エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

カモの観察 空振り

2021-01-27 | 日々の生活

   今朝の気温は-6℃、朝方陽が差したが終日曇天だった。
   思いついて猪苗代のため池にカモを撮りに行った。
 県道から踏切に向かうと、雪が思いのほか積もっていて踏切は進入禁止だ。

 手前からスノーシューに履き替えて池に向かった。

 

夏場はトンボの撮影によく行くが、冬は初めてだった。
案の定、池はほぼ全面結氷していて、カモはまったくいない。
思えば、まだ1月だ。

途中の雪道に動物の足跡を見つめながら歩いた。
ウサギは何とかわかるが、どんな動物が歩いたのだろうか。

 

   

    ノウサギ

    ???

     雪の原辿る足跡温かし              銀世界静寂を破る鳥の声              我一人モノクロの道歩みゆく

 ノリウツギ   クロモジ

コブシ   ウスタビガ 

 クスサン 虫こぶ?  

 磐梯   下り 次は磐梯町

    上り 次は翁島

                                     

                   雪原の列車の響きやわらかき                                   モノクロの鉄路に消える列車かな

 

長浜に寄ったが、水鳥は極端に少なかった。

   

ユリカモメ オナガガモ

    

カモどころか、あまり収穫はなかったが、久々にいい運動になった。       (2021.1.26)

 


禅のこころ 穏やかな日々を過ごす

2021-01-19 | 日々の生活

6時前、積雪30cmばかり、桐の木の下においた車を奥の駐車スペースへ移動させた。

以前、庭の桐の木の大木の太い枝が折れ、庭に落ちたことがあり、以来、桐の木の下には車を止めないようにしていた。

昨日の夜半から、強風吹きすさび心配で寝た気がしなかった。

 丑年の正月早々に、ブログ「千曲川歳時記」に一つの句を見つけた。
  ”丑年開く尼僧の説きし十牛図
かつて時々眺めていた禅の本に”十牛図”を思い出し、手に取った。
本の余白に”自己を求める”とメモ書きがあった。

この十牛図がきっかけで、遠ざかっていた「禅」のこころを思い始めた。
いつか関心を持った「禅」、その都度  道元、良寛、坂村真民、相田みつを等に学んだ。

 久々の吹雪の雪国会津だ。降り積む雪を眺めながら、何となくわからない”無”とか”空”とかを思い出し、自分を見つめている。
難読の「正法眼蔵」に目を通し、繰り返し「般若心経」に目をやる。
閉じこもりの一日が瞬く間に過ぎていく。
 
〇十牛図には、目指すべき人生の三つの目的がある。
「自己究明」と「生死の解決」そして「他者救済」。
〇十牛図の段階をまとめた。
1図「尋牛」自分を探し始め、2図「見跡」自分の心に気づき、3図「見牛」見えてくる。4図「得牛」理を体現しようと試行錯誤、5図「牧牛」理の体現がコンスタントに成功
6図「騎牛帰家」体現が成功し習慣となる、7図「忘牛存人」牛から人へ物我一如迷いがない、8図「人牛倶忘」自他の区別がない空の世界、自己修養の終着点、9図「返本還源」ありのままに見え、どんな環境でも自分らしくいられる。10図「入鄽垂手」:そのままで世のため人のためとなり、周りは穏やか。
〇禅を知るための人物ガイドで、達磨・栄西・道元・一休・沢庵・隠元・白隠などを概観する。続いて大好きな良寛に触れた。

昨日雪を取り除いて、ホシミスジの越冬幼虫探しをしたが見つからなかった。
今朝またユキヤナギが雪で覆われてしまった。かまわず春まで待つことに。


崎川浜 湖畔を歩く

2021-01-15 | 日々の生活


今日の天気予報は久々の晴れ、スノーシュで湖畔を歩く計画だった。

朝から日が差し始めたが、時々眺める磐梯山はもやっていて一向に姿を見せない。

10時半を回り、待ちきれずに出かけた。

雪道の滝沢峠を避け国道49号で強清水まで、赤井の雪原からも磐梯は雲に隠れていた。

   

