年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

文化年間に何があったのか

2017年09月07日 | 福神漬

江戸時代の文化年間(1804-1818)は西洋では19世紀が始まったばかり時である。この時期から福神漬の話を進めた方がよいと感じる。江戸時代の初めの河村瑞賢とか了応禅師とかの福神漬伝説もあるが明治の10年代に創製された福神漬缶詰伝は文化年間から記述を始めた方が明治10年代の上野周辺の事情を説明しやすいと感じる。文化文政年間は上方文化が停滞し江戸文化が発展する時期に当たる。江戸でも商人の力が強くなり、武士の力が金力に押される時期になった。退廃的な江戸文化が盛んになった時でもある。

 長崎にナポレオンの余波で英国船フェ-トン号が日本にやってきた時でもあった。関東近辺の幕府支配力が形骸化か目立つ時でもあった。文化2年に就任した火付盗賊改長井五右衛門昌純(文化8年末まで)、北町奉行小田切土佐守直年(寛政4年から文化8年)南町奉行が根岸 鎮衛(ねぎし やすもり)寛政10年から文化12年) 江戸の治安維持の3者が例外的に長期担当となっている。この件で文化時期を論じている歴史学者はまだ知らない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする