中国の内陸に砂漠があって、そこの政治犯を収容している刑務所で以前漬物用の干し大根を栽培していた日本の漬物業者があった。刑務所で砂漠に水を引いて大根を作る。干した大根は日本に来る。中国産の表示には政治犯がつくったという表示はない。15年以上前に聞いたのでふた昔の話となった。節操のない漬物業者はこの手の話が多い。何しろタダで消費者に食品を提供するので労賃の安いところでさらに品質が良いところを探す。砂漠だから虫がいないので農薬は無い。水耕栽培と同じ。農薬検査はあっても無使用だから安全安心。弾圧された政治犯が栽培したとは出ない。途上国への貧困ビジネス。安さを追求するとどこかで節操が消える。
今は漬物需要が減り、少量では運賃にもならず、このような過去の節操のない話は消えてしまった。砂漠のど真ん中で逃亡するにはリスクの多いところだが逆に害虫が少なく、干しブドウなどは良くできる。同様な考えで雨の多い日本での干し大根を作るより、砂地でまっすぐな大根を作り(60日から70日)で干し上げれば安価に作れる。もうかなり前の話で詳細な記憶も薄れる。今はこの砂漠でウィグルの人たちが中華化されているのだろうか。明治の北海道でも同じことが行われていた。民族の同化政策はどこの国でも過去問題ではない。