漬物などたいした業界ではないが無料で消費者に提供する(牛丼のショウガ)場合もあるのでできるだけ原価を下げなければならない。それゆえ異物混入は人の目を頼る。特に若い人の視力が必要で原料選別では発展途上国の人の方が日本の高齢者の目より異物を見つけてくれる。もう30年ほど前の話だが中国大連の山菜を使った総菜工場では20歳前後の若い女性がずらっと並んで山菜の原料に混じった人や動物の毛を取り除いていた。タイでもショウガの根に入った小石を取り除くのに竹の串で作業していたのもタイの農村部の若い女性だった。数年後、またタイの工場見学に行ったとき、そこは財閥の工場団地で日本の縫製工場(多分ワコ-ルだったと思う)は冷房が効いていて若い女性が集まっていた。すぐ近所の漬物工場はボイラ-を使っていたため、冷房がなく高齢のタイ人女性が働いていた。20年以上前の話で今は漬物工場は消えていると思う。
いまコロナで人の国際的な移動が減り、黄禍論のような偏見が再び蔓延してきた。この病気はインフルエンザより高齢者の致死率が高く、当分免疫が出来るまで制御できないところまできたようだ。時間稼ぎで検査キットとワクチンが出来るまで我慢しなければならない。世界的な経済危機となって、さらに自由貿易の危機となり飛行機が止まり、ホテルの稼働率が下がった。京都や東京の外国人目当てのホテルは価格競争で激安となった。福島のホテルは数千円するのに京都は千円台も出たようだ。
数日前ス-パ-から消えたトイレットぺ-パ-が山のように店舗に並んでいる。消費者のデマに惑わされるのが世界中に蔓延したようだ。各地で紙製品が消えた。