エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ミノウスバ ♀ と判明

2017-11-17 | 昆虫

数日前に,庭のサザンカの枝に見慣れない虫を見つけた。

いろいろ調べたが、分からないでいた折、昨日の福島民友新聞の記事

「やっぱりいた!アカハネバッタ 昆虫好き大学院生が地道な調査」読んだ

嬉しくなった。   http://www.minyu-net.com/news/news/FM20171117-220918.php

珍しい絶滅したとされていたばった、発見は福大の塘 忠顕 研究室の生徒だった。

そうだ、 塘  先生に聞いてみようと夕方メールを打った。

同定をお願いしたら、すぐにご返事をいただき、氷解した。

キバネツノトンボに似ていたのでのその仲間と思いきや、これは意外にもガの仲間「ミノウスバ ♀」と教えて頂いた。

 庭で見つけた ミノウスバ ♀

ネットで調べると、幼虫は見慣れたものだった。

 ネットより。いつも憎き幼虫と退治していた。

発見したサザンカの脇には、なるほど食草の大きなマサキがあり、夏にはこのアオキに群がっている幼虫だった。

向学心が足りないと反省した。

ネットで調べると、ぴったりの解説だった。 触角から♀とも確認出来た。

解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幼虫はニシキギ科(マサキ,ニシキギ,マユミ,コマユミ,ツルウメモドキ)の葉を食べる」
透けた翅を持つマダラガ。
体色は黒色で、橙黄色の毛が生えている。
翅は半透明で暗灰色、前翅の基部は淡黄色。
触角は♂は櫛状、♀は糸状。
幼虫は春に見られ、初夏に蛹化し晩秋に羽化する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、ときどき同定に悩むことがあるが、やはりその道の権威に聞くのが一番と今更ながら思った。

 「何事にも先達のあらまほしき事なり」  嬉しくなった。
 
早速、塘 先生にお礼のメールを打った。  塘 先生、有り難うございました。
 

ツノトンボの仲間?

2017-11-15 | 昆虫

白いサザンカが3年前から咲き出し、今年はつぼみが沢山付いた。

杯状の白いサザンカ、つぼみはピンクだが開くと真っ白で結構大きい花だ。

サザンカの枝に、一見、キバネツノトンボに似た虫を見つけた。

透明の翅を斜め後ろ方向に畳んで止まっていた。枝に捕まって息絶えていた。

      

    

多分ツノトンボの仲間と思うが、腹部は極端に短く、触角も短い。

翅は透明 触角はそれほど長くない、胸は濃い黄色の体毛があり、

体長は頭から尾までは1cmほど、翅は無色で付け根付近が薄い黄色、先端まで2㎝ほどだ。

今年は秋らしい日が少なかった印象だ。どうも雪が早いような気がする。

 

  ホウノキはすっかり落ちた、

   カニサボテンが早くも咲いた。


梅雨入りを前に

2017-06-21 | 昆虫

 梅雨入り未だ、ある日の里山。精一杯のいのち。

     ジョウカイボンの仲間

  エグリトラカミキリ  

 クロハナムグリ   獲物を狙う お疲れ様

 コチャバネセセリ ダイミョウセセリ

    コアオハナムグリ

 クロハナムグリ?  中央部の線状の茶白色紋がほとんど無い
 

 


 ヒラタハナムグリ

    

   

 

ムカシヤンマ 

 ヒメジョオン ピンクが濃いハルジョオン

シオカラトンボ ♀ ♂ 

 

 ゴイシシジミ サカハチチョウ

 ギンイチモンジセセリ 

  ヒメウラナミジャノメ

 オオイトトンボ  ハラビロトンボ♀

  ハラビロ ♂

アマゴイルリトンボ♂  

    ♀

 サラサヤンマ コミスジ

 驚きの腰細 サラサヤンマ  トラフシジミ

かなり黒い  クロヒカゲ

  ヤマキマダラヒカゲ  ヒメアシナガコガネ

 


