エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

自然の中の公園の水辺 本来のビオトープの整備を願う

2016-05-13 | 自然観察

  長浜で

 今年も春一番にシオヤトンボが出現した。

シオヤトンボ♀ ツバメシジミ初見

また、林の中を縫うように流れる猪苗代湖からの豊かな水辺にはニホンカワトンボがひらひら舞い始めた。

 ♀ 

 

   ♂未成熟

 ♀無色翅型     

鮮やかなヤマツツジが点々と咲き誇る林の中でスイスイと進むエゾイトトンボを撮った。

大きなヤンマが飛び出した。クロスジギンヤンマの♀だった。    

輝く羽根がひらひら弱々しく舞い、止まった。コサナエの羽化だ。

 

      

    

    ヨツボシトンボ

一瞬頭の上を赤っぽいトンボが通り過ぎて枯れ枝に止まった。これも春のトンボ、鮮やかな黄褐色に黒い星が4つ見えた。魅力的なヨツボシトンボだ。

次々に現れる虫たち、次は、黒いトンボ、ハラビロトンボの登場だろうか。

  猪苗代湖の南西部の林の中では、水辺を離れたエゾイトトンボが次々と羽化していた。

 羽化直後で体色は薄いが、大きなガガンボを捕まえ、見る間に食べてしまった。♂はやがて美しい水色に変わる。

  エゾイトトンボ♂

 左が♀  

 

ところで・・・・・・

乾燥化が進んでいると言われる赤井谷地はトンボの宝庫だった。

でも、最近数十年で環境は変わった。絶滅が最も心配なコバネアオイトトンボ、マダラナニワトンボは激減し、エゾトンボの仲間にも会えなくなった。

天然記念物に指定される谷地内には立ち入ることはできないが、周辺の水辺の整備も変わり、近くの公園などでもほとんど整備が行き届いていない。

この公園、開園以来20年になり、この人工のビオトープにはやっと多くのトンボが棲みついていた。

しかしここ6~7年、水質悪化を機に貴重なトンボたちが姿を消している。

国、県で絶滅危惧1類に指定されるマダラナニワトンボや県の準絶滅危惧種チョウトンボもそうだ。

気の遠くなる時間をかけて形成された池の自然環境の変化と共に、英々と命をつないできたトンボたちが今危ない。

 


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