60年前の12月25日に私の父は病死した。つまり今年の暮れで60周忌となる。ボケた母は父の50回忌までは死ねないとがんばっていたがもう60周忌となるのに記憶を失ったようだ。日ごろ母と対立していた人達もほとんど死去してしまった。
時々その頃のことを思い出すが得意先から回収した空き樽を洗浄し、天日にあて干した樽を整理する仕事をしていた。ポリ袋のない時代で時々水漏れがあって補修しなければならないときがあった。青果市場(神田市場)からやってくる白菜を大きな樽に漬ける作業もあった。断片的な記憶が混ざっているがそんな時代から都内で漬物を販売している人達がドンドン消えている。