衣装決めは難しい。
3年ほど前から、公演経費の削減のため衣装デザインをお願いしていた
小林先生へ衣装デザインを依頼することを止めていた。
僕個人の意見は『そこをケチるのは・・・』という事だったのだけれど
背に腹は替えられないという事で、その方針に従ってきた。
代わりに衣装担当が、劇団の女性がやる事になった。
素人なのだから、先生がやった来たことを真似して衣装コンセプトや
キャラクターのイメージの原案を作ればいいのに、それをやらない。
だから、みんな好き勝手な衣装を身に着けようとしてくる。
担当になったのに『素人』だと自分で思っているから、
それについてダメ出しや、意見を言う事もままならない。
今回は老人たちがダンスチームを作るという話だから、
チームらしく何か揃ったコンセプトが必要だというのに・・・・
案の定、昨日の衣装合わせを見た石崎先生から
『バラバラで衣装になっていない』『あれは衣装合わせではない』
と言う苦言が出た。
やっぱりね・・・・そりゃそうですよ。
サッカーをやるといって、チームを作ったけれどユニフォームが無くて
バラバラなジャージで集まって試合をやるようなもの。
チームとしてやるのなら、少なくともシャツの色を揃えるくらいの必要はあるはずです。
芝居の衣装もそういったことが重要で『衣装合わせ』と言うのは
各シーンごとに、出演者が着る衣装を持って擦り合わせる場だと思っていた。
そいう意味では当たり前だけれど、プロの衣装デザイナーはやっぱり違いますね。
それで、仕方がなく僕が主導して稽古の後にミーティングを開いた。
取り敢えず、それらしい衣装のコンセプトが出来上がって皆に連絡することにした。
何事でもそうだけれど
『最初は皆、素人』
なのだから、ヘタクソでも真似することから始めればいいのに。
そんな事もあって、今後は女性に衣装担当をさせないことにした。
と言っても、来年は劇団そのものがどうなっているか?
判りませんけれど・・・・・。