崎川浜はコハクチョウ200羽ほどが、静寂に浮かび流れていた。

 

       

 

スノーシューを履いて湖畔の林へ入る。

昼頃になり、磐梯の頂が見え始めたが、視界はぼんやりだった。

          

見え始めた山頂

 

   

      

 スズガモ   

湖水の水位は例年より少ないようで、ところどころ浜を歩けた。

シジミの殻が転がっていたが生息しているのだろうか。調べてみたいと思う。

*猪苗代湖岸のシジミは、野口英世博士の母シカさんが採取していたという。
福島大学 塘教授の調査報告「猪苗代湖の底生動物相」には、200年ほど前に琵琶湖から移殖された記録や1831年に長浜に放流された記録がある。
マシジミだろうか。最近は「要注意外来生物」に指定されるタイワンシジミの心配もある。
       

ハンノキ 右はスノーシュー

1年ぶりに入る林はかなりの木が伐採され、何棟か工場らしきものが建ち、いつものお目あての冬芽は観察できなかった。

 たいした距離ではないが、コハクチョウを眺めながらの散策は壮快だった。

 

帰路、笹山浜からレク公園へ寄った。

     

 シデコブシ 

   春はもう少し オニグルミ冬芽

 天気を見ながらなるべく出かけたいと思っている。


老いて、これからを思う

2021-01-15 | 日々の生活


                                  
月1度の病院診察日、きょう持参したのは「岡潔 春宵十話」(毎日新聞社刊)、半世紀も前、大学卒業の頃に求めた本だ。

妙に時々手に取る本だが、それは、あちこちにアンダーラインが引かれ、ページの余白には薄れた鉛筆書きのメモがびっしりと残っているから。

メモには遠く、遥か昔の若き学徒の思いが記されている。

診察の順番を待つしばしの間再読、社会にはばたく新鮮な青春の思いを懐かしむとともに、老いた身にも新鮮であった。

帰宅して、ページの余白にある当時の走り書きメモを虫眼鏡で判読しながらキーボードをたたいた。 

待てよ! そうしているうち、昔も同じような作業をしていた記憶が浮かんだ。

過去のブログを検索してみると、やはりその足跡がいくつかあった。

たしかに、同じ思いに時が止まったことが何度かあった。


以下は見つけた過去の拙ブログ。
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  『遠い日の拙い思い 変わらない青春を』  2016-01-06 | 文芸
   https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/0b18da716a82ac13e0a8ec8c4ac42361


 
本棚の「岡潔 春宵十話」を手に取った。緑色に縁取られた箱入りの本を開くと、半世紀も前のアンダーラインやメモがあった。
当時、「人の情緒と教育」、「学を楽しむ」、「自然に従う」等など、数学者岡に共鳴した我が青春の思いを見つけた。
「あとがき」の余白全面に、
「大学生活が終わる。いつも浩然の気を養い、生命の、大自然の、宇宙の不思議を学ばん。
山道には緑と土と光のにおいがした。大自然の匂いが。
いつも大いなる自然と在った日々、対大自然なれば、崇高なる対話を享受できた喜び。
夢を見よ。夜空を見上げ聞け。人生の何か、幸せの何かを。格物致知! 」と、
若き日の、未熟だが純真な走り書きを見た。
長い間忘れていた一冊に、二度と戻らないなつかしい青春の心を見た。
あれからあまりに長い月日が経ってしまったが、今、遠い日の拙い思いに教えられる思いがしている。
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   もう一つ  
   『なつかしい青春の心を知る』 2010-04-04 | 文芸
  https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/367ef2b10d503f820182c6369f668c06

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図らずもまた、青春の思いを懐かしむとともに、当時の新鮮なこころを忘れないでいたいと思った。

今日の診察結果、予想通りA1Cが異常に高い。

年末からお正月のご馳走と、雪の毎日の運動不足が原因だ。

反省!反省! 自粛!自粛! 健康第一!           (2021.1.14)

 

 


