年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

寂しい文学賞

2016年07月20日 | 築地市場にて

 

文学のイベントともいえる賞の審査が築地4丁目の料亭で行われている。昔は報道機関が料亭の周囲にたむろしていたが今は出版不況とかで寂しい風景となってしまった。昼間の観光バスの喧騒から一転築地の夜の閑散とした風景となる。

 ここは明治以後クリスチャンとなった幕臣戸川残花の屋敷跡で、明治初めは大隈重信の拠点にもなった有名なところであった。明治三大女傑芸者であった伊藤きんが新喜楽という料亭を作った。女性による芸者文化の創立者である。他の二人は横浜富貴楼のお倉、三菱岩崎邸のひいきだった下谷芸者数寄屋大茂という。

 周囲の関心も築地市場が豊洲へ移転するとまた寂しくなるか、一転して夜の飲食街となるかまだ予想がつかない。

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