年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

土用の丑の日

2022年08月04日 | 宅老のグチ
今年の土用の丑の日は2回あって次は8月4日となる。土用は今ではウナギの犠牲になる日で平賀源内の発案から始まるという。様々なこじつけがそこから発生しいかにも根拠のあるように解釈を操作している。近年の土用の丑の日はスーパ-等でウナギの大規模な特売があったり飲食店チェ-ンが食欲の衰える夏場の商材として強調しウナギが絶滅危惧種となってしまった。エアコンが普及し夏太りというものも出てきた。最近では日本のウナギ食文化がアジアの国の人が参加しさらにウナギ種の絶滅危機となっている。
 こと漬物に関しては丑の日のウナギに奈良漬を添える食文化があって老舗のウナギ屋には奈良漬が付けられている。奈良漬の需要も減ってしまって昭和の時はお中元で奈良漬の贈答があったが今はほとんど消えてしまった。清酒のメーカ-が製造時に派生する酒かすを利用して奈良漬を造っていたところが多かったが今は漬物需要が減ってしまって美白の化粧品とかに向けている報道があった。大方は飼料となっていると思う。塩麹のブ-ムも去って今は海外需要だけが清酒業界の希望となっている。築地にいた時に納品していた日本食の輸出専門業者が清酒の輸出拡大で規模が大きくなり大手の酒業者の傘下になってしまった。どんどん日本食が広がると昔のままではやってゆけないことを実感する。酒だけでなく関連事業の拡大が業界を変える。
コメント
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