年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

福神漬物語 0

2009年10月19日 | 福神漬
推理小説の読み方なら邪道だけれど
福神漬の歴史は結末が解っているのにどうしてそうなるのか解らない話だった。
年商数兆円を越し、日本でも一番古い株式会社・明治18年創業の日本郵船株式会社の社史の中に(ホームページ内)エピソードとして「カレーライスと福神漬の関係」とあって、日本郵船欧州航路でカレーライスに福神漬がついたことが始まりという。
 しかし横浜にある日本郵船歴史博物館の学芸員に尋ねると、具体的な資料はないが「郵船関係者なら誰でも知っている話です。」と自信たっぷりに話された。資料・史料・文献がないのにほとんどの人の記憶にあるということはどういうことなのだろう。
 漬物は食事のときに今でも居酒屋等のごく一部のところを除くと金を払うことなく提供されている。すし屋の甘酢しょうが、牛丼の紅しょうが、カレーライスの福神漬・らっきょう漬、丼ぶり物の沢庵漬などは注文すれば付随してついてくる。そんなものが記述されずいれば時間が経てば当たり前のこととして忘れ去られる。福神漬の歴史などそんなもんだろ。しかし日本郵船株式会社としては《福神漬》がかなり重要な意味があるのではなかったのだろうか?
 結末が解っているのにどう推理していけばよいのだろうか。
コメント
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