珍客 ムラサキシジミ

2016-08-16 | 昆虫

20日の「森で遊ぼう」、テーマは昆虫ウオッチングだ。その事前調査は明日の予定だっ多が、台風が近づき中止となった。

今回は僕がディレクターを勤める。準備してあった資料を市のAraさんに届けた。

夕方、墓参りの後、子どもたち家族が全員集合予定だ。

何日かかかったが、パンフレット「絶滅危惧種 ヒメシロチョウ その生態と保護」ができた。

B5版でカラー裏表印刷にしたい。

お盆中は静かにしていたが、気になってコバネアオイトトンボを探しに行った。

アオイトトンボ、オオアオイトトンボがいよいよ出始めたが、コバネは見られなかった。

アオイトトンボ                                            オオアオイトトンボ

  

   モノサシトンボ

 

F地点池の端で、珍しいムラサキシジミに会った。5年ほど前にC地点で見た。【「梅雨明けのトンボ池  2011-07-12」】http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/9b08e1e7c5870be5c9fc55f267d8926f

昔はいなかったが、ウラギンシジミと同様、温暖化の影響で北限が北へ北へと移動しているのだろう。

  珍客 美しい藍色見えず

 5年前の個体 斑紋がよく分かる

  マユミにキバラヘリカメムシ

 秋の気配が

  

  ササコナフキツノアブラムシか

                                                     ↑  アブラムシの脇に産卵

これからは、コバネアオイトトンボ、次にマダラナニワトンボが気がかりだ。 

いつもより水位が低く、対岸の地面が出ている。このままだとマダラナニワトンボの産卵には丁度良いが。


コバネアオイトトンボ

2016-08-10 | 昆虫

例年よりすべてが早い発生で、何日かコバネアオイトトンボの様子を見に出かけた。

胴体が橙色の未成熟の個体を見つけたが、コバネかどうか判定できないでいた。

    コバネ未成熟

数日後ははっきり色のついたオオアオイトトンボに出会った。また別の日には,少し粉を吹いたようなアオイトトンボを見た。

これから数も出てくると思われるが,今の時期は虫枯れ状態だ。

 オオアオイトトンボ   アオイトトンボ 

♂   アマゴイルリトンボ♀

 

 オオイトトンボ

 

 ♀ モノサシトンボ♂

トンボ池は,一時止まった地下水くみ上げもまた始まり、水位を保ってくれているようだ。でも、ここ数年でのダメージは大きい。

マダラナニワトンボはもちろん、チョウトンボもすっかり見なくなった。数頭、オオアオイトトンボが旋回しているだけの、寂しい池になってしまった。

 

今日はギンヤンマが連結産卵している池で、久しぶりにウチワトンボにあった。

     ウチワトンボ

 また、クズの花に止まるウラギンシジミ♀に出会った。最近ときどき見かけるが、地球温暖化のせいで、会津でも生息できるようになったのだろう。

食草はクヅ、増えるのではないだろうか。

 ウラギンシジミ♀ 

今日は,ヒメシロの里から数㎞離れた山麓で、ヒメシロチョウを見た。

そこは結構大きな水路脇の田の土手で、急斜面のためか草刈りされていないようだった。

遠くから産卵行動が見えた。移植して殖やそうと思っていたが、けっもう広範囲でツルフジバカマを確認できて少し安心した。

   

  

 

 

また、崎川浜近くに始めての溜池も見つけた。かなり大きく,一見湿原のようで、トンボの発生には好環境ではないだろうか。

 

 チョウトンボ♀   まっかっかっかマユタテアカネ♂

 ショウジョウトンボ

 久々オオムラサキ 白花のコバギボウシ

  

イチモンジセセリ初見?                                                                  オオモンクロベッコウ                                                          アメリカオニアザミか?   