雪休みの庭で

2021-01-11 | 日々の生活

 朝起きてカーテンを引く。恐る恐る庭の雪を見るのが常だ。

年末からほぼ毎日20㎝程の雪が10日ほど続いている。

しばらくは、学校の始まった孫を数キロ離れた高校に送るのが日課となった。

もう30年も前、我が子が高校生だったころ、父である僕は単身いわきにいた。

みんな自転車も乗れない冬はどうしていたのだろう。ふとそんな思いが湧いた。

3連休の朝、部活もないようでゆっくりできた。

今朝は、妻のネット商品の支払いにセブンへ、それからこれから立ち寄る小さい孫のお菓子を多数、地方誌新聞も購入、ついでに年賀状返信をポストへ。

途中、Wagoさんに会い年始の挨拶と立ち話。通りかかったKaneさん、Suzuさんとも。他人と話したのは何日ぶりだろう。

 不動川  ふれあい体育館入り口

少し庭のゆきをかたし、雪景色を撮った。時折、少しの風花が舞うが、まだ溶け落ちるほど暖かくはない。

クマシデ    桐

     ハクモクレン

 裏庭はかなり雪が深く、ユキヤナギの枝のホシミスジの幼虫を心配している。どっさりの雪が消えてから様子を見よう。

   裏庭         ホシミスジ越冬

毎日寒い、最低気温は連日零下5~8度、つららも伸びたし、開けたまま凍った雨戸が動かない。

   

  しばらくはこうして長い冬が続く。

 


感動の湖水 愛おしハクチョウ

2021-01-08 | 日々の生活

   

  

 昼頃から青空が見え始めた。
   萌ちゃんを部活に送り、その足で崎川浜に向かう。

 厳寒の昔のブログ備忘録を見る。いつも同じ感懐に浸る。

 蒼い湖水に浮かぶ真白な会津嶺が、凛として神々しく聳え、静寂にコハクチョウの鳴き交う声が響いていた。

     

 

 描いた数葉のスケッチに、感動を添えた。

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 『磐梯を讃える』       https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/1e09bfe1b24f80db72fd3a2036970403
   厳寒の大自然を前に 立ち尽くすしあわせ 凍える顔、手、指先
  景色を構成するものわずか
  雪の原、湖水、磐梯、水鳥、松の緑 すべてうるわし すがすがし 
   対岸の山々 湖に浮かび コハクチョウ 列をなし 静かに流れる 
   大自然の使者よ お前たちは素晴らしい 
   この静寂に しばしやすらぎ、遊べ
  生きている喜びを 共にせん
   全身に 豊かなる大自然 涙あふるる静寂 青き磐梯 うるわし ありがたし  
   感動に震えながら、どこまでも清らかな湖水を後にした。

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 『かへる日もなきいにしへを こはつゆ艸の花のいろ
       はるかなるものみな青し 海の青はた空の青』       達治

 『白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ』   牧水

   

いつも湖水の青を愛で、染まず漂う白鳥に心ゆすぶられる。

静寂にけなげな水鳥が漂う。

愛おしさが込み上げ、何とも切ない。       

       何代目か。先代、先々代が浮かんできた。2021.1.7


雪のお城

2021-01-06 | 日々の生活

世の中、4日から仕事始め、この正月休みは短かった。

小学校は今日から、高校は明後日からだが、萌えちゃんの部活は始まっている。

2日間、ゆうくんとすずちゃんを預かった。昨日はスイミングにも送迎した。

 

スイミング、ゆうはバタフライも格好になってきた。練習参観はばーちゃん、吾輩は久々に隣のお城を散策した。

西出丸からお濠を巡り、廊下橋を渡り本丸へ。誰もいない。

 カルガモ

 ゴイサギ

氷上に オオバン数羽

廊下橋渡る 

 多行松の雪つり 

夕暮れの雪のお城、ライトアップが始まる。

 

   黒鉄門から

西出丸から すっかり暮れた 模様はいらない 

   鶴ヶ城内にある笠間稲荷神社、北向きの珍しい神社

石灯篭  明治のご先祖さま寄贈の刻字、雪で浮き上がった。

 

