一昨年のこと、金堀分校跡地のビオトープの水源付近に、サンショウウオの卵嚢が置いてあったことがあった。
確かそのとき、「この付近にサンショウウオがいます」とのメモ書きが添えられていた。
先月、森で遊ぼうの第1回準備調査の折りに、ビオトープの水路に3つの卵嚢を見つけた。
そのときと同じ卵だ。あのときの卵が今日の卵嚢発見となったのだろうか。
そんなことを思い出しながら、うれしい気持ちになった。
調べるとカスミサンショウウオのようで、事前調査から2週間、気になっていて、分散する前に調べてみたかった。
卵嚢は一つだけしか見つからなかった。もう成長して分散してしまったのだろうか?。
卵嚢をバットにすくい取って調べた。卵嚢を破ると、1匹づつがシャボン玉のような透明な球に包まれていた。
幼生の数は32匹、丸いままの白いもの2つあった。
その球が破れて幼生が出てきた。手のひらに載せて観察した。
絶滅危惧Ⅱ類のようだ。しばらく観察して水路に放した。
アメンボウはコセアカアメンボのようだ。水路にはアカハライモリやマツモムシなどもいた。
水中の植物の茎を集めた蓑虫のようなものを見つけた。トビケラの幼虫と想像した。
カエルも鳴いていたが、数年前からモリアオガエルの卵塊も観察している。
いつしか棲みついた命を見つめながら、改めて林の中のビオトープの素晴らしさを思った。
今年の6回のシリーズは「生きものの観察」で、小生がプロデュース役だ。
テーマも一つは、昆虫だけでなく、「ビオトープの生きもの」の予定だ。 ( 2019.5.5 )
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