 ノスリか?   ニイニイゼミ    雨宿り ウラギンスジヒョウモン

ダイミョウセセリ多し  コチャバネセセリ

 オナガシジミ  ヤマキマダラヒカゲ

 ヤマトシジミ斑紋が異常だ。 ジャノメチョウ

 クロヒカゲ♂

ゴイシシジミ  秋立ちぬ

   

 キボシカミキリ ゴマダラカミキリ

 

 

精一杯の命を生きる小さな虫たち、愛おし、切なし。


ヒメシロチョウ 夏型羽化

2016-06-15 | 昆虫

 今月初めに蛹化したヒメシロチョウの蛹の色が極端に変った。

 遠目に見たら、寄生バチに穴を開けられたのかと思った。翅の先の黒い斑がずいぶん濃く透けてきた。

   

 それから2日後の早朝、小さな妖精が生れていた。

    ♂のようだ

 明け方4時前、夜明け前の黒い磐梯があまりに美しく、カメラを取りに階下へ、そのとき白いチョウの誕生に気づいた。

 a.m.3:53 a.m.4:05

  a.m.4:45a.m.5:08  

 

 ヒメシロチョウ夏型

 成長の後を振り返る。  ○産卵 4/30頃・・・(2週間)・・・ ○孵化:1齢 5/11  ・・・・・・・・○(脱皮)4令5/25 ・・・(約10日)・・・○前蛹態6/3 ・・・(2日)・・・○蛹化6/5

                 ・・・(約10日)・・・○羽化6/13 (卵から約45日)

                 9個の卵から孵化2頭 1頭逃走 1頭羽化。    孵化率の悪いことに驚く。 脇にクサフジを絡めるように置いたが、食べた形跡なし。 

                 以外と食事量は少なかった。一本の枝の葉を丁寧にきれいに食べた。

 10時過ぎに、産まれふるさとへ放しに行く。

 すでに兄弟、従兄弟たちが舞っていた。 鉄塔近くに繁茂したツルフジバカマに盛んに産卵していた。

 映像モードで撮影したが、慣れないせいか、肝心な産卵シーンが写っていなかった。

 次回は成功させたい。

 ♂か  ♀か

お見合い   産卵

 ほとんどの土手が刈られていた 

 ヒョウモンチョウが出始めた。

 ミドリヒョウモン  ウラギンスジヒョウモン

  ウラギンヒョウモン  

  オオチャバネセセリ クロヒカゲ

   ヒメジャノメ クマイチゴ

  キアゲハ  ヒメシジミ

  ♀   

  ♂

   ミヤマサナエ

 シオカラトンボ♂  クワハムシ?  ナガカツオゾウムシ? 

   クララに マメコガネ コメツキムシ?

♂未成熟ハラビロトンボ   成熟♂

  

興味が尽きない昆虫の世界。 なかなか種を同定できない。

 


初めて見るアブ セダカコガシラアブ

2016-05-19 | 昆虫


 
 レンゲツツジに奇妙なアブが往き来していた。

 胸部背面が瘤のように盛り上がっている。

初めて見る奇妙な形に、奇形か?と思った。

ときどき花の中に入って蜜を吸っている。

   

葉の先に止まったところをクローズアップレンズで撮っていると、腹部に白っぽい縞模様がある同じ形の♂がときどき近づき、

♀の背中につま先立って乗っかり交尾の態勢を取った。

       

図鑑やネットでしばらく調べてみたが分からない。「背が盛り上がっている アブ」で検索し、ようやく「セダカコガシラアブ」と分かった。

写真で点検すると、ストローは長く、尾の先まで伸びているのが分かった。

これからも、いろいろ不思議な発見があるのが楽しい。


ウスバシロチョウ羽化始まる

2016-05-06 | 昆虫

 

ばーちゃんはシャボン玉を準備して待っていたが、すずちゃんがなかなか来ない。

ママに連絡を取ると、パパがお休みとのこと。急に残念なような嬉しいような・・・。

午前中は庭で過ごした。ウメやサクラの枝を詰めた。

滝沢峠から強清水へ。昨日のリベンジだ。

林で待つと、徐々にお出まし。でも、飛んではすぐ止まる。ほとんどが羽化したばかりのようだ。

中にはまだ羽が伸びないものもいた。

  

  もう、受胎のうが

 

 

 

