母の101歳の老衰死去で持ち家人も転居を考えないといけないと感じた。多くの高齢者は長年慣れた環境を変えることは嫌っていて、介護サ-ビスを利用しても、人生観の異なる人たちの付き合いが突然始まる。そして慣れたと同時に介護施設内の別れということが日常的に意識される。例えは悪いがペットとして犬を飼っているが平均寿命が長くなったとは言え、柴犬では15歳という。長くて17歳という。この前道路工事の交通整理員と話したが彼の愛犬の柴犬が17歳まで生きていて自分の愛犬を思い出したのか散歩中の犬を触ってくれた。いつかはかわいい犬も別れがやってくる。人間と違って話さないので突然死もあるのだ。それゆえ思い出と悔いが残る。高齢者はペットを飼ってはいけないというがそれは残されたペットが新しい飼い主と慣れないことから始まる。人間も同様で高齢者は新しい環境に慣れず引きこもりとなる。馴染めないので反抗的になる。頑固に子供のように介護のデイサ-ビスへ通うことも拒否行動をする。人との付き合いの許容力が減る。これを高齢者の頑固という。
高齢者の統計はある意味で残酷な統計で母が入ったところのデ―タでは平均入所時間が4年という。すると200人ほど収容しているので一年で50人となる。病気で退所する人もあるが特養なのでほとんど死去退所だろう。民間の介護施設は出入りが激しく、死去退所より、他の理由の退所が多いと感じる。その中での悲惨なことは慣れていたのに金銭的な理由で退所もある。
いずれにしたも持ち家の高齢者は転居に慣れないので不満がありそうだ。統計では85歳を超えると60%以上の人が介護保険を使うという。そして母の経験ではプロの介護はすごい。そして長生きする。