年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

了翁禅師 2

2007年01月18日 | 福神漬
了翁禅師は秋田県湯沢の出身です。湯沢は地元ということで福神漬で町おこしを行なっています。とにかく日本全国で湯沢市・横手市『焼きそば』には紅しょうがの代わりに福神漬をのせる。太目の麺のやきそばに目玉焼きをのせる。(目玉は半熟)湯沢市・横手市は”福神漬付き焼きそば ”です。

 色々な野菜を刻んで漬ければ福神漬になるというらしいのですが日本農林規格(JAS)の定義には該当しない気がします。湯沢市民は福神漬の元祖として了翁禅師としています。でも、了翁禅師は上野の山に勧学講院(寄宿舎つき学校)をつくり、寄宿生のために野菜屑を美味く漬けていたのでしょう。その話を上野・池之端の酒悦主人が知り、明治の味に工夫したのではないのだろうか。そうなれば了翁禅師は福神漬元祖とも言える。
 河村瑞賢や了翁禅師の漬物は今の日本農林規格(JAS)の定義だと農産物塩漬の分類となるはずだ。
湯沢の人々は了翁禅師を慕っているが全国的に有名でないのは僧侶が医薬品を販売し収益を上げたことと、その販売方法が僧侶らしくなかったから嫌悪されたのでしょう。彼は4度ほど毒物で殺されそうになりましたが、残り物を食べていたせいで、弟子が亡くなっています。

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