カワトンボも出始めたが、風が出てきて、見失った。シオヤトンボ数頭。

ようやくイトトンボが弱々しく舞った。まだ未熟で色が出ない。手に載せてクローズアップレンズで覗く。

オオイトトンボのようだ。

  オオイトトンボ

 

   ウスバシロの食草ムラサキケマン

タンポポに集まる虫たちを撮った。あとから同定する楽しみがある。

ビロウドコガネ  モモブトカミキリモドキ♂ 

 スゲハムシ   オスはブルーとブラウンがあるのだろうか 死んだふり   

 シャクガの仲間か 

   めったにないレンゲ畑

 

 リンゴの花が咲いた。 つがるという。お岩木山なら秀峰磐梯。

トマト畑のHさんにあいさつ。

 


これは何という虫?

2016-04-27 | 昆虫

 

午前中、「森で遊ぼう」の事前作業があった。
会長さんからお誘いを受けてから4年目になる。
今年初めての「森で遊ぼう」、駐車場のオクウスギタンポポが目に止まった。
昨年、一株だけ見つけたところに、数株がさわやかに咲いていた。

事前の作業、桜の木の雪囲いをはずし、ビオトープの修繕をした。

清水の量がわずかだが、枯れ葉、ヘドロを除き、子ども達が入らないようにロープを回した。アカハライモリが元気に泳いでいた。

昨年は、池の周囲に数年前に植えた木にモリアオガエルが産卵し、みんなで喜んだ。街中と違い素晴らしいビオトープになりつつある。

畑はすでにAさんがトラクターできれいに耕してあった。そこにクマの大きな足跡が横切っている。脇に小グマしい足跡も。


ジャガイモ、サツマイモ、カボチャの畝を作った。去年のヒマワリ畑も広くなった。 

 順調に作業を終え、第1回の林業体験と基地づくりの場所を調査した。

Hさん、ワラビを見つけ一回分を採取、フキも伸び始めた。

 

約2時間の作業を終え、オクウスギタンポポを撮影していたら変わった虫を見つけた。

ヨモギハムシかと思いきや、頭と胸部分が小さい。腹部が極端に大きく羽で隠れない。

腹部の後ろ部分には小さい黄色い点々が見える。 ゴミムシでもない、ハムシでもない??? 

これ、何という虫でしょうか。どなたか教えてください。

  

庭でコミスジ初見。例年我が家で棲みついていたホシミスジかと思い後を追うと、コミスジだった。

さらに日々開発が続く市内、これ以上自然の環境が悪化しないよう願っている。

この何とか生き延びる小さな自然をいつまでも残したい。

 

27,28,30,とこれから会議が続く。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヒメツチハンミョウのようです。

デンさんから早速ご教示戴きました。有り難うございます。
ネットで確認しました。
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巨大な腹部を持つツチハンミョウの一種。
ハンミョウと付くが、まったくの別種。ツチハンミョウの仲間は、上翅が短く、腹部がむき出しになっている。更に、変態にも特徴があり、3齢幼虫では蛹に似た姿になり歩くことも食べることもしない特別なステージがあり、更に脱皮することで蛹となり、このような変態を過変態と呼ぶ。
本種は他のツチハンミョウと似ているが、触角の形状で同定することができる。
本種の触角は、途中で太くならない。♀では、触角の第1節が、第2から4節の長さとほぼ同じ。
本種は触れたりするとカンタリジンという黄色い有毒物質を分泌、皮ふにつくと赤くはれたり、水疱ができたりするので注意が必要である。
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ネットの写真よりずっと丸い感じで、動きも鈍くおとなしくコロコロしてました。触角から雌のようです。
黄色い斑点は、有毒なカンタリジンだったのですね。クワバラ!クワバラ!
「過変態」と呼ばれるグループの代表格と知りました。 

 


シオヤトンボ現る

2016-04-26 | 昆虫

 

