年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治41年 べったら市

2006年09月07日 | べったら市
明治41年10月18日東京毎日新聞
べったら市
来る19日は日本橋区小伝馬町のべったら市だが本年は大根の出来が平年作であるので浅漬大根は大一本12銭、中8銭、小5銭位の相場になるだろう。この頃大根に甘酒を付けて販売する如何わしい商人があるので注意してください。諸商人は大伝馬町・小伝馬町、鉄炮町、通旅篭町等へ一面に出店し、雑踏制止のため堀留分署は本署の応援を受けるようである・

明治41年の新聞記事の捜索は難儀を極めた、べったら市の前後数日はアメリカ合衆国の大西洋艦隊が日本を訪問していて“白船来航”と騒がれていた。後の歴史家の評価によると日露戦争後、アジアにおける日本の台頭を警戒し当時“黄禍論”が出ていて、日本人のアメリカへの移民が問題となっていた。
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