都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
人類最古の職業は売春婦である。などといわれていますが、ならばいったい、いつごろから売春が行われていたのだろうか。
メソポタミア文明の基礎をつくったシュメー ル人の記録の中に出てくる「神殿娼婦」が記録
の上では最古のものだそうです。紀元前5000年頃のことです
。
シュメール人はチグリス、ユーフラテス両河川の治水(ちすい)と灌漑(かんがい)農業に成功し高度の都市文明を築(きづ)き、楔形(くさびがた)文字の体系を作り出しています。
シュメールの都市は神殿を中心に築かれたが、この神殿の女祭司(さいし)は神の、つまり王の第一の女性でありました。そこに神々の側女(そばめ)として仕(つか)えていたのが「神殿娼婦」なのです。
彼女らは、神殿に貢納(貢納)する男性のすべてと性的交渉を持たねばならない義務があったのです。もちろんそれは不名誉なことではなく、未知の男との肉体的合一は、神秘的な婚姻として、崇(あが)められていたのです。もちろんそのような神事的な理由をつけ、男性が彼女たちに強制していたのかもしれません。
シュメール人たちが宗教の中で愛の女神イ ナンナを崇拝したといわれます。
しかし、シュメール人がさほど性的に乱れていたわけでもあり ません。一夫一婦制が家族の基本でしたし、娘を誘惑した男は、その娘を妻にしなければならなかったのです。
ともあれ、この「神殿娼婦」が
神殿内での売春へと様相を変えていくには、さほど時間はかからなかったと思います。
「快楽のためには結婚、よく考えてみたら離婚」
「喜びに満ちた心で花嫁、悲しみに満ちた心で花婿」
「楽しみ、それはビール。いやなこと、それは遠征」
「パンのあるときは塩はなし、塩があるときはパンがない」
この格言に当事の世界観があらわれていると感じます。というか人間進歩していないような気がします。
したっけ。