 数日前、 一番上の田の土手で大量に産み付けられたヒメシロチョウの卵を見た。

例年だと今頃から春型が発生していたが、今年は4月初旬に飛んでいて、2~3週間早かった。

その分、産卵も早く、早ければ5月初旬には夏型が現れそうだ。

いつものパターンでは5月の中旬ころから草刈りが始まるが、そのとき幼虫はどんな様子だろうか。

あまりに沢山の卵だったので、草刈りで命を落とすに忍びず、何とか土手のツルフジバカマを残してもらいたいと思い、役場へ電話した。

夕方、役場のKさんから電話、現場に案内することにした。

現地で卵を見てもらい、いろいろお願いしてみた。せめて、一部でも食草を残して欲しいと思っている。

  

 シオヤトンボが発生していた。どういうわけか、ほとんどが♀かと思いきや、未成熟の♂は体色は♀に似ている。

 未だ、成熟した粉を吹いた♂はいない.

 ♀   未成熟♂か

 昨日は、エゾイトトンボを見に行ったが、少し早かった。いよいよトンボの季節を迎える。


梅雨空続く

2014-07-17 | 昆虫

 

午前中、短時間だが強い雨が降った。ほとんど終日曇り空だったが、午後薄日が射したのでA地点の池に行ってみた。

小川の流れに沿って、オニヤンマが徘徊していた。 

鯉のいない小さい池には、クロイトトンボやキイトトンボが連結し、モノサシトンボもいた。

 クロイトトンボ産卵   キイトトンボ

モノサシトンボ♂  オオアオイトトンボ

オオアオイトトンボは出始めでまだ色が出ていない。

コオニヤンマが、飛び立っては原っぱに降りる、鬼ごっこを繰り返した。

                                                                             コオニヤンマ:頭部が小さく、後ろ足が長く、後頭に3角状の突起がある                                ショウジョウトンボ 深紅の♂

倒木の上にきれいなブルーのルリボシカミキリがいた。接写しようと近づいたら、飛び立ちスローモーションで飛び立ち、近くの木に止まった。

   

ガマの茎にヤゴの抜け殻を見つけた。  多分オオルリボシヤンマのものだろう。

以前に見つけたクロスジギンヤンマと比較してみた。

見た目はそっくりで判別しにくいが、オオルリボシは側棘は第6~第9節にあり、クロススジは第7~第9節にあることから同定できそうだ。

                              左 オオルリボシヤンマ         右 クロスジギンヤンマ    体長はいづれも48mm程度  クロスジの方が少し細めで黒い

  

  

生活史は オオルリボシヤンマは幼虫期間がこの辺りでは3年(1年目は卵で越冬)、クロスイギンヤンマは幼虫越冬で幼虫期間が半年~1年だ。

抜け殻を見つめながら、また愛おしさが湧いてきた。

 

 


ヒメシジミ

2014-06-18 | 昆虫

 数日前に初見したヒメシジミの様子を見に行った。

 ヒメシジミの斑紋異常に興味を持ち、東山へよく行った。大巣子スキー場跡などでも乱舞していたが、今はとても少なくなった。

 ヒメシジミの食草は驚くほど多い。図鑑によるとアザミ類、シロツメクサ、ヨモギ、イタドリ、ヤナギ類、ヒメジョオンまで食べる。しかしなぜか最近減っている。

 同じ仲間のミヤマシジミはほとんど見られなくなってしまった。県のレッドリストでも絶滅危惧2類となっている。このミヤマシジミはコマツナギしか食べない。

 ウツギの花に無心に蜜を吸っているヒメシジミをを撮った。そこそこ発生していて安心した。 

 ♂   ♀

  

 山道にはテングチョウ、コチャバネセセリ、クジャクチョウ、ウラギンヒョウモン、コムラサキが吸水に集まっていた。 

   クジャクチョウ

   

 咲き乱れるヒメジョオンにはクモガタヒョウモン、ウラギンヒョウモンが乱舞していた。

クモガタヒョウモン   アゲハチョウ

ウラギンヒョウモン 

 

         イチモンジチョウ                      モンキチョウ                                   ダイミョウセセリ    

     

 
 カラスアゲハが盛んに葉を確認しながら産卵場所を探していた。サンショの葉を前脚で触れていたが、・・・。

  