 

静かさに、しばし世のコロナ禍喧騒を忘れひとときを過ごした。

また、現世に戻る。自己を忘れず、自己を見つめながら過ごしていこう。

 

秋に投句した川柳が掲載された。

” ホウの葉と競いて落ちる桐一つ葉 ”

 


太郎山の逆さ霧

2021-01-04 | 日々の生活

                                      【 逆さ霧(「クローズUP撮影日記」より)】

暮れに、忘れていた昔の懐かしい光景が飛び込んできた。

半世紀も前に眺めていた「逆さ霧」だ。

大学の同窓生のブログ「太郎山の逆さ霧」のプレゼントだった。
   【「クローズUP撮影日記」 http://ochanblog.blog67.fc2.com/】

あまりのなつかしさに、コメントを入れた。

その後、メールでたくさんの「逆さ霧」の写真を送っていただいた。

早速デスクトップの背景に貼り付け、懐かしの青春時代を思い出している。

改めてネット検索すると、逆さ霧発生と気象条件の詳しい考察を見つけた。
【太郎山の逆さ霧:http://www2.plala.or.jp/aki_ogawa/trivia/sakasagiri.html】 
   逆さ霧とは:上田市北部にある太郎山(1164.3m)~虚空蔵山(1076.9m)で見られる気象現象で、春や秋の天気の変わり目に、その尾根を超えて滝のように流れ下る層雲のこと。発生の一因として、太郎山は北から流れてくる低い雲のをせき止めるような地形になっていて、上田市側と坂城町側の空気の循環が妨げられ、山の北と南で天気は大きく変わるなどが考えられる。
【フェイスブック「今朝、逆さ霧が見られました」    https://ja-jp.facebook.com/shinshutextiles/posts/962323353786969/】
~ 逆さ霧とは? ~  上田市の北には約9㎞にわたって延びる太郎山山脈があります。この山脈を境に日本海側と太平洋側の気候に分かれ、冬型の気候配置になっても上田は快晴となり、温暖な気候に貢献しています。写真は逆さ霧と言われる現象で、太郎山山脈に雲が綿帽子のように被り、雲が山裾に迫ってくる現象です。春や秋の天気の変わり目で発生することが多く、太郎山山脈によって北から空気の流入が遮られることが一因と考えられています。
【 ユーチューブ  「上田市 太郎山の逆さ霧」   https://www.youtube.com/watch?v=iIbWqeHcalo】

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文武両道を求めて青春時代を過ごした信州、太郎山の上田は我が第2の故郷。

烏帽子岳、湯ノ丸  角間  菅平 根子岳 四阿山   浅間山 ・・・ 周囲の山々へは幾度か登った。

いつも懐かしの魅力あふれる大自然があった。

 


穏やかな年に

2021-01-01 | 日々の生活

    新年明けましておめでとうございます

                                                                    令和3年 元旦  

 

新しい年を迎えた。落ち着いた、穏やかなお正月だ。

静かに雪が  黒竹が雪をかぶる

裏庭のホシミスジを見に 

 

炬燵で、庭に静かに降る雪を眺めながら、届いた年賀状を手に取る。

ひととき、それぞれの人生を思う。

去年今年貫く棒のごときもの”   虚子

いつも時は静かに流れていく。 

今年も、淡々と、穏やかな時の流れを歩みたい。

 


