誰にも阻止できないと思われた東京オリンピック開催が危機となっている。そもそもの始まりは築地市場を移転させ、跡地再開発で長期不景気の日本を活性化しようとする東京都の官僚であった。それが長期政権となりそうな石原知事の目立ちたがる人々の共感を得て進んだ。一番困難な築地で働く人たちの移転に向けての合意形成だった。
この合意形成を作るため、都庁での会費制の会合もあった。なかなか進展しない築地移転会議がオリンピック招致ということで、やっと進み始めた・。
日本橋にあった魚河岸が築地に移転するまで、鹿鳴館の建設などの欧風化政策の時代から、日本橋の繁華街の隣に、魚河岸があったので文明化に反すると移転を模索していた。しかし受け入れ先が見つからず、やっと関東大震災の戒厳令下で魚河岸の道路が不法占拠ということで、表向きは毒物を入れられる恐れがあると風評をでっちあげ、再度の魚河岸を稼働できないようにした。徐々に震災復興するうちに治安機関が日本橋魚河岸だけを解除しないので、他の占拠されないところに市場が復活した。この日本橋の軍隊による占拠問題のしこりが残り、板船権問題で築地市場の開業が10年以上遅れた。(板船権は道路上に店を出す権利。縁日で神社などに店舗を出す権利に似ている。)
小池都知事の築地・豊洲の連立発言で築地の移転反対派がコロット騙され移転は実現した。
築地の地下には松平定信の隠居生活を送った大名庭園が埋まっている。オリンピック招致という御旗でも築地の地霊・怨霊はまだ残っていた。これは災害除け・津波除けの神社に祈祷するしかない。3.11の今日にだれか築地の波除神社に祈祷に行かないか?