年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

帝国データバンクの築地市場論

2009年10月01日 | 築地市場にて
帝国データバンクの築地市場論
9月15日付
日刊帝国ニュースによると、バブル期に築地市場の年間水産取扱い数量が78万トンあったが2008年現在では56万トンとなり3割近くの減少となっている。さらに単価の下落は経営状態を悪化させているという。このような時、売上の上昇を見込めない移転問題は豊洲の汚染問題が有無の問題以前から難問であった。
 旧態の築地市場では量販店対応ができず、廃業が加速している魚や寿司屋が得意先として多い。特に魚やという業態は消費者の魚離れからこの先魚レストラン(魚を販売しつつ食事もできる)という形態しか残らない気がする。
 また現築地市場の再建案でも今の使用料の価格は近辺の不動産価格より大幅に低い賃料が設定されているので近代的になれば(雨漏りのしない事務所・光ファイバー回線・十分な電力・エレベーター有り・エアコン付き)になれば大幅な賃料改定になるのでここでももめるだろう。

参考 不動産価格の情報誌によると築地市場の隣の新築ビルの賃料は坪3万2千円で都条例の築地市場の事務所の賃料は坪7千円強である。近隣の古いビルは坪1万円位からあるがいづれにしても賃料の上昇は避けられれない。

 一般の人を相手にする新聞やテレビ等の報道に比べて信用情報を扱う会社の記事は移転問題の本質を捕えている。
コメント
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