自然とのふれあいを振り返る

2020-12-31 | 日々の生活

コロナウイルス感染で特別な年だった。

この年末年始は、静かに時の流れを考え直してみたいと思っている。

最近は、歳を取ると何と一年の速いことかと痛切に感じている。

まさに矢のごとく過ぎ去った1年を振り返り、来る年をどのように生きるか、立ち止まって心の整理をしたい。

大きく変わった世の中だが、個人的にはさして変わらぬ1年だったとも思う。

健康面は、今年もステント交換入院の他、突然の腹痛、発熱で緊急診察したりとても快調とは言えなかった。

波はあるものの、まあまあ元気で暮れを迎えた。
 

春から秋までは俗世間の喧騒をよそに、週に2,3度は里山を巡り小さな自然を見つめた。

また、数年前から地域のボランチィア活動も退き、「森で遊ぼう」も中止となり、おおむねのんびり過ごせたかと思う。

ただ、J小の子供たちとの自然観察も2回のみの実施に終わり、残念だった。

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 目を瞑ると1年の自然とのふれあいが浮かんでくる。

ショウジョウバカマの咲き始め、越冬したテングチョウ、ヒオドシチョウ、クジャクチョウに早春を感じた。

西会津のギフチョウがカタクリの花を求め、やがてウスバシロチョウが滑空した。

ショウジョウバカマ  テングチョウ

 ヒオドシチョウ クジャクチョウ

 春の女神 ギフチョウ  ウスバシロチョウ

ムカシヤンマが馴れ馴れしく肩止まり、ニホンカワトンボが舞い始めた。

ムカシヤンマ   ニホンカワトンボ

 

絶滅が心配されるヒメシロチョウやコバネアオイトトンボと出会い喜んだ。

  ヒメチョウ  コバネアオイトトンボ 

梅雨が明け、チョウやトンボが里山の緑を謳歌、季節は秋へ。

黒い赤とんぼマダラナニワトンボの健在を喜ぶうちにモミジが色づき、栗が実った。

やがて小春日の陽だまりにあかねが止まる。

マダラナニワトンボ

そうこうして季節は移ろうい、やがて遠来のコハクチョウが刈り取りを終えた田に飛来する。

こうして、我が小さな自然が過ぎ去っていった。

 


伊佐須美神社へ年末詣

2020-12-29 | 日々の生活

暮れの挨拶回りに、本郷まで。

帰路、一足早く伊佐須美神社まで足を延ばし初詣、いや暮れのうちの参拝は幸先詣(さいさきもうで)というらしい。

これまで初詣は欠かさなかったが、「年末詣」は初めてだった。

でも、妙に心が晴れる思いだった。

   菅原神社

山門奥に仮社殿が。(平成20年の火事により本殿・神楽殿・神饌所など消失)

1年の無事を感謝し、来る年の平穏を祈り、特に菅原神社では武君の大学合格をしっかりお願いした。

久々会津薬師寺へも参拝し、健康を祈願した。

本尊は薬師如来で、生きている間に願いを叶えてくれるという。

779年に千壽院として創建、会津最古の寺院の一つ。

  会津薬師寺

本郷大橋を渡りながら、大川沿いのスズカケの実を思い出し立ち寄った。

魅力的な丸い実がたわたに下がっていた、 

 

小生生まれる前の戦前の歌だろうが、灰田勝彦の名曲「鈴懸の径」を口ずさんだ。

”友と語らん鈴懸の径

通いなれたる 学舎の街

やさしの小鈴 葉かげに鳴れば

夢はかえるよ 鈴懸の径”

  

大川の流れにオオバン、ダイサギが見られた。 

  

 

 

 


日曜日

2020-12-28 | 日々の生活

朝からトンボの季節に思いを馳せた。

日曜朝のTV番組「さわやか自然」を楽しみにしている。

あきる野市の丘陵地帯。ところどころに谷戸(やと)と呼ばれる小さな谷が刻まれ、湿地も見られる。

雪が舞う庭越し炬燵にあたり、おなじみのトンボの季節を楽しんだ。

あまりなじみのないクロコノマチョウの羽化を見た。

 タカネトンボ          オニヤンマ産卵

   秋令幼虫

蛹  羽化 

運動不足解消にと思いつき近くの会津大学の池へ。  カルガモのみが憩う。  

 

構内で    

  クヌギ     

物足りなくて足を延ばすことにした。

長浜、期待したが、カモ類、コハクチョウなど例年に比べて極めて少なし。

遠くの山の端に風力発電     

   スズガモ♂ 手前はオナガガモ♀  スズガモの♀ 嘴基部が白色。

  キンクロハジロ ♀、♂(右)

また1年が暮れる。

年のせいか、年々時の流れが速く感じられる。

遅ればせながら、身近な小さな自然の1年を振り返ってみたい。 2020.12.27

 


ちぎり絵作品に母を偲ぶ

2020-12-25 | 日々の生活

壁に母のちぎり絵作品が飾ってある。

晩年、我が家に逗留するときには、いつもちぎり絵作りにいそしんでいた。

そんな懐かしい母の面影が浮かんできた。

             

 

最近発刊された「90歳セツの新聞ちぎり絵」を知った。

書評欄には、

「90年分の人生が詰まる作品は、生活を慈しむことの大切さ、おばあちゃんと一緒に過ごした日々の懐かしさ、そして、いくつになってもものを作る歓びを呼び覚まさせてくれる。」とあった。

 

そのうちセツさんの作品を眺めて、まだいくつもある母のちぎり絵作品をもう一度鑑賞してみようと思っている。

母はどんな思いで作品に向かい、完成の喜びはどんなだったろうか。

最近、妻が孫と一緒にぬり絵に打ち込んでいる姿を垣間見るが、これもいい。

なくてはならない大切なひとときと思っている。

 


孫迎え雪吊りの庭金次郎

2020-12-24 | 日々の生活


孫の迎えを頼まれ小学校へ行った。

授業が終わるまでの間、昇降口前の雪の庭に眼をやると雪吊りの松が夕日に映え、素晴らしい風情を楽しむことができた。

一隅に、雪の帽子をかぶった二宮金次郎の石像が建っていた。

薪を背負いながら本を読んでいる懐かしい姿に遥か過ぎにし童心に返った。

   

                                                                                                                                          生徒昇降口に美しい風情   雪吊りの赤松が   

その台座には「以徳報徳」とあり、あらためて勤勉・倹約・忍耐・・・もろもろの徳目を実践した金次郎と、時代は変わっても子どもたちに伝えたい大切な心を思った。

昨今、全国の小学校で金次郎像が撤去されているという。

「児童の教育方針にそぐわない」とか「子どもが働く姿は勧められない」、「歩きスマホを肯定しかねない」などが理由と聞くが、それはおかしいと思う。

下校する児童たちに、立ち止まって金次郎像を見上げてほしいと思った。

校舎前に一人たたずむ金次郎

(2020.12.22)

 

 

 


お歳暮回り

2020-12-19 | 日々の生活

雪の降る前にと、数日前に市内のお歳暮回りをした。

先日遠くの知り合いには宅急便で贈ったが、残っていた少し遠い柳津へお邪魔した。

途中の花屋さんで Hideちゃん宅

彼岸、盆暮れには欠かさず叔父、従兄にお線香をあげにいく。

伯父、母の兄は享年79歳、師範学校同級生だった父と同じ年亡くなり、来年33回忌を迎える。

従兄は、他界して4年になる。

訪れる度に思うことは、もう一度ゆっくりお酒を酌み交わしたかったこと。

久々に奥さんと談笑し、お互いの健康を約束して辞した。

徒然草102段には、

生は雑事の小節にさへられて、空しくく暮れなん。

吾が生既に蹉蛇たり、諸縁を法下すべき時なり。」とある。

最近、世間の約束事、習慣に心砕かずに生きてみたいと考えることがあった。

でも、仏壇の前でHideちゃんと語らうとき、心が妙に落ち着いた。

義理ではかたずけられない雑事、諸縁を思った。

帰路はいつものように、月見ヶ丘の温泉にゆっくり漬かった。

 良寛像、歌碑の向こうに円蔵寺

 

坂本駅に差し掛かると14:00着、会津川口までの下り電車が滑り込んだ。 ここで一つの出会いがあった。

列車到着を迎えに来ていたお父さんとしばし立ち話、下車した息子は懐かしの会工生という。今日は終業式とのこと。

 

コロナ禍での特別な年末年始になりそうだが、心閑かに暮れ、お正月を過したい。              2020.12.18