年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治39年 べったら市

2006年09月06日 | べったら市
明治39年10月17日東京毎日新聞
べったら市
来る19日は例年のごとく日本橋小伝馬町のべったら市であるが本年は雨天続きのため大根の出来が悪く下等品にても一本7~8銭より10銭位にて上等品は生大根一本15銭のバカ高値であるので練馬の上等品はわずかに(荷車一台に)3~4把にすぎず、他は美濃種(早生大根)ばかりである。露店は小伝馬上町より人形町通にはべったら店と縁起物、鉄炮町は菊、祖師堂には見世物小屋等が出店する。日本橋署には非番の巡査を派遣し警戒をするという。

東京市の路面電車は東京電車鉄道、東京市街鉄道、東京電気鉄道の3社が運営していたが、明治39年に3社が合併して東京鉄道となる。新聞記事に出てくる東鉄社は路面電車の東京鉄道のこと。本町・小伝馬町付近への交通網が整いべったら市の混雑がひどくなる。
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