都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
冬の厳しい寒さを「冬将軍到来」「冬将軍きたる」「冬将軍の訪れ」などといいます。 この表現は、フランスのナポレオンにまつわる話なのです。 日本では文化9年(1812年)、幕末の江戸文化が花開いていた頃です。 ナポレオンがロシアに攻め込もうとして、夏になる前に軍を進めました。ロシアは、フランスのナポレオンの攻撃をかわし、モスクワが占領されても合戦には持ち込みませんでした。その年は、冬の訪れが早く、夏装備のナポレオン軍は、10月には撤退を余儀なくされます。本国と戦場を連絡する輸送連絡路が伸びきって、防寒服や食料、弾薬の供給が間に合わず、大軍を維持することができなくなってしまったのです。 ロシアは、みずからの兵力は温存し、ナポレオンを撃退したことになります。実際は、ロシア軍の焦土作戦を主とした、撤退するナポレオン軍への追い打ちが勝因だったのかもしれません。この様子をイギリスの新聞記者が、ロシアの「厳しい冬」、つまり「冬将軍」にナポレオン軍は敗れたと、たいそう文学的に表現したのが語源です。英語で言うと「General Frost(霜将軍)」になります。 |
この「General Frost」が、日本で「冬将軍」と訳されたのです。ナポレオンに打ち勝つぐらいですから、「大名」や「殿様」よりは「将軍」がしっくりくるかもしれません。
「霜将軍」では、厳しい冬の漢字がしませんですから、「冬」としたのもいい選択でした。
frost /frst | frst/ [名] 1 [U]霜, 白霜(hoar frost);[C]霜が降りること a late frost (春の)遅霜 an early frost (秋の)早霜 There was a heavy frost last night. 昨夜はひどい霜が降りた(▼×Frost falls. とはいわない). 2 [U]結霜, 結氷;((時にa ~))凍りつく[霜が降りる]寒気, (特に氷点下の)厳寒;((英))氷点下 I feel a frost in my bones. 寒さが骨身にしみる. 3 [U](人の)白い呼気. 4 [U]((時にa ~))冷淡さ, 冷たさ;((略式))冷たい関係, よそよそしさ She looked at him with frost in her gaze. 冷たいまなざしで彼を見つめた. 5 ((略式))(催し物などの)失敗, 不評. プログレッシブ英和中辞典(第4版) |
「frost」には上記のような意味があります。単に「霜」だけではなく2番のような意味もあるのです。特に5番は意味深長です。
冬将軍様、もう暴れん坊将軍にはならないでください。今年はさんざん暴れたので、気が済んだでしょう。
したっけ。
【冬季限定】新潟銘醸 純米にごり酒「冬将軍」1800ml | |
クリエーター情報なし | |
新潟銘醸(新潟県小千谷市) |