エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

お歳暮回り

2020-12-19 | 日々の生活

雪の降る前にと、数日前に市内のお歳暮回りをした。

先日遠くの知り合いには宅急便で贈ったが、残っていた少し遠い柳津へお邪魔した。

途中の花屋さんで Hideちゃん宅

彼岸、盆暮れには欠かさず叔父、従兄にお線香をあげにいく。

伯父、母の兄は享年79歳、師範学校同級生だった父と同じ年亡くなり、来年33回忌を迎える。

従兄は、他界して4年になる。

訪れる度に思うことは、もう一度ゆっくりお酒を酌み交わしたかったこと。

久々に奥さんと談笑し、お互いの健康を約束して辞した。

徒然草102段には、

生は雑事の小節にさへられて、空しくく暮れなん。

吾が生既に蹉蛇たり、諸縁を法下すべき時なり。」とある。

最近、世間の約束事、習慣に心砕かずに生きてみたいと考えることがあった。

でも、仏壇の前でHideちゃんと語らうとき、心が妙に落ち着いた。

義理ではかたずけられない雑事、諸縁を思った。

帰路はいつものように、月見ヶ丘の温泉にゆっくり漬かった。

 良寛像、歌碑の向こうに円蔵寺

 

坂本駅に差し掛かると14:00着、会津川口までの下り電車が滑り込んだ。 ここで一つの出会いがあった。

列車到着を迎えに来ていたお父さんとしばし立ち話、下車した息子は懐かしの会工生という。今日は終業式とのこと。

 

コロナ禍での特別な年末年始になりそうだが、心閑かに暮れ、お正月を過したい。              2020.12.18


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