 暑くもなく寒くもないよい季節だ。今朝は久しぶりに梅雨空、午後からは雨となりそうだ。

 

 


梅雨の晴れ間に

2014-06-07 | 昆虫

 

先月末思いもしなかった暑い日が続いたあと、すぐに梅雨入りとなった。

今日は寒いくらいで、片付けないでいたストーブを焚いた。

きのう、梅雨の晴れ間を縫い久々の里山へ。目的のアマゴイルリトンボはまだ早いようだったが、ギンイチモンジセセリを撮影した。

午後には磐梯山も雲の中、雨が落ち始めた。

 

忘れていたサラサヤンマのホバリングを撮った。

  

シオヤトンボはもう産卵を繰り返していた。ヨツボシトンボ、ハラビロトンボは少し成熟し真っ黒だ。自慢のルリ色の額を撮った。

  ♂   ♀  シオヤトンボ産卵

  ヨツボシトンボ

   ハラビロトンボ (未成熟)

 

エゾイトトンボもすっかり成熟し美しいルリ色になった。

  

 

コサナエは、一瞬イトトンボかと思われるほど小さい。ヤマサナエも出てきた。

  コサナエ

 ヤマサナエ

池の端の菖蒲がきれいに咲いていた。チョウでは、ギンイチモンジセセリ、ヘリグロチャバネセセリに会った。ウスバシロチョウがめっきり少なくなった。

   コチャバネセセリ

  ギンイチモンジセセリ

しばらく雨の日が続きそうだ。


アオイトトンボの産卵

2013-09-19 | 昆虫

 

数年前集団でカンガレイの茎に産卵していたアオイトトンボ、今度はガマの茎に止まっていた。

オオアオイトトンボと思いきや、胸部に白粉が見える。

アオイトトンボ科で本州以南に分布するのは、アオイトトンボ、オオアオイトトンボ、コバネアオイトトンボがいる。

♂はオオアオイトトンボは成熟体では腹部第10節だけが白くなり、他は第9,10節が白くなる。そして、アオイトトンボが胸部に白い粉を吹く。

♀は、第2側縫線に届かないのがコバネアオイトトンボ、届くのがアオイトトンボ、広く接するのがオオアオイトトンボだ。(♂も同じ)

 

【アオイトトンボ】

   

 

【コバネアオイトトンボ】

   

 

【オオアオイトトンボ】

 

日本では、3属7種が生息する。

同じくアオイトトンボ科に属するオツネントンボ属、ホソミオツネントンボ属は静止時に翅を閉じるが、アオイトトンボ属は「八」の字型に翅を開く。

【オツネントンボ】                                    【ホソミオツネントンボ】

   

 

 コバネアオイトトトンボは分布が局地的で、各地で激減していて絶滅危惧第1類に分類されている。

 

 

 

   

 


ヒメシロチョウの産卵

2013-09-18 | 昆虫

D地点のヒメシロチョウの里へ。

この辺りは第3化で、数頭が盛んに産卵していた。だんだんの田の土手で、風に流されながらツルフジバカマを前脚で確認しながら・・・。

ジャコウアゲハで観察していたが、どうも前脚に食草の感知器官があるようだ。

これからは草刈りはないだろう。なんとか無事に蛹に育って欲しいと願っている。

春先の第1化の春型までは多分大丈夫と思われるが、問題は2化、3化である。

土手にわずかに生えるツルフジバカマ、そこに産卵したあとに刈り取られるのだ。

産卵時期と地域の一斉除草の時期が重なっていることが地域全体の絶滅につながっていると思っている。

農家の人に聞くと、カメムシ対策で刈り取る必要があるという。

かろうじて、刈り取られない林の際の食草で命をつないでいる状況だ。

環境省のレッドデータリストでも今回絶滅危惧1類になった。

県の調査では、準絶滅危惧種の指定だが、毎年減り続けている。

ともかく最近は一部限られた地域だけで、近い将来見られなくなると思っている。

 

                                                     いくつもの卵が見える。この土手のツルフジバカマ分布は少ないのだ。