エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ビオトープにサンショウウオ

2019-05-07 | 自然観察

一昨年のこと、金堀分校跡地のビオトープの水源付近に、サンショウウオの卵嚢が置いてあったことがあった。

確かそのとき、「この付近にサンショウウオがいます」とのメモ書きが添えられていた。

先月、森で遊ぼうの第1回準備調査の折りに、ビオトープの水路に3つの卵嚢を見つけた。

そのときと同じ卵だ。あのときの卵が今日の卵嚢発見となったのだろうか。

そんなことを思い出しながら、うれしい気持ちになった。

調べるとカスミサンショウウオのようで、事前調査から2週間、気になっていて、分散する前に調べてみたかった。

卵嚢は一つだけしか見つからなかった。もう成長して分散してしまったのだろうか?。

卵嚢をバットにすくい取って調べた。卵嚢を破ると、1匹づつがシャボン玉のような透明な球に包まれていた。

幼生の数は32匹、丸いままの白いもの2つあった。

その球が破れて幼生が出てきた。手のひらに載せて観察した。

絶滅危惧Ⅱ類のようだ。しばらく観察して水路に放した。

 

  

    

アメンボウはコセアカアメンボのようだ。水路にはアカハライモリやマツモムシなどもいた。

水中の植物の茎を集めた蓑虫のようなものを見つけた。トビケラの幼虫と想像した。

カエルも鳴いていたが、数年前からモリアオガエルの卵塊も観察している。

 

    

いつしか棲みついた命を見つめながら、改めて林の中のビオトープの素晴らしさを思った。

 

今年の6回のシリーズは「生きものの観察」で、小生がプロデュース役だ。

テーマも一つは、昆虫だけでなく、「ビオトープの生きもの」の予定だ。  ( 2019.5.5 )


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