過熱報道は、ひどいものだった。人ひとり死んだわけでもなく、大きな被害は出ていない。こんなことは、中国では当たり前のこと、何故こんなに騒ぐのだろうか、何か中国を貶める陰謀ではないか…とまで感じたのではないか。
一方、日本のマスコミは「それ見たことか」の大騒ぎ。「みのもんた」「福澤朗」「筑紫哲也」などの番組の異常なはしゃぎぶりは、視聴率さえ獲れればいいというイヤらしさだけが伝わってくる。

中国は、「人権」も何もない「拝金・中華愛国主義国家」だ。儲けたヤツが勝ち、仲間でないものは、どうなってもいいという国だ。一方、日本は、「人権」「平和」を叫ぶだけの「エセ平和国家」だ。一般国民の間では権利主張だけが突出していて、「国益」「国家」という概念は全くない。

こんな両国が理解し合えるはずがないではないか。
それでも李団長の涙は気になった。昔だったら、帰国した途端「日本の奴らに弱みを見せた」とかで、つるし上げ(自己批判)にあって、農村送りになったでしょうけれど…。

何かおかしいTBSの報道姿勢

2008年02月03日 16時58分06秒 | Weblog
「サンデーモーニング」(TBS系列)の「風を読む」というコーナーで「食糧と環境」を取り上げていた。
日本の食糧自給率は、「先進国」のなかで最下位なのはよく知られている。その輸入先が世界各国に及んでいる点について、輸送に要するエネルギーを勘案すると、日本は地球環境を大きく悪化させているという趣旨の解説をしていた。

これは、自虐史観の「環境版」ともいうべき認識ではないのか。ドイツやイギリスと比較して、日本が食糧調達に多大なエネルギー(輸送コスト)を必要とするのは、その地政学的な位置を見れば無理からぬことだ。食糧を輸出できる「農業大国」が近くはないのだから…。「貿易立国」で現在の”繁栄”を獲得したことを忘れて、水戸黄門の印籠のように「環境」「地球温暖化」を持ち出すのは、いい加減にしてほしいものだ。

筑紫哲也の「ニュース23」も同様だが、TBSのこの種の番組を鵜呑みにすると、日本は世界中で環境を壊す、どうしようもない国のように感じてしまうことだろう。このような「反日的」番組を垂れ流しにしていいのかと問いたいところだ。
世界中には、国家間、民族間、社会階層間であらゆる格差、差別が厳然と存在する。ハンドボールの問題ひとつをとっても分かるのだが、平和に話し合って、協力し合えば解決できる相手ばかりではないのだ。
そのことに触れずして、「平和」「人権」「国際協力」などのきれい事ばかりを説教する番組は、「反日的」と言わざるを得ないのだ。

三回忌法要

2008年02月02日 18時49分55秒 | Weblog
親族の三回忌の法要にでかけた。
明日は節分なので、寺の入り口は飾り立てられていた。

肝心の法要は、少数で行われた。故人がたったひとつ残したものが、その寺の墓だった。だが、一部の親族は、その墓が財産価値があるとして、墓の分与を要求してきたのだ。甲家の墓が有名人が眠っている「ステータスの高い」寺にあるので、財産価値がある。そこで、財産分与として乙家に譲るよう要求してきたというわけだ。その要求を受け入れたならば、甲家の名前は消滅し、故人のたったひとうのアイデンティティさえも奪われることになる。墓を要求した乙家の人たちの、異常な感覚、金銭欲、名誉欲は、到底受け入れられるはずもない。

墓の前に立ち、故人に報告した。貴方の安寧だけは守りますと…。