快晴、孫にせがまれ短大グランドへ。
子どもたちの春休みも今日まで、特別なことはしてやれなかったが、伸び伸び楽しい毎日だった。
短大の構内に、変わった遊具がお目見えした。昨日までブルーシートがかけられ、何だろうか気になっていた。
洗練された木製のベンチらしきもの、孫たちは早速登ったりして遊んだ。
大学の職員が、ニスを塗りにきた。まだ完成前に、一番乗りだったようだ。
卒業生の卒業作品だと聞いた。
家に戻り、短大のHPで「 2010年度 デザイン情報コース卒業研究発表会研究要旨集目次 」を見つけた。
そこに【アート遊具の研究と提案 小笠原 智美】があった。
( http://www.jc.u-aizu.ac.jp/11/142/thesis/gsd2010/05.pdf )
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【研究概要】
大学をはじめ、地域で様々なアート遊具と呼ばれるオブジェが制作されている。このアート遊具を調査、研究し子供たちの創造性に寄与するアート遊具を提案、制作する。
【研究目的】
人で賑わうことのない公共空間には、アートを取り入れることが有効ではないかと考えた。本研究ではアート遊具を実際に制作し、アート遊具があることによって人々の心を豊かにし、子供たちが創造力をもって遊べることはもちろん、多くの人が訪れ、憩う公共空間になること
を目的とする。
【最終作品提案】
作品のコンセプトは「創造・展開」で、幾何形体である三角形を基本にデザインしている。単純な形である三角形は、複数組み合わせることによって有機的な形となり、立体としての表情を豊かにする。また、単純でありながらも組み合わせによってあらゆる形状に発展していくことから、形状だけでなく、ひとつのモノから人の行為が派生していくことを願い、デザインを決定した。最終作品は、デッキ状になっていて、地面に平行した面はベンチやデッキとして利用でき、斜めになった面は子供たちがよじ登ることができる遊具となっている。デッキ部分があることで、座って話しをしたり、お弁当を広げて外で食事をしたり、待合場所としてなど、多目的な環境装置としての役割をもつことになり、用途が派生することが考えられる。
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作品のコンセプト等を読み、確かに、モノから人の行為が派生し、ベンチやデッキとしての利用や、子供たちの楽しい遊具であると思った。
目的も十分に達成できた立派な研究成果だと思った。
卒業生の今後のご活躍を祈らせていただきたい。
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