練馬大根の品種
代表 練馬尻尖り大根(練馬の百姓・亦六が作ったという)
沢庵用として最適である。その特徴として葉は緑色、本葉十枚ほどまでは地表に伏し、生育が進むにつれて次第にたち、盃状形になる。成熟すると再び伏し状となる。根の長さは75センチくらい、首は地上に上がり、細く次第に太くなる中ほどは太さを増し大根の尻、つまり先っぽは尖がっている。八月中旬ごろに種をまくと百日ほどで収穫できる。
秋早生大根
練馬産の早生栽培の品種。播種してから75日位で収穫でき、葉は濃緑色、先葉はやや大きく、おかめ状となり根は全般に粗く、肉質は硬い。種苗研究者の説によると板橋区志村の板橋権右衛門が明治の末頃早生みの九日大根と練馬和田種の自然雑から選んで作り上げたものである。
黒葉理想大根
昭和8年の大旱魃の後,対暑性があって作り出された。
練馬秋止まり大根(小石川村で作られたという)
早生づまり・晩づまりの二種類があり、根は円筒形で首から下まで殆ど同じ太さで,煮食用(おでん・風呂吹き大根)に優れ、食味がよく、糠漬に適していた。
みの早生大根
北豊島郡岩淵町袋村付近で古くから栽培され、練馬でもかなり栽培されていた。この大根は生大根として出荷するもので早・中・晩の三系統があり、圃場期間も短く春まき大根として優れていた。
天保年間に板橋区の志村の百姓巳之助が同一畑で(九日大根と亀戸大根)を作っていったところ、自然交雑によって作られた早生の品種が出来た。巳之さんの畑から出来た早生の品種なので「みの早生大根」と呼ばれた。美濃の字を当てるのは間違いである。
参考
「玉川長太の練馬に大根がなくなった日」 玉川長太著
代表 練馬尻尖り大根(練馬の百姓・亦六が作ったという)
沢庵用として最適である。その特徴として葉は緑色、本葉十枚ほどまでは地表に伏し、生育が進むにつれて次第にたち、盃状形になる。成熟すると再び伏し状となる。根の長さは75センチくらい、首は地上に上がり、細く次第に太くなる中ほどは太さを増し大根の尻、つまり先っぽは尖がっている。八月中旬ごろに種をまくと百日ほどで収穫できる。
秋早生大根
練馬産の早生栽培の品種。播種してから75日位で収穫でき、葉は濃緑色、先葉はやや大きく、おかめ状となり根は全般に粗く、肉質は硬い。種苗研究者の説によると板橋区志村の板橋権右衛門が明治の末頃早生みの九日大根と練馬和田種の自然雑から選んで作り上げたものである。
黒葉理想大根
昭和8年の大旱魃の後,対暑性があって作り出された。
練馬秋止まり大根(小石川村で作られたという)
早生づまり・晩づまりの二種類があり、根は円筒形で首から下まで殆ど同じ太さで,煮食用(おでん・風呂吹き大根)に優れ、食味がよく、糠漬に適していた。
みの早生大根
北豊島郡岩淵町袋村付近で古くから栽培され、練馬でもかなり栽培されていた。この大根は生大根として出荷するもので早・中・晩の三系統があり、圃場期間も短く春まき大根として優れていた。
天保年間に板橋区の志村の百姓巳之助が同一畑で(九日大根と亀戸大根)を作っていったところ、自然交雑によって作られた早生の品種が出来た。巳之さんの畑から出来た早生の品種なので「みの早生大根」と呼ばれた。美濃の字を当てるのは間違いである。
参考
「玉川長太の練馬に大根がなくなった日」 玉川長太著