一時は年商60億円を越えていた東京にあるキムチメ-カ-が今月いっぱいで業務を縮小するという案内が来た。
様々な不運によって、廃業へ向かうようだ。今から10年ほど前、そのメ-カ-のキムチは売れていて、ある大手量販店への納入を目指し、その量販店の衛生管理にあう施設を作り、手作業の多い包装工程を改良するため、機械化用にパッケ-ジのデザインを変えた。そのため消費者が混乱し、売り上げが落ちた。同時期、韓国の人達が激増していた中国産キムチに難癖をつけ、寄生虫が入っていると騒ぎ、中国産のキムチが韓国に入らないようにしようとした。
ところが日本では事情がわからないので韓国からのキムチの輸入が減少し、国内産のキムチが売り場を増やした。しかし今月廃業するキムチ業者は韓国風の名前の商品であったため、この騒動の影響を受け、新工場の稼働率が落ちた。その後の対策が失敗し、最近の日韓関係の余波で前途を悲観し、廃業を決断したようだ。