海外からの食品原料輸入で関税の占める割合は意外と少ない。従って日豪EPAで牛肉の関税が下がっても、為替の変動や原料の需給の変動のほうが影響が大きい。国内の輸送費や人手不足の影響がこれからやってくる。やっと昭和の時代のような雰囲気となり値上げの話がどんどん来ている。ただ安さしか差別化できないスーパ-は慣れないようだ。既に大きな量販店対応の安心安全な食品企業は少なくなってしまったことに驚くだろう。利益の少ない量販店納入の魅力がなくなったことに気がついていないようだ。ブランドが異なっていても中身が同じ工場だったことがマルハニチロの事件で解ってしまった。
丁寧なつくりの食品企業が生き残るには不自由な時代である。商店街が寂しくなり1店舗だけでは存続が難しい。食品を通販で売るには余程の高価格でないと